バッテリー市場・EV市場と循環経済:材料、リサイクル、リユース
The Battery Show Europe 2021の講演より
2022/01/27
- 要約
- 2040年までに循環型ビジネスへ - 困難だがやりがいのある挑戦 (Volvo Cars)
- Northvoltの最高環境責任者Emma Nehrenheim氏へのインタビュー
- 2021年のリチウムイオン円筒形セル(18650-21700)市場 (Shmuel De-Leon Energy)
- 電池材料の長期的な安定供給:ニッケルの場合 (Terrafame)
- パネルディスカッション:コスト効率と航続距離の観点に基づくEVパワートレイン・アーキテクチャ要件の最適化
要約
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イベントロゴ (The Battery Show Europe 2021、主催:© 2021 Informa Markets, a trading division of Informa PLC.) |
欧州バッテリショー2021(Battery Show Europe 2021)は、電気自動車・ハイブリッド車技術展(Electric & Hybrid Vehicle Technology Expo)と並行して、2021年11月30日から12月2日までドイツのメッセ・シュトゥットガルト(Messe Stuttgart)で開催された。
この3日間の展示会は、Informaのイベント事業部門Informa Marketsが主催した。電気自動車・ハイブリッド車技術展は、先進的なバッテリーや電気自動車・ハイブリッド車の技術を紹介する欧州最大の見本市で、480社以上が参加した。
入場無料の見本市では、バッテリー生産ソリューション分野における最新の開発状況や、バッテリーシステム、材料、部品に関する革新技術が紹介された。また、欧州大手OEMの講演者による基調講演を皮切りに、3日間にわたる有料セッションに参加する機会も設けられた。
有料セッションでは91件の講演が、一部並行して進められた。
本レポートでは、この会議で紹介された以下のテーマの中から、その一部を取り上げた。
- EVバッテリーの循環経済
- CO2ニュートラルの達成
- EVバッテリーのリユースとリサイクル
- 欧州全域におけるバッテリーサプライチェーンの構築
- 材料バリューチェーンにおける持続可能性の確保
- 全固体バッテリーの動向と開発状況
さらに、バッテリーの化学的性質とバッテリーおよびEV市場全般に関するパネルディスカッションの要約、および工場の持続可能性とグローバル事業の持続可能性の両方に向けた企業のイニシアチブに関するNorthvoltのCEOへのインタビューを取り上げる。
本イベントのレポートは2回に分けて掲載する。
1回目の本稿では、バッテリーおよびEV市場の現況、ニッケルの長期的な入手可能性、および循環経済についてカバーする。
2回目では、電池の製造、サプライチェーン、化学の進化などのトピックに焦点を当てる。
なお、展示会に出展された製品の詳細は「世界の展示会取材」ページを参照方。
次回のバッテリーショーは、同じくシュトゥットガルトで2022年6月28日から30日まで開催される。
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