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はじめに

  2024年の日本国内の自動車販売は、ダイハツの認証不正による販売停止が影響し、前年登録車及び軽自動車の合計で4,415千台と2023年対比で▲359千台、▲7.5%となった。その中で電動車(BEV,PHEV,HEV)販売比率は53.6%と微増であった。欧米や中国に比べれば徐々にではあるが、電動車化は進行している。

 これに対応し自動車用エアコンについても、テクニカル或いはサプライヤー選定の面での変化が継続的に進行している。

  本稿では、過去1年間の日本市場における上記変化点の概要と、OEMとエアコンサプライヤーとの関連を分析する。その対象領域としてはHVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning)ユニットとコンプレッサーとする。

従来のエアコンのシステム構成と原理・機能

  1. エアコンスイッチをONにすると、コンプレッサーが作動する。
    コンプレッサーは低温低圧の冷媒ガスを圧縮し、高温高圧の半液体状冷媒へ変化させる。
    なお、エンジン車においてコンプレッサーはエンジンの動力をベルトで伝えて動いたが、ハイブリッド車やEV等の電動車用は電動である。
  2. コンプレッサーで圧縮された冷媒が次に送られるのはコンデンサーである。
    ここで高温高圧になっている冷媒が、細い管が何列も配置されたコンデンサー内を通る際に熱を放出し、低温高圧の液状冷媒へと変化する。
    コンデンサーは、熱伝導率の優れたアルミ製で且つ数多くのフィンが付き、冷却性能を向上させている。
  3. 次のレシーバードライヤーにて、コンデンサーで冷やされた低温高圧の液状冷媒が一時蓄えられる。この部位は「レシーバー」・「レシーバータンク」或いは「リキッドタンク」などの名称でも呼ばれている。なお、レシーバードライヤーには内部の余分な水分や不純物を取り除くフィルターの役割もある。
  4. レシーバードライヤーから送られた高圧冷媒を一気に膨張させ霧状に噴霧するのが、エバポレーターの入口に装着するエキスパンションバルブである。
    冷媒はエキスパンションバルブを通過する際の膨張により、熱エネルギーが奪われて温度が下がる。
  5. エキスパンションバルブで気化し冷却された冷媒はエバポレーターの周囲の空気の熱も奪う。この時発生した冷気をブロアファンにより送風することで車内は冷却される。エバポレーターは効率的に熱を奪うために、コンデンサーと同じようにフィンが付いたアルミ製である。
  6. 暖房の場合は熱されたエンジン冷却水を、エバポレーターとは別の熱交換器であるヒーターコアに別回路で循環させ、その際発生する温風をブロアファンにて室内に送風する。
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