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米国市場のエンジン構成:進むダウンサイジング

乗用車では4気筒エンジンが3分の2を、ライト トラックでは6気筒エンジンが5割を占める

2012/09/19

要 約

 以下は、主要メーカーが米国で生産・販売した乗用車/ライト トラック(SUV、Pickup、Van)のエンジンの気筒数/排気量構成の概要である。
レポート前半では、「米国市場向けに北米(米国/カナダ/メキシコ)で生産された車」を取り上げ、後半では「輸入車販売/米国販売車全体」を取り上げる。

北米生産車のエンジン気筒構成(MY1997-2012)

北米生産車
合計
北米生産車の気筒数構成 合計 ・MY(Model Year) 2012における、北米生産車(乗用車/ライト トラック合計)のエンジン気筒数の構成割合は、4気筒が39.6%、6気筒が39.5%。10年前には4気筒エンジンの割合は約25%、6気筒エンジンの割合は約45%であったが、MY2009よりほぼ同水準となっている。
・4気筒エンジン搭載割合は、乗用車/ライト トラック共に増加傾向。
・MY2009以降、やや6気筒エンジンの割合が回復しているのは、ライト トラックで6気筒エンジンの割合が増えたため。
・8気筒エンジンの割合は、ライト トラックでの搭載割合減少のため、17.4%まで減少した。
乗用車 北米生産車の気筒数構成 乗用車  ・乗用車のエンジン気筒数はMY2007まで4気筒エンジンの割合が約50%、6気筒エンジンの割合が約40%を占める状況が10年近く続いていた。
・MY2008以降、4気筒エンジンの構成比が増加し、6気筒エンジンの割合は減少。
・MY2012では4気筒エンジンの割合は66.8%、6気筒エンジンの割合は22.9%。
・米国3社が生産するモデルへの4気筒エンジンの搭載が増えたことが要因。
ライト
トラック
北米生産車の気筒数構成 ライトトラックス ・ライトトラックのエンジン気筒数はMY2008頃までは、6気筒と8気筒の割合が40%を超え、ライト トラックに搭載されているエンジンのほとんどを占めていた。
・以降、4、6気筒エンジンの割合の増加と8気筒エンジンの割合の減少が起き、6気筒エンジンの割合はMY2012には53.2%まで上昇。8気筒エンジンの割合は29.0%まで落ち、4気筒エンジンの割合(17.3%)との差が急速に縮まっている。
・米国3社モデルの搭載エンジンのダウンザイジングが顕著。
資料:WARD'S Automotive Yearbook 各年版より作成(以下同様)。
(注)1.
MY2012は2012年8月段階の中間集計値。
2.
北米生産車は、下記14社が北米(米国、カナダ、メキシコ)で生産し、米国で販売されたモデルが対象。
3. 北米で生産しているメーカー/ブランドは、GM/Ford/Chryslerの米国3社、トヨタ/日産/ホンダ/三菱/マツダ/富士重工/スズキの日本7社、VW、BMW、Daimler、現代自動車グループの欧州/韓国4社、合わせて14社。

 
関連レポート:米国市場の変速機構成 (2012年9月掲載)


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