The Battery Show & EV Tech Digital Days 2020

デジタル会議プレゼンテーションの概要:欧州関連テーマを中心に

2020/12/25

要約

Frontend of the digital conference and expo
デジタル・コンファレンスおよびエキスポ会場への導入画面
(The Battery Show & EV Tech Digital Days 2020)

  2020年11月10日から12日にかけて開催されたBattery Show & EV Tech Digital Daysは、新型コロナウイルス感染拡大のため、初めてバーチャル・コンファレンスおよびバーチャル展示会の形式で行われた。これまで同コンファレンスは米国ミシガン州Novi(9月の北米バッテリーショー)とドイツのStuttgart(5月の欧州バッテリーショー)の2カ所で展示会を行う年2回のイベントとして実施されてきたが、 2020年は2つを組み合わせて開催期間を3日とし、最終日は欧州に関係するトピックのみに充てられた。

  今回のイベントの全体的な内容は、電池システム、アーキテクチャ、コンポーネント、材料の分野における最新の技術、製造や実験におけるイノベーション、熱管理・リサイクル、さらにハイブリッド/電気自動車のテクノロジーに及んだ。イノベーションを後押しするのは、地球温暖化への対応、そして運輸交通を始めとする産業での脱炭素化の動きであり、さらに、より低コストで、より速い電動モビリティへの移行、持続可能な電池生産に係るCO2排出量という要請もある。テクニカルセッション、パネルディスカッション、ワークショップ、製品デモなどもバーチャルイベントで行われた。参加企業からはバーチャルブースを通して製品やサービスに関する情報の紹介やダウンロード可能な資料の提供がなされた。デジタル環境をフルに利用し、参加者はチャット機能を通してコミュニケーションやネットワーク作りの場を持った。


  今回のデジタルイベントでは総計で95のセッションが開催され、そのうち24セッションは欧州地域に関連したものであった。世界各地から6,000人を上回る参加者登録があった。

  2021年には、再び対面式のコンファレンスと展示会が開催される予定。

  本レポートでは、最終日の欧州関連テーマを扱ったプレゼンテーションからいくつかを選び、概要を報告する。取り上げたのは、電池市場の見通し、リチウムイオン電池に代わる高出力、低コストの新技術、欧州を拠点とする4社の製造計画、そして高度統合型のEV熱管理システムついてのプレゼンテーションである。

 

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