中国の日系部品メーカー (3): 華南地域-広東省の動向

曙ブレーキ/ジヤトコ/小糸製作所/旭テック/アーレスティ/デンソー/ユニプレス/アイシン精機/東プレ/アイシン高丘の動向

2012/07/20

要 約


 トヨタ/日産/ホンダの中国での生産台数本レポートは、中国の地域別に分けて、日系部品メーカーの動向をまとめたシリーズ調査レポートの3本目。2012年6月までの約2年間の、華南地域に属す広東省合計8市 (広州、東莞、佛山、深圳、雲浮、中山、韶関、清遠市) での部品メーカーの動向を、MarkLinesの独自調査を踏まえてまとめた。

  日系部品メーカーの主な納入先である日系自動車トップ3社は広東省の広州市で、既存工場の拡張や新工場 (新生産ライン) 建設を急速に進めている。

  トヨタの広州市工場の年産能力は、2011年時点で36万台。2015年までに60万台に引き上げていく。

  日産は、2011年12月に広州市の花都区第2工場を稼働して年産能力を27万台に拡張した。今後、花都区第1工場と合わせた、広州市工場の年産能力を、2011年末の60万台から、2013年までに最大80万台へ引き上げていく。

  ホンダは、2012年末に広州市の増城工場で第3ライン建設に着工し、広州での年産能力を現行の48万台から、2015年には72万台へと増強していく。


  これらの動きに対応するため、日系部品メーカーは、広州市およびその周辺の東莞/佛山市を中心とした広東省において、既存工場の増強や新工場の建設を活発化している。

  タチエス/ニッパツ/ユニプレスなどは広州市で中国事業を統括する現地管理会社を設立。日立オートモティブ/エフテック/カルソニックカンセイは開発センター、ファルテックは開発部門を新たに設置した。

関連レポート:日系部品メーカー動向レポート

中国(華東地区)編 (2012年6月)、 (東北/華北地区)編 (2012年5月)、

米国編 (2012年7月)、ASEAN (インドネシア、ベトナム、マレーシア他) 編 (2012年6月)、
タイ編 その一 (2012年6月)/ その二(2012年7月)、
インド編 (2011年12月)、 メキシコ/ブラジル編 (2011年12月)、欧州編 (2011年11月)

広東省の地図

トヨタ/日産/ホンダの広州工場を含む中国生産拠点の生産能力

*表記ありは商用車を含む。*表記無しは乗用車のみ (含むSUV/MPV、微型バン)
メーカー 中国乗用車工場 年産能力 (1,000台)
2011年末 2012年7月 稼働・拡張後
(計画年)


東風日産
乗用車
大連工場 (2012年6月着工) 150 (2014年)
→ 300
広州市花都区第1工場 330 670 800 (2013年)
広州市花都区第2工場 270
湖北省襄陽工場 100 200 (~8月) 250 (~2012年末)
鄭州分工場 (注) 140 180~200 200
鄭州日産
汽車
河南省中牟 (第1) 工場 40
(*90)
40
(*90)
n.a. (*180)
(~2012年末)
河南省新工場 (検討中の報道もある) 200 (2015年頃)


広汽豊田
汽車
広州市南沙区第1ライン 200 200 600 (2015年)
広州市南沙区第2ライン 160 160 → 200 (2013年以降)
広州新工場 (検討中の報道もある)
天津一汽
豊田
天津新工場 (建設許可申請中) n.a.
天津西青工場 120 120 120
天津泰達工場 300 300 350
四川一汽
豊田
成都(新)工場 *30 *30 *50
長春旧工場 10 10 10
長春新工場 100 100以上 200 → 300


広汽本田
汽車
広州黄浦工場 (第1ライン) 240 240 240
広州増城工場 (第2ライン) 240 240 240
広州増城新工場 (第3ライン) (2012年末着工、エンジン工場も併設) 120 (2014年)
→ 240 (2015年)
本田汽車
(中国)
広州輸出工場 50 50 50 (~2014年)
東風本田
汽車
武漢第1工場 240 240 240 (2015年)
武漢第2工場 - 100 120 (2013年)
→ 240 (~2015年)

注: 鄭州分工場は、現時点で東風日産乗用車と鄭州日産汽車との共同工場となっている。