上海モーターショー2019:大手ドイツメーカー3社の展示

VWはSUV、EV市場で攻勢、BMW、Daimlerはラグジュアリーモデル、コンセプトモデルを出展

2019/05/07

要約

 上海モーターショー2019(4/18-4/25、プレスデー4/16-17)は、上海虹橋空港近くの国家会展中心で盛大に開催された。36万平方メートルを超える展示会場エリアに世界20ヵ国・地域から1,000余の企業が出展し、国家会展中心の12会場全てが使用され、乗用車は9つの会場、商用車やモビリティ関連は1つの会場、自動車部品は2つの会場で展示を行った。今回のモーターショーは規模、質ともにトップレベルで、世界中の主要自動車メーカーが一堂に会し、ドイツ系、米系、日系、中国政府系大手の自動車メーカー及び吉利(Geely)、長城(GWM)、BYDなど多くのメーカーが数多く出展し、世界初公開モデル、中国初公開モデルが数多く出展され、最新モデルを見ようと多くの人が訪れた。

 今回のショーのテーマは「共創・美好生活~CREATE A BETTER LIFE」であり、グローバル市場へのチャンスや確信を発信。MarkLinesは包括的に取材を行い、OEM 取材レポートを順次報告する。当レポートでは、ドイツ3社(VW、BMW、Daimler)の展示内容を紹介する。VWはCoupe SUVのTeramont(途昂)X、AudiはコンセプトカーAI:MEをワールドプレミアするとともにフルモデルチェンジとなったQ3も初公開した。また、VWグループは、2019年2月に立ち上げたばかりの新ブランド「JETTA」3モデルも初出展した。BMWは、フルモデルチェンジした3シリーズ(スタンダードモデル/ロングホイールモデル)の国産モデルを初出展。Daimlerは、Mercedes-Benz Concept GLBとMercedes AMG A35 L 4MATICの中国市場向けモデルをワールドプレミアするとともに、EQCおよび新型GLEを中国で初披露した。

2019年上海车展 新车发布会场景
  プレスデーの展示会場内の熱気あふれる様子       多くの人で賑わうSkodaのプレス発表会


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