ドイツ3社の新型車装備:インターネット接続機能の設定拡大

渋滞時運転支援システム、道路標識検知システム等、高度な運転支援装備が増加

2014/10/28

要 約

Mercedes-Benz C-Class
Mercedes-Benz C-Class (デトロイトモーターショー2014にて)

 以下は、Daimler, BMW, Volkswagenが、2013年秋以降に欧州市場で発売した新型乗用車の主要装備の設定概要である。取り上げた新型車は合計11車種で、ブランド別ではBMWが3車種、Mercedes-Benz が2車種、smart, MINI, VW, SEAT, Skoda, Audiが各1車種である。新型車には高級車や大型車が少なかったが、多くのモデルが先進的な運転支援装備を搭載するとともに、車載システムまたはスマートフォンとの連携でインターネット接続を可能にしている。

 走行安定性装備では、路面状況や運転スタイルに応じて走行モードを選択することにより、アクセルレスポンスや電動ステアリングの特性を変更するDrive Selectの設定が拡大。サスペンションの種類によっては、モードに応じてダンピング特性を変更できるものもある。燃費向上装備では、減速時の運動エネルギーを電気エネルギーに変換するBrake energy regenerationの設定が拡大。

 視認性確保では、BMW i8 が世界で初めてLaser headlightsを採用。LEDよりも消費電力が少なく、照射距離は長いため、BMWは他のモデルにも採用を拡大する計画。

 衝突安全装備では、衝突を感知すると、車両にブレーキをかけて二次衝突を防ぐAutomatic post-collision braking systemをVWとその傘下のSEAT、Skodaが各社のモデルに設定した。

 運転・駐車支援装備では、車の周囲の画像を、車の上から見たような1つの画像に加工して表示するSurround viewの採用が増加。また、渋滞時の低速運転で先行車との車間距離と車線を自動的に維持するTraffic jam assist, 速度制限等の道路標識を検知して、ナビ画面等に表示するTraffic sign assistの設定も拡大した。

 快適・利便性装備では、速度メーターやナビゲーション画面の表示レイアウトを選択できるDigital instrument clusterの設定が拡大。テレマティクスシステムでは、スマートフォンのアプリケーションを利用して、車両の施錠・解錠、空調の始動などを遠隔操作できる機能の採用が拡大した。

Daimler, BMW, VW が新型車に設定した主な先進装備 (2013年秋以降に欧州発売した新型車)

走行安定性
(燃費向上を含む)
Drive select M-Benz C-Class, BMW i3/2 Series Coupe/i8, MINI,
VW Passat, SEAT Leon X-Perience, Audi TT
Brake energy regeneration BMW 2 Series Coupe, VW Passat, Skoda Fabia, Audi TT
視認性確保 Laser headlights BMW i8
衝突安全性 Automatic post-collision
braking system
VW Passat, SEAT Leon X-Perience, Skoda Fabia
運転・駐車支援 Surround view M-Benz C-Class, BMW i8, VW Passat
Traffic sign assist M-Benz C-Class, BMW i3/2 Series Coupe/i8, MINI,
VW Passat, Audi TT
Traffic jam assist BMW i3, VW Passat
快適性・利便性 Digital instrument cluster BMW i3/i8, VW Passat, Audi TT
Remote access via smartphone M-Benz C-Class, BMW i3/i8, VW Passat

(注) Brake Energy Regeneration についてはガソリン車のみを記載した (EV, PHV は除く)。

  
新型車装備レポートシリーズ
 米国の新型車装備 (2014年7月掲載)
 日本の新型車装備 (2014年7月掲載)、  Hyundai/Kia の新型車装備 (2014年3月)、
 ドイツ3社の新型車装備 (2013年11月掲載)、欧州メーカーの新型車装備 (2014年1月掲載)