曙ブレーキ工業 (株)
会社概要
業容
-独立系総合ブレーキメーカー、国内最大手。自動車用ディスクブレーキパッドのOEMでのシェアは日本国内で約47%(同社発表)。
ー2019年1月29日に事業再生ADR手続きの申請を行った。
協調融資で借入金完済へ
-曙ブレーキ工業は、14日に開いた取締役会でドイツ銀行東京支店をアレンジャー(調整役)とするシンジケートローン(協調融資)と自己資金により、借入金490億円を今月末に完済することを決議したと発表した。シンジケートローンで借り入れた320億円に自己資金170億円を加えて完済する見通し。また、28日には事業再生計画期間も終了する。(2024年6月17日付日刊自動車新聞より)
資本構成
-東京証券取引所プライム市場に上場 | (2023年3月31日現在) |
氏名または会社名 | 出資比率 (%) |
トヨタ自動車株式会社 | 11.59 |
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (信託口) | 9.09 |
いすゞ自動車株式会社 | 9.06 |
株式会社アイシン | 2.34 |
曙ブレーキ誠和魂従業員持株会 | 2.08 |
個人株主 | 1.72 |
セコム株式会社 | 1.49 |
伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社 | 1.49 |
スズキ株式会社 | 1.31 |
株式会社みずほ銀行 | 1.30 |
計 | 41.52 |
主要製品
自動車用ブレーキ (Brakes)
-ディスクブレーキ (Disc brakes)
- オポーズドタイプ (Opposed piston type)
- フローティングタイプ (Floating caliper type)
-ディスクブレーキ用摩擦材 (Friction material for disc brakes)
- ディスクブレーキパッド (Disc brake pads)
-ドラムブレーキ (Drum brakes)
- リーディングトレーリングタイプ (Leading/Trailing shoe type)
- ツーリーディングタイプ (Two leading shoe type)
- デュオサーボタイプ (Duo-servo type)
-ドラムブレーキ用摩擦材 (Friction material for drum brakes)
- ドラムブレーキライニング (Drum brake linings)
-コーナーモジュール (Corner modules)
センサー製品 (Sensors)
-加速度センサー (Acceleration sensors)
-加速度センサー (スタンドアローン型) (Acceleration sensors; stand-alone type)
-角速度センサー (Angular rate sensors)
-センサークラスター (Sensor clusters)
沿革
1929年 | 曙石綿工業所創設、ウーブンライニング、クラッチフェーシングの製造開始。 |
1936年 | 曙石綿工業株式会社に改組。 |
1940年 | 羽生製造所建設、稼働開始。 |
1944年 | 曙兵器工業株式会社に社名変更。 |
1945年 | 曙石綿工業株式会社に社名変更。 |
1946年 | 曙産業株式会社に社名変更。 |
1951年 | 曙式ブレーキライニング摩擦試験機完成。 |
1952年 | 鉄道車両用耐摩レジンの生産開始。 |
1954年 | 羽生製造所内にクラッチフェーシングの新製品の工場新設。 |
1957年 | 板橋製造所にてブレーキシューアッセンブリー生産開始。 |
1960年 | 曙ブレーキ工業株式会社に社名変更。米国ベンディックス社 (Bendix U.S.A.) とブレーキに関する技術援助契約を締結。 |
1961年 | 米国ベンディックス社 (Bendix U.S.A.) とライニングに関する技術援助契約を締結。株式を東京証券取引所市場第2部に上場。 |
1962年 | 岩槻製造所建設、稼働開始。 |
1968年 | 英国オートモティブ・プロダクツ社 (Automotive Products) とアンチスキッド装置に関する技術援助契約を締結。 |
1969年 | 米国ベンディックス社 (Bendix U.S.A.) とアンチスキッド装置に関する技術援助を締結。 |
1971年 | 福島製造所建設、稼働開始。 東京日本橋に曙本社ビル完成。 |
1972年 | 英国オートモティブ・プロダクツ社 (Automotive Products) とフルパワーおよびブースターに関する技術援助契約を締結。 |
1973年 | 山陽ハイドリック工業株式会社設立。 |
1974年 | 株式会社日本制動安全研究所設立。 |
1977年 | 三春製造所建設、稼働開始。 |
1980年 | 米国現地法人アゲボノアメリカインク (Akebono America Inc) 設立。(シカゴ) |
1981年 | 曙エンジニアリング株式会社設立。 |
1983年 | 株式を東京証券取引所市場第1部に指定。 株式会社日本制動安全研究所を株式会社曙ブレーキ中央技術研究所と改称。 |
1985年 | 仏国現地法人アケボノヨーロッパS.A.R.L. (Akebono Europe S.A.R.L.) 設立。(パリ) |
1986年 | アムブレーキコーポレーション (Ambrake Corporation) 設立。(米国GM合弁会社・ケンタッキー州、エリザベスタウン) |
1987年 | 日本独自の技術によるアンチロックシステムが日本のカーメーカーに初採用される。 西独国ボッシュ社 (Bosch) と商業車用フルエア用アンチロックシステムに関する技術援助契約を締結。 |
1988年 | アムブレーキコーポレーション (Ambrake Corporation) 生産開始。 テストコース完成。(いわき市) |
1989年 | 米国現地法人アケボノブレーキシステムエンジニアリングセンターインク (Akebono Brake System Engineering Center Inc.) 設立。(デトロイト) |
1992年 | 曙ブレーキ山形製造株式会社設立。(寒河江市) |
1994年 | 米国現地法人エーマックブレーキコーポレーション (AMAK Brake LLC) 設立。(ケンタッキー州、グラスゴー) |
1995年 | 米国現地法人アケボノコーポレーション設立。(北米における統括持株会社、シカゴ) 研究開発センターCREA建設に伴い、仏国現地法人アケボノヨーロッパS.A.R.L.移転。(ゴネス) |
1996年 | 館林製造所建設、稼働開始。 インドネシア現地法人ピーティー トゥリ ダールマ ヴィセサ社 (PT Tri Pharma Wisesa) へ資本参加。(ジャカルタ) 株式会社エーケイエヌ設立。(日本セメント株式会社、兼松株式会社との合弁会社) |
1998年 | 仏国現地法人アケボノアラスS.A. (Akebono Arras S.A.) 設立。(アケボノヨーロッパS.A.の子会社、アラス) 米国現地法人アケボノコーポレーション (ノースアメリカ) (Akebono Corporation (North America)) 設立。(デトロイト、米国現地法人アケボノアメリカインク (Akebono America Inc.)、アケボノブレーキシステムエンジニアリングセンターインク (Akebono Brake System Engineering Center Inc.) およびアケボノコーポレーション(Akebono Corporation) を吸収合併) |
2000年 | アケボノテック株式会社設立。 ブリヂストンの資本参加受け入れ (3%の株を取得)。カヤバ工業を加え、3社で自動車の足回り部品のモジュールシステムの共同開発。 |
2001年 | 曙ブレーキ福島製造株式会社設立。 曙ブレーキ三春製造株式会社設立。 米国現地法人アケボノメンバーコーポレーション (Akebono Member Corporation) (アケボノコーポレーションの子会社、ミシガン州)設立。 米国現地法人アムテック・ブレーキL.L.C. (AMTEC Brake LLC) (アケボノコーポレーションの子会社ケンタッキー州) 設立。 米国現地法人エー アール シー ブレーキL.L.C. (ARC Brake LLC) (アケボノコーポレーションの子会社ケンタッキー州) 設立。 |
2002年 | 曙ブレーキ岩槻製造株式会社設立。 |
2003年 | シンガポール現地法人Akebono Corporation Asia PTE Ltd. 、曙ブレーキ館林製造株式会社設立 (現連結子会社)、あけぼの123株式会社 (現連結子会社)、米国現地法人アケボノレシーバブルコーポレーション PTE. Ltd. (アケボノコーポレーションの子会社、ミシガン州) 設立。(現連結子会社) |
2004年 | ドイツ現地法人Akebono Europe GmbH (Akebono Europe S.A.S.の子会社、ヘッセン州) 設立 (現連結子会社)、中国現地法人広州曙光制動器有限公司[Akebono Corporation (Guangzhou)]設立 (現連結子会社)、中国現地法人曙光制動器 (蘇州) 有限公司[Akebono Corporation (Suzhou)]設立。(現連結子会社) |
2005年 | 曙ブレーキ羽生製造株式会社設立 (現連結子会社)、株式会社APS設立。(現連結子会社) |
2006年 | 曙ブレーキエンジニアリング (株) を吸収合併、曙ブレーキ福島製造 (株) が曙ブレーキ館林 (株) を吸収合併、アケボノブレーキタイランドCo., Ltd.を設立 (現連結子会社)、アケボノアドバンスドエンジニアリングLtd.を設立。(現連結子会社) |
2007年 | ベルギー現地法人アケボノブレーキヨーロッパN.V.設立 (現連結子会社)、館林鋳造所建設。(群馬県館林市) アケボノアラスS.A.S.はアケボノヨーロッパS.A.S.に吸収合併され消滅。 |
2009年 | Robert Bosch GmbHの北米事業会社であるRobert Bosch L.L.C.からブレーキ事業の一部譲受、ABMA L.L.C.設立。(ケンタッキー州、エリザベス) (現連結子会社)。 |
2010年 | インドネシア現地法人ピーティートゥリダールマヴィセサ社の商号をピーティーアケボノブレーキアストラインドネシアへ変更。(現連結子会社) |
2012年 | メキシコにAkebono Brake Mexico S.A. de C.V.を設立。(現連結子会社) |
2013年 | フランスにAkebono Engineering Center, Europe S.A.S.を設立。 (現連結子会社) |
2014年 | (株) 曙アドバンスドエンジニアリング設立 (現連結子会社) スロバキア現地法人Akebono Brake Slovakia s.r.o.設立 (現連結子会社) タイ現地法人A&M Casting (Thailand) Co., Ltd.設立 (現連結子会社) |
2016年4月 | 同社を存続会社として、同社の完全子会社である曙ブレーキ産機鉄道部品販売株式会社、株式会社APS、曙ブレーキテクノロジー株式会社の3社を消滅会社とする吸収合併を行った。 |
2017年 | アケボノブレーキヨーロッパN.V.よりアケボノヨーロッパS.A.S.の全株式およびアケボノブレーキスロバキアs.r.o.の全持分を取得。 |
2019年 | タイ現地法人 Akebono Cooperation (Thailand) Co., Ltd.を設立。(現連結子会社) |
2019年 | 事業再生ADR手続を申請 |
2022年 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行 |