GM:2011年の純利益は過去最高の76億ドル

PSAと共同の部品調達、プラットフォーム共同開発など広い範囲で提携

2012/03/12

要 約

 GMは、2011年に世界で903万台を販売し、4年ぶりに世界販売No1. となった。また北米事業の収益性が大幅に改善し、1997年以来14年ぶりに純利益の過去最高を更新した(純利益76億ドル)。

 GMは、業績が回復しているが、さらに経営効率を高めるための2つの計画を発表した。

 2011年8月、開発・投資・生産を効率化する方針を発表した。高い収益性を長期的に安定して継続する体制をつくるとしている。長期的視野で景気変動に左右されず毎年一定の投資を継続し、主力サプライヤーと開発早期から協力する体制を構築する。またプラットフォームの数とエンジン機種数を、それぞれ10年程度の間に半減し、経営効率を高める。

 また2012年2月に、PSAに7%出資し、共同の部品調達やプラットフォームの共同開発などで広範囲に提携すると発表した。赤字が続く欧州事業を立て直すとともに、グローバル規模で協力し年間20億ドルのシナジー効果を目指す。

 モデル計画では、GMはここ2~3年間、Chevrolet Cruze/Sonicなど燃費の良い小型乗用車を投入してきたが、2012年には、新型中型乗用車Malibu、ミニカーSparkなどを投入し、さらに販売を伸ばすとしている。

 電動車両の導入については、2010年11月にプラグインハイブリッド車のChevrolet Voltを発売し、2012年2月に姉妹車Opel Amperaを欧州市場に投入した。またマイルドハイブリッドシステム"eAssist"の採用を拡大し、2013年には7万台規模販売する計画。

関連レポート: 米国の燃費規制と自動車メーカーの対応(2)(2011年10月)
GMの欧州事業 (2012年1月)


2011年に903万台を販売し、4年ぶりに世界販売台数No. 1

 GMは2011年に世界で903万台を販売し、VW(827万台)、トヨタ(795万台)を押さえて、3年間トヨタに譲っていた世界販売No. 1の座に返り咲いた。

 世界販売は2010年比で64.1万台増加し、地域別には、北米で262.5万台から292.4万台へ29.9万台増加し、南米を除く新興国市場GMIOで307.2万台から330.2万台に23.0万台(うち中国で22.5万台)増加した。

GM:世界販売台数

(1,000台)
2007年 2008年 2009年 2010年 2011年
旧GM 旧GM 旧GM+新GM 新GM
GMNA
(北米)
米国
カナダ、メキシコ、他
3,867
649
2,981
583
2,084
400
2,215
410
2,504
420
合計 4,516 3,564 2,484 2,625 2,924
GME(欧州) 2,182 2,041 1,668 1,663 1,735
GMIO
(国際事業)
販売台数 2,672 2,751 2,453 3,072 3,302
(内)中国 1,824 2,348 2,573
GMSA(南米) 872 1,025 1,065
世界合計 9,370 8,356 7,477 8,385 9,026
資料:GMの2011年決算発表資料
(注) 1. 中国の販売台数は、SGM(上海GM、GMが49%出資)、SGMW(Shanghai-GM-Wuling、44%出資)、FAW-GM(FAW-GM Light Commercial Vehicle、50%出資)の、3つの合弁会社の販売台数合計で、Wulingブランド車を2010年に115万台、2011年に119万台含む。
2. GMは、中国での販売を、2015年までに500万台に倍増する計画。

 



GM:2011年に過去最高の純利益76億ドルを計上

 GMの2011年売上高は10.8%増加し1,503億ドル。純利益は76億ドルで、2年連続で最終黒字を確保し、1997年(純利益67億ドル)以来14年ぶりに過去最高益を更新した。

 連結EBIT-adjustedは83億ドルで、うち北米が72億ドルを占め、収益は北米に大きく依存している。南米を除く新興国を担当するGMIO(国際部門)は、2011年販売台数は北米292.4万台を超える330.2万台だが、EBIT-adjustedは19億ドルにとどまった(他に中国とインドの合弁会社からの持分法利益(税引後)が13億ドルあり、連結純利益に反映されている)。

 GME(欧州事業)は7.5億ドルの赤字、GMSA(南米事業)も1.2億ドルの赤字となった。

 GMは、今後も積極的に新型車を投入し、グローバルでシェアを高めて売上高を拡大するとともに、欧州事業と南米事業の損益分岐点を下げる努力を続けるとしている。2012年の資本投資は、商品開発と技術開発を中心に80億ドル程度(2010年62億ドル、2009年は42億ドル)を予定している。

GM:2011年に、過去最高76億ドルの純利益を計上

(100万ドル)
旧GM 新GM
2008年 2009年
1月~7月9日
2009年
7月10日
~12月
2010年 2011年
Net sales and revenue 148,979 47,115 57,474 135,592 150,276
Operating income (loss) (21,230) (16,095) (4,863) 5,108 5,656
Reorganization gains, net(注2) 128,155
Net income (loss) (30,943) 109,118 (4,428) 4,668 7,585
資料:GMの2011年決算発表資料
(注) 1. 新GMは、破産法手続き終了後、2009年7月10日にスタートした。
2. Reorganization gainsは、2009年1月~7月9日期に、裁判所での破産法を適用する手続きで負債を削減したことに伴う特別利益。

 

GM:2010~2011年の部門別売上高と損益

(100万ドル)
2010年 2011年
Total Net Sales
and Revenue
GMNA(北米)
GME(欧州)
GMIO(国際部門)(注1)
GMSA(南米)
GM Financial
83,035
24,076
20,561
15,379
281
90,233
26,757
24,761
16,877
1,410
Corporate & elimination (7,740) (9,762)
Sales & Revenue合計 135,592 150,276
EBIT-adjusted
(Earnings before
Interest and Taxes)
GMNA(北米)
GME(欧州)
GMIO(国際部門)
GMSA(南米)
GM Financial
5,688
(1,953)
2,262
818
129
7,194
(747)
1,897
(122)
622
Corporate & elimination 86 (540)
EBIT-adjusted 合計 7,030 8,304
Operating income 5,108 5,656
Net income (loss) 4,668 7,585
資料:GMの2011年決算発表資料、SEC Filing (10-K) 2012.2.27
(注) 1-1. GMIO(GM International Operations)は、欧米とGMSAを除く地域を担当し、ロシアとウズベキスタンを含む。本部を上海に置いている。
1-2. GMIOの販売台数の70%強を占める中国とインドの合弁会社については、持分法適用会社であるため、売上高、営業利益は連結せず、持分法利益(2011年は税引後で13億ドル)を計上し、連結純利益に反映されている。
2-1. GMの北米(メキシコを含む)事業は、2007年と2009年のUAWの譲歩、破産法適用による負債の削減に加え、Chevrolet Cruzeなど新モデルの好調、実売価格のアップ、従来の8ブランドを4ブランドに絞ったことにより、各ブランドに十分な広告宣伝費を投入できるなどで、収益性が大幅に回復した。
2-2. 2009年のUAWとの労働協約により、Detroit 3 の米国工場でTwo-tier wageシステムが可能になった。Subcompact carのChevrolet Sonicを生産するミシガン州のOrion Township完成車工場では、従来からのGM社員の時給は福利厚生を含み57ドル、新入社員の時給は33ドル。さらに時給20ドルのサプライヤー社員が、組付ける部品を1台ごとにセットする作業を行い作業の効率化を図っている。
2-3. こうした人件費削減と作業の合理化により、従来米国では困難とされていたSubcompact carの生産が可能になった。Orion Township工場は、生産コスト削減の実験室とされている。

 



2011年8月、開発・生産を効率化する方針を発表

 GMは、2011年8月、投資家およびアナリストを対象とする2011 Global Business Conferenceで、開発・投資・生産を効率化する方針を発表した。高い収益性を長期的に安定して継続する体制をつくるとしている。

 これまでは、開発・投資の計画に一貫性を欠き、その無駄が年間10億ドルにも達していたとし、景気変動に拘らず長期的視野で一定の投資を継続する方針。また、有力サプライヤーと、開発早期から協力する関係を構築するとしている。

開発・投資に一貫性を持たせ、サプライヤーとの関係も改善

開発・投資に一貫性
を持たせ効率化
 これまでは、プロジェクトの中止、ある程度進んだ段階での変更、担当する開発センターの変更などがあり、これらの混乱による経費の無駄が最大年間10億ドル程度あったとしている。また景気変動により、投資額も変動していた。今後は、長期的な計画の下で、毎年一定額の投資を継続し、投資効率を高める。
 従来の開発方式では、よい商品は開発できなかった。また破産法適用のなかで財務状況が大幅改善したことにより、このような開発方式が可能になった。
サプライヤーとの
関係を改善(注)
 これまでGMについてのサプライヤーの評価は、自動車メーカーのなかで最下位に近かったが、GMはこれまでの慣行(注2)を改め、新たな信頼関係を構築するとしている。
 開発の早期段階からサプライヤーに参画してもらい、意見を積極的に取り入れて共同開発する。他の自動車メーカーに(例えば半年でも)先駆けて提供された新技術には報奨金(premium)を支払う。また優れた技術やコスト削減策を提案したサプライヤーに、次に開発するモデルの部品発注を確約する仕組みを導入した。
資料:GMの2011 Global Business Conference (2011.8.9)、Automotive News 2011.8.15
(注) 1. GMが直接取引するサプライヤーは、世界35カ国に約3,200社。部品点数は19.1万種類。直接の購買金額は770億ドル。
2. GMは、これまでの慣行には、「サプライヤーとの打ち合わせなしに、GMが要求仕様を決定する」、「契約後生産開始までに仕様を変更する」、「スケジュールに不明確なところがあり、変更もある」などの問題があったとしている。

 

2018年に、世界生産の90%を、14のCore architectureベースで生産

 GMは、開発のベースとなるプラットフォーム(GMはArchitectureと呼称)の数を、2010年の30から2018年の14に半減する。2015年には、世界生産の半数以上を、世界主要地域のフレキシブルな工場ネットワークで、Core architectureを共有し、相互補完しながら生産する計画。2018年には、世界生産の90%を14のCore architectureベースで生産するとしている。

 エンジンのプラットフォーム数は2009年の約20から10年かけて約10に半減する。

2018年までにArchitectureの数を半減

2010年 2014年 2018年
Architectureの数 30 24 14
(うち)Core architecture 8 13 14
Core architectureベースの生産台数比率 31% 62% 90%

資料:GMの2011 Global Business Conference (2011.8.9)、Automotive News 2011.8.15
(注)GMは、現行のArchitectureをCore architectureとRegional architectureに分類。
Core architectureを増やし、Regional architectureを減らしてゼロとする計画。


 また北米の完成車工場の稼働率(2シフト、定時)は100%に近いが、米国全体需要が1,600万台に回復しても対応が可能だとし、今後の生産能力増強はLow Cost Countries中心で行うと発表した。

北米の生産体制を効率化し、能力増強はLow Cost Countriesで行う

 GMは、北米完成車工場の稼働率(2シフト、定時ベース)を、2009年48.0%、2010年89.5%から2011年97.2%にまで向上させた。米国のLight vehicle市場が1,600万台に回復した場合にも、第3シフトの追加により稼働率は133%まで上昇し、GMが計画するシェア相当の車両の生産が可能。さらに残業を追加すると稼働率を150%まで高めることができる。
 2011~2015年の生産能力増強の80%を"Low Cost Countries"で実施する。なかでもBRICs諸国での生産能力を現状から45%増強する計画。
資料:GMの2011 Global Business Conference (2011.8.9)、Automotive News 2011.8.15
(注) 1. GMは、2011年の北米の完成車生産能力を、2005年比150万台削減した。
2. また米国の時間給社員の人件費総額は、2005年比110億ドル減少した。

 



2012年2月末、GMがPSAへ7%出資し、グローバル規模で提携

 GMは、2012年2月末、PSAへ7%出資し、グローバル規模で提携することで合意した。両社は、両社を合わせた事業規模と強みを統合して、5年以内に20億ドルのシナジー効果を目指す。

 共同で部品調達する合弁会社を設立する。またプラットフォームを共同開発し、2016年から最大年間約400万台の車両を、共同開発したプラットフォームベースで生産する計画。

2012年2月、GMとPSAがGlobal Allianceを結成

目的  長期的かつ広範囲にグローバル規模で提携し、両社の収益性を向上させ、また両社の欧州での競争力を強化する。
必要資金の確保  PSAは戦略的投資のため、増資により10億ユーロを調達する。
 GMは増資の一部を引き受けてPSAに7%出資し、Peugeot創業家に次ぐ第二位の株主になるが、両社は従来通り独立して生産・販売活動を行う。
提携の骨子 1. 主に小型・中型の乗用車・MPV・クロスオーバー車に焦点を当てる。まず、Bセグメント車(230万台)とDセグメント車(160万台)の、プラットフォーム、部品、モジュールの共通化を進め、共有するプラットフォームベースの新型車を2016年までに発売する。
2. グローバル規模の、共同部品調達会社を設立する。両社合わせた部品とサービスの年間調達額は約1,250億ドル(約10兆円)。2位以下の自動車メーカーを大きく超える両社の販売台数合計が、シナジー効果を生み出すベースとなる。
シナジー効果  最初の1~2年間は限定されるが、新型車プログラムの進行とともに増加し、5年以内に年間20億ドルのシナジー効果を見込む。シナジー効果は、両社に均等に配分される。
資料:両社共同の広報資料 2012.2.29
(注) 1. 欧州(EU 27カ国 + EFTA 3カ国)での乗用車販売台数は、2007年の1,600万台をピークに4年連続で減少し、2011年は1,357万台。同期間にGMの販売台数は165万台から117万台に、PSAの販売台数は205万台から168万台に減少した(ACEA資料)。
2-1.

そのため両社は、欧州での不振に直面している。GME(欧州事業)のEBIT-adjustedは、2010年に19.5億ドルの赤字、2011年も7.5億ドルの赤字。

GMは、欧州事業の黒字化に1~2年は必要で、また工場閉鎖など大規模なリストラも検討中とされる。

2-2. PSAは、2012年に欧州の従業員3,500人削減を含め経費を8億ユーロ削減する計画を発表した(2011年10月発表)。

 



モデル計画:2010~2012年に小型車、2013年にフルサイズトラックを発売

 GMは、2010~2013年初めにかけて、一連の燃費性能を向上させた小型車を投入する。2010年11月に発売したコンパクトカーChevrolet Cruzeは、2011年に米国で231,732台販売した。

 2012年は、主力の中型セダンChevrolet Malibu(2011年に米国で204,808台販売)の新型車、ミニカーChevrolet Sparkを発売する。GMは、Sparkで省燃費車のラインアップが揃うとしている。

 2013年には、フルサイズピックアップとSUVの新型車を発売する。

GMの米国モデル計画(2011~2013年)

*印は小型車(コンパクト、サブコンパクトおよびミニカークラス)
2011年 2012年 2013年
Chevrolet *Sonic (Aveo後継車) *Spark (ミニカー),
新型Malibu
新型Impala, Corvette, Tahoe,
Suburban, Silverado
Cadillac XTS, *ATS 新型CTS, Escalade、
Large Crossover
Buick *Verano *Encore
GMC 新型Yukon, Sierra

 

GM:小型車を積極投入

発売年 モデル 概要
2010年 Chevrolet
Cruze
 2010年11月に発売したコンパクト 4ドアセダン。2011年通年に米国で231,732台販売し、トヨタCorolla(240,259台)に次ぎ米国小型車販売第 2位。
2011年 Chevrolet
Sonic
 サブコンパクトカーで、セダンとハッチバックを開発。2011年夏に、米国ミシガン州Orion Township工場で生産を開始した。年間8万台程度の生産を計画。
Buick
Verano
 Chevrolet CruzeとDelta platformを共有するコンパクトカー。Sonicも生産するミシガン州Orion Township工場で生産し、2011年11月に発売した。
2012年 Chevrolet
Spark
 Daewoo Matizの姉妹車で、直4 1200ccエンジンを搭載するミニカー。韓国で生産して米国へ輸出し、2012年半ばに発売する。
Cadillac ATS  2012年夏に、後輪駆動Alpha platformベースのコンパクト 4ドアセダンを発売。続いてクーペとコンバーティブルも投入する見込み。BMW 3 Seriesに対抗する。
2013年初 Buick
Encore
 5人乗りコンパクトCrossover車。Gamma platformベースで開発し、2013年初めに発売予定。Audi A3、Acura RDXの対抗車としている。

資料:Automotive News 2011.7.25/2011.9.26/2012.1.30
(注)GMは、2010年Detroit auto showに出展したGMC Graniteコンセプトを2013MYで発売するとされていたが、発売を中止または延期したと報道されている(2012年1月)。

 



電動車両投入計画:Opel Amperaを欧州で発売、eAssistシステム採用を拡大

 GMは、2010年11月にChevrolet Voltを発売し、2011年に米国で7,671台販売した。2012年に米国で,45,000台販売する計画とされるが、1~2月の販売は約1,600台にとどまり、Voltの生産を5週間停止する。

 GMは、マイルドハイブリッドシステム"eAssist"の採用を拡大する。2011年にBuick LaCrosse/Regalに設定し、2012年2月にChevrolet MalibuのeAssist仕様ECOバージョンを投入。各モデル購入者の20~30%がeAssistを採用すると予測し、2013年には7万台規模のeAssist車販売を見込む。

 2013年に発売されるフルサイズSUVとピックアップには、現行のTwo-modeハイブリッドをレベルアップしたFour-mode ハイブリッドが設定される見込み。

 またGMは、2012年に上海汽車と共同開発するChevrolet Sail EV、2013年にChevrolet Spark EVを発売する。

GMの電動車両の投入計画

Chevrolet Volt
(Plug-in Hybrid)
 GMは、2010年11月にPlug-in Hybrid Chevrolet Voltを発売した。2011年米国販売台数は7,671台。2012年には、米国のみで45,000台を販売する計画とされていたが、1~2月の販売は1,626台にとどまり、2月末のVoltの在庫がほぼ6,300台となったため、GMは3月19日から5週間Voltの生産を停止する。
Opel Ampera  欧州GMは、2012年2月、Volt姉妹車であるOpel Amperaの第1号車を納車した。2月21日現在で、6,000台近くを受注したと発表した。
"eAssist"
(Mild Hybrid)
 GMは、eAssistはフルハイブリッドに比べコストが1/4で、1/2の燃費効果があるとしている。2011年秋に発売したBuick LaCrosseでは、eAssist付直4 2400cc車とV6 3600ccエンジン車が同価格だが、GMは20~30%の顧客がeAssist付車を選択すると見込んでいる。Buick Regalにはオプション設定し、価格は2,000ドル。2012年2月、新型Malibu Eco(直4 2400ccエンジンとeAssistを搭載)を発売した。
Four-mode
Hybrid System
 GMは、2013年に発売するフルサイズSUVとピックアップに、現行のTwo-mode Hybrid SystemをグレードアップしたFour-mode Hybrid Systemを搭載する見込み。様々な走行状況や牽引において、燃費を向上させるとされている。
Chevrolet
Sail EV
 GMは上海汽車と共同開発し、2012年に中国でChevrolet Sail EVを発売する。電池、モーターなど主要部品のサプライチェーンを中国に構築する計画も進めている。
Chevrolet Spark EV  GMは2013年に、Chevrolet Spark EVを発売する。まず米国で発売し、次いでグローバルに投入する。A123 Systemsが供給するリチウムイオン電池と、GMが初めて自社開発するモーターを搭載する。

資料:GM広報資料 2012.1.5/2012.2.8/2012.2.21、Automotive News 2011.11.28/2011.12.12/2012.1.9
(注)GMは、2011年8月、将来のGMのElectric Vehicleを、韓国のLG Groupと共同で開発すると発表した。LG Groupは、早期から開発計画に参加し、電池や関連システムを供給する。

 

帝人と提携し、CFRPを主力車種(Mainstream vehicle)に採用

 GMは、2011年12月に、帝人と炭素繊維強化樹脂製部品を共同開発することで合意した。1分以内での成形が可能で、主力車種(Mainstream vehicle)にも採用が可能としている。

帝人と炭素繊維強化材料を共同開発し、将来は主力車種に採用も

 2011年12月、GMと帝人は、熱可塑性の樹脂を使用する炭素繊維強化複合材料(CFRP)を共同開発することで合意した。従来からの熱硬化性樹脂を用いたCFRPは、成形に要する時間(最短5分程度になってはいるが)と生産性の面から、量産車には不向きであった。帝人は2011年3月に、熱可塑性樹脂を使用するCFRPを1分以内に成形する技術を開発し、量産モデルへの使用も期待できる状況となった。
 帝人は、共同開発の場として、近く米国北東部に、用途開発機能とマーケティング機能を集約した"Teijin Composites Application Center"を設立し、GMの研究員を受け入れ共同開発する。GMは、本計画の技術は業界に大変革をもたらす(Game changerになる)可能性があるとしている。
 今後GMは、価格数百万円程度の車両で、車体の骨格、ルーフ、ボンネットなどにCFRPを採用し、年間数万台以上を生産するラインを稼働させ、2015年にも搭載車を発売する計画とされる。

資料:GM広報資料 2011.8.25/2011.12.8、帝人広報資料 2011.3.9/2011.12.9
(注)CFRPは、Carbon fiber reinforced plastic(炭素繊維強化樹脂)。

                     <自動車産業ポータル、マークラインズ>