商用モビリティ:トラック隊列走行の公道実証実験
トラックメーカー各社による自動運転技術への取り組み、商用車業界の相関図
2019/08/23
- 要約
- 日本における商用モビリティへの取り組み:世界一安全な輸送サービスの提供実現に向けて
- トラックの隊列走行システム:後続車有人システムと後続車無人システム
- トラック隊列走行の主要技術:運転支援システム、車車間通信、センシング
- 三菱ふそうトラック・バス:新型「スーパーグレート」にレベル2の自動運転技術を搭載
- UDトラックス:次世代技術ロードマップ「Fujin & Raijin(風神雷神) - ビジョン2030」
- 日野自動車:TRATONとの提携でEV化や自動運転技術の早期導入を促進
- Volvo Trucks:自動運転EVトラック「Vera」による港湾ターミナルでの実証実験
- Scania:2020年から大型自動運転バスの試験運行を開始、自動運転EVコンセプト「Scania NXT」を公開
- Starsky Robotics:遠隔操作による自動運転システムのスタートアップ企業
- (参考資料)商用車メーカーの提携相関図
要約
用途に応じてボディ・モジュールが変わるScania NXT(出典:Scania) |
「自動車業界100年に一度の変革」と言われる中で、乗用車では運転手のいらない無人運転車(LEVEL5)の実用化に向けて自動車会社各社がしのぎを削っている。
乗用車の話題の一方で、トラックなどの商用車においても自動化の開発は着々と進んでいる。商用車の自動運転化には安全面での対応はもちろんだが、その背景には運送業界の人手不足や運転手の高齢化に加え、過疎地における路線バスの廃止など様々な問題があり、乗用車よりも自動運転技術への期待が大きい。また商用における流通や輸送サービスの向上は人々の生活に直結するため、各国が国レベルでの取り組みを行っている。
本レポートでは、商用車に対する自動運転技術を用いた「商用モビリティ」について、世界の代表的なトラックメーカー各社の取り組みと、日本国内における国土交通省・経済産業省が進めている自動運転時代の輸送力向上、事故リスク低減に関するトラック隊列走行実証実験の取り組みを報告する。
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