2018年中国市場:新車販売台数2.8%減の2,808.1万台、乗用車は前年比4.1%減

中国系の販売台数が減少、日系とドイツ系は堅調、米系は大幅減

2019/02/07

要約

中国の自動車販売台数

  2018年通年の中国市場の新車販売台数は、前年比2.8%減の2,808.1万台(工場出荷台数ベース、輸出を含む)で、28年ぶりに前年割れとなった。中国汽車工業協会(以下、中国自工会:CMMA)によれば、2018年の自動車業界全体としては安定しており、政策やマクロ経済の影響を受け、生産・販売台数は年初の計画より低かったものの新エネルギー車(NEV:New Energy Vehicle)の生産・販売は大幅増加が継続し、輸出はやや増加した。乗用車販売台数は下期(7月-12月)全ての月で前年同月比マイナスとなった。商用車販売台数は、バス及びセミトレーラーの台数が減少したものの、トラック販売の好調を受け、商用車全体では前年比5.1%増の437.1万台となった。

  中国系グループ別では、トップ5グループ(上汽、東風、一汽、北汽、長安)の販売台数は、前年から101.2万台減少し1,876万台となった。長安汽車グループは5位となりNEVが好調な北京汽車グループが4位に浮上した。7位の吉利(Geely)は前年比21%増で169.8万台を達成した。

  乗用車市場では、中国系は吉利と広州汽車を除き販売台数が減少した。外資は、ドイツ系が前年比4.7%増の508.3万台、日系が前年比3.6%増の464.5万台と堅調。米系は18.7%減の247.3万台と下落した。特にFordは大幅に減少し、2017年の80万台から2018年は40万台近くまで半減した。韓国系は、前年比3.2%増の118.1万台と2017年の大幅な落ち込みから回復した。

  2018年の販売台数の減少要因は、米中貿易戦争の影響と2017年末の小型乗用車減税政策終了前の駆け込み需要の反動が挙げられる。一方で、NEVに関しては2018年は前年比62%増の125.6万台と上昇。このうち、NEV乗用車は105.3万台、NEV商用車は20.2万台。NEV市場全体ではBYDが引き続きトップとなった。2018年1月1日からは、政府が定める技術要件等を達したモデルについては車両購置税が免除される「新エネルギー車の車両購置税免除公告」が施行された。

  2018年の中国の自動車輸出台数は前年比16.8%増の104.1万台と好調。一方輸入台数は、米中貿易戦争の影響を受け、前年比8.4%減の113.6万台となった。


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