主要国の電動パワートレイン市場予測
世界地域別 環境対応車の技術と将来の規制・市場動向
2020/10/02
- 要約
- 各国・地域の環境対応状況と環境対応技術の特徴
- 日本:国内市場向けの多様なハイブリッドシステム
- 米国:規制強化による電動化と、燃料価格の下落に伴うライトトラックの増加
- 欧州:BEVと48V MHEVを中心に燃費規制の厳格化に対応
- 中国:NEV/CAFC規制に対応するバッテリー先進技術や欧米のHEV技術を導入
- 韓国:欧米の規制動向や電動化技術をベンチマーク
- インド:排ガス規制BS6対応のエンジン技術、EV普及促進策
- 主要国・地域別の環境対応車技術
- 電動車両におけるエンジン/モーター動力混合方式
要約
本稿では乗用車の環境対応技術と将来動向について、世界の主な地域ごとに電動車と内燃機関車の市場割合をグラフで示すとともに、各々の市場における電動化の特徴を見ていく。
ハイブリッド車は高出力指向のシステムがグローバル標準になりつつある一方で、車両価格の高額化を抑える48Vマイルドハイブリッドも急増している。しかし、日本のハイブリッド車はこれら世界的潮流とは異なり、国内の市場環境に応じた燃費指向のシステムが主流となっている。
電気自動車は規制強化を背景に、特に欧州と中国において投入モデルが増加している。
世界乗用車販売に占める各パワートレインの構成比予測
(LMC Automotive, 2020年7月)
PFCEV: | Plug-in fuel cell electric vehicle プラグイン燃料電池車 | PHEV: | Plug-in hybrid electric vehicle プラグインハイブリッド車 |
FCEV: | Fuel cell electric vehicle 燃料電池車 | FHEV: | Full hybrid electric vehicle フルハイブリッド車 |
EREV: | Extended range electric vehicle レンジエクステンダーEV | MHEV(48V): | Mild hybrid electric vehicle (48V) 48Vマイルドハイブリッド車 |
BEV: | Battery electric vehicle 電気自動車 | MHEV: | Mild hybrid electric vehicle マイルドハイブリッド車 |
IC Only: | Internal combustion only 内燃機関車 |
(注) 本図表の無断転載を禁じます。転載には LMC Automotive 社の許諾が必要になります。
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