Hella GmbH & Co. KGaA 2019年5月期の動向
業績 |
(単位:百万ユーロ) |
2019年 5月期 |
2018年 5月期 |
増減率 (%) | 要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 6,990 | 7,060 | (1.0) | 1) |
EBITDA | 1,191 | 1,018 | 17.0 | - |
部門別売上高 | ||||
照明 | 3,230 | 3,014 | 7.0 | - |
電子機器 | 2,504 | 2,368 | 5.7 | - |
要因
1)2019年5月期における同社の売上高は1.0%減の6,990百万ユーロ。連結子会社のFTZ Autodele & Vaerktoj A/S、 Inter-team Sp. zo.o.及びHellanor ASの閉鎖に基づく連結範囲の変更により減少となった。為替の影響及び上記の影響を除くと前年比5.0%増となる。
ー自動車セグメントにおける同決算期売上高は、6.1%増の5,766百万ユーロ。運転者支援及びエネルギーマネジメントシステム分野における、照明システム及びエレクトロニクスソリューションの需要の増加により、前年比増となった。中国市場の需要減に伴い、アジア太平洋及びその他の地域において、セグメント売り上げは同決算期中に鈍化した。
再編
ーMahle Groupは、Hellaとの合弁会社Behr Hella Serviceの全株式を取得し、Behr Hella Serviceの製品をMahle独自のアフターマーケット網で流通させる計画を発表した。サーマルマネジメント分野における同社の地位強化が目的。同合弁会社のHellaの持ち分50%をMahleが取得することで両社が合意した。取引完了後、Mahleは、欧州以外のアフターマーケット市場でサーマルマネジメント製品の流通を拡大する。この新事業には、同社の持つ大規模なアフターマーケット販売網を活用するという。2005年に設立されたBehr Hella Serviceは、自動車アフターマーケット向け冷却・空調製品のマーケティングと販売を手掛ける。全事業を取得することで、Mahleは卸売販売業者や工場にサーマルマネジメント製品のフルラインナップを提供するとしている。(2018年8月9日付プレスリリースより)
合弁企業
ーMahle Behrとの合弁会社Behr-Hella Thermocontrolは、インドのプネ (Pune)工場の改装を発表した。改装により、同工場ではSMD生産ラインなどを新たに導入した。 (2019年3月21日付プレスリリースより)
ーPlastic Omniumとの合弁会社で、フロントエンドモジュールを手掛けるHBPOが、メキシコ・アグアスカリエンテス州に新たな工場を開設した。近隣にあるMercedes-Benzの「A-Class」セダン組立工場にフロントエンドモジュールを供給する。新工場は、広さ5万200平方スクエアで、従業員数70人。現在、月曜日から土曜日まで12時間勤務の2交代制で稼働しているが、2019年にフル稼働した際には、同100人以上になる見通し。工場の最大年産能力は14万5,000ユニット。ジャストインシーケンスでフロントエンドモジュールを組み立て、近隣にあるDaimlerの組立ラインに受注後3時間以内に供給可能としている。HBPOは、北米本拠を米ミシガン州Troyに置き、カナダのWindsor、メキシコのAguascalientes、Puebla、San Jose Chiapa、Tolucaに生産拠点がある。(2018年11月14日付 Mexico-Nowより)
ー日清紡ホールディングスの子会社で、Hella Pagidの親会社の1社でもあるブレーキパッドメーカーTMD Frictionが、ドイツEssen工場を拡張し、量産を開始すると発表した。工場内に本社のあるHella Pagidのブレーキパッドも生産される予定。現在、TMD FrictionはEssenで年間23百万個のブレーキパッドを生産しているが、工場の拡張により、年産能力は最大で65百万個に増える見通し。工場には、Hella Pagid用に最先端技術を使った原料混合施設も導入。Hella Pagidのブレーキパッドの大半はすでに銅フリー、もしくは銅の含有量を抑えた製品に切り替わっているが、最新技術の使用により、ブレーキパッドへの銅使用が法律で厳格に規制される2025年より前に、銅フリーのブレーキパッドを世界に供給することができるようになるという。(2018年7月31日付プレスリリースより)
ーフロントエンドモジュールを手掛けるHBPOは、NAFTA再交渉の行方は不透明だが、メキシコのSaltilloとAguascalientesに組立工場を開設する計画に変更はないと発表した。Plastic OmniumとHELLAの合弁会社であるHBPOは、メキシコのPuebla、Toluca、San Jose Chiapasで工場を稼働。Puebla工場は、3機目の射出成形機を導入し、2018年初めに樹脂部品の生産能力を50%増強した。HBPOは、フロントエンドAssyをOEMの組立工場に供給している。新たな2工場をフル稼働し、2022年までにメキシコでの年間売上10億ドルを目指す。2004年に設立された同社の現在のグローバル売上は23億3,000万ドル超。(2018年7月13日付 Mexico-Nowより)
事業提携
ー北京海納川汽車部件 (BHAP)および米国のFarasisとの間でバッテリー管理システム分野において協業すると発表した。協業により、12Vおよび48V電動システム用バッテリー管理システムと高電圧アプリケーションの開発、製造、流通に焦点を当てる。HELLAがハードウェアとソフトウェアの開発における独自の専門知識を提供する一方、Farasisはバッテリーセル生産のノウハウを活用し、BHAPが北京汽車集団内の市場アクセスを確保し、中国市場の需要増に対応する計画。またHELLAは、柳州五菱汽車工業 (WLAI)と戦略的提携を締結し、中国市場向けヘッドランプの開発に注力することもあわせて発表した。この提携でHELLAは、上汽通用五菱汽車に製品を供給する予定。(2019年4月17日付プレスリリースより)
ー米国AEyeとのパートナーシップを拡張して、AEyeのiDAR技術をベースにしたADASおよび自動運転用のカスタマイズセンシングソリューションを提供すると発表した。AEyeのiDAR人工知覚システムは、範囲とスキャン性能に優れており、HELLAはこのプラットフォームを活用して拡張するため、サプライチェーン全体に沿って、組み込みソフトウェアと画像処理分野の能力と自動車業界での経験を取り入れる。この共同開発により、クラス最高のレベル3 ADASソリューションを自動車メーカーに供給する計画。2018年12月、Hella VenturesはAEyeの主要株主になっている。両社の初の共同開発プロジェクトは間もなく開始し、2022年の量産化を目指す。(2019年1月8日付プレスリリースより)
ーAmbarellaは、同社子会社HELLA Aglaiaと次世代の先進運転支援システム(ADAS)用プラットフォーム開発で提携すると発表した。Ambarellaのコンピュータービジョンプロセッサー「CV22AQ CVflow」とHELLA Aglaiaのオープンアプリケーションソフトウェアにより、NCAPおよび自動運転レベル2対応のフロントカメラの機能性向上を図るという。Ambarellaは2004年設立、米国カリフォルニア州シリコンバレーに本拠を置く高解像画像処理の半導体メーカーで、ADAS、電子ミラー、ドライブレコーダー、自動運転システムなどに製品が採用されている。(2018年12月17日付プレスリリースより)
ーFaureciaと車内照明ソリューション開発で戦略的パートナーシップを結ぶと発表した。両社は照明とダイナミックライティングシステムの分野で共同開発し、よりドライバーの好みに合わせたコックピット環境の確立を目指すという。2018年パリ・モーターショーにおいて、両社は快適性を追求した全方位ライトをコックピットに統合したソリューションを出展した。(2018年11月21日付プレスリリースより)
企業動向
ーInvest Lithuaniaは、HELLA のリトアニア現地法人HELLA Lithuaniaが今後2年間で売上高100百万ユーロに達する計画であると発表した。同社は100万ユーロを投じて250名の従業員のトレーニングを行う予定で、うち半分はEUファンドから受領するという。2018年9月にKaunas経済自由特区で操業を開始したHELLA Lithuaniaの現在の従業員数は70名。4段階の投資が完了した後、従業員数は2,000人に達する見込み。同社は8月に欧州製自動車向けにプリント回路基板「BiLED HighBeam」の生産を開始している。「BiLED HighBeam」は年間100万個を生産する計画。(2018年11月19日付 Invest Lithuaniaプレスリリースより)
ー中国・北京におけるインテリジェントモビリティ向けインフラの開発に向け、北京汽車集団 (BAIC) が主導するコンソーシアムに参加すると発表した。コンソーシアムには、グローバルもしくは中国の企業13社が参加し、センサーを搭載した信号機による自動車と周辺環境との通信などを開発するという。HELLAは、レーダーセンサーとフロントカメラソフトウェアの分野での貢献からスタートし、BAICとの協力を強化していく方針。HELLAとBAICグループの北京海納川汽車部件(BHAP)は、2014年から照明システムの合弁会社を運営している。また、2018年4月には、電子部品向け合弁会社の設立を発表。新会社はまもなく設立され、2020年に量産を開始する予定。(2018年11月9日付 プレスリリースより)
見通し
ー2020年5月期、為替等の調整後売上高を65億から70億ユーロと見込む。
研究開発費 |
(単位:百万ユーロ) |
2019年5月期 | 2018年5月期 | 2017年5月期 | |
全社 | 611 | 692 | 636 |
-自動車部門 | 579 | 658 | 605 |
全社研究開発費の全社売上高に占める割合 | 8.8% | 9.8% | 9.7% |
研究開発体制
ー2019年5月期、同社は7,768名の研究開発人員を擁する。昨年に対して4.6%の増加となった。
研究開発施設
ー2018年6月、TU Dortmund大学及びHamm-Lippstadt大学と共同で車両エレクトロニクスの研究施設E-LABを設立した。同施設では、電気自動車及び自動運転にかかわる研究を行う。また、特に車両を道路状況の分析ツールとして使用する研究に注力する。
ー2019年5月期、同社はE-LABがある共同所有ビルに自社の照明技術研究施設L-LABを移転した。今回の移転により、照明技術とエレクトロニクスの技術の連携及び製品間の相乗効果をさらに高める。
研究開発活動
ー同社は照明部門において、主に照明ソリューションの標準化、モジュール化及び小型化に注力し研究開発を行う。また、ソフトウェアベースのヘッドランプ及び照明システム制御のためのスタンドアローンソフトウェアモジュールにも同様に注力。車両が他の車両、また道路の利用者とコミュニケーションの手段としての照明技術の使用を軸に研究開発を進める。
ーエレクトロニクス部門において、48Vマイルドハイブリッド、フルハイブリッド及び完全電気自動車を含むすべての車両の電動化ソリューションにかかわる研究開発を行う。
ー超広範囲帯、Bluetooth、近距離通信及び生体認証などの車両通信技術の開発にも注力。G+D及びカーコネクティビティコンソーシアムと共同で開発活動を行っている。
ー同社は2018年10月、性能の変化を早期に検知(状況監視)し、それを補正(自己回復)できるインテリジェントヘッドランプの開発を目的に、「Smart Headlamp Technology」プロジェクトを進めていると発表した。新たな監視・制御プロセスにより高解像度ヘッドランプの性能最適化を実現し、複雑な開発プロセスを3段階に集約することで開発時間とコストの短縮を目指す。2017年4月に始まった同プロジェクトには、ドイツのFraunhofer研究機構のメカトロニクスシステムデザイン研究所(IEM) やPaderborn、Dortmundの両大学も参加し、欧州地域開発基金(ERDF)から3年間の助成も得ているという。(2018年10月8日付 プレスリリースより)
技術提携
ー同社は米国Light Field Labなどの企業と協業し、照明誘導及び伝導における効率的かつ費用対効果の高い材料と技術の開発を行う。Light Field Labはナノ粒子に基づく照明誘導の開発に注力する企業。
ー同社はZFと77GHzレーダーテクノロジーにおいて戦略的提携関係にある。両社の共同開発製品の初量産は2020年後半となる見込み。
ー2019年1月、Plastic Omniumとの戦略的パートナーシップを発表した。HELLAの自動車照明技術に関する能力とPlastic Omniumの外装部品用樹脂加工技術を組み合わせ、車両前後部の照明技術の全体的な統合の加速を目指す。今回の提携により、両社のスタイリングと車体外装の高度な機能を集結することで、コミュニケーションおよび照明機能が強化されたスマートバンパーおよびテールゲートを市場に供給することが期待できるとしている。また関連する開発リソースを集結し、ドイツで拠点を1つにまとめることも計画されている。(2019年1月21日付プレスリリースより)
ー2018年10月、Faureciaは、業界リーダー、新興企業、学術機関との提携を含むエコシステムを確立したと発表した。同社は2018年パリ・モーターショーに最新技術を出展する。Faureciaは、HELLAが開発した技術を、より快適でダイナミックで多目的な環境用アンビエントライトを製造するため、コックピットに統合した。両社はドライバーの情報と安全性を強化する自動運転用の照明機能開発に取り組んでいる。Faureciaはまた、ZFと共同でフロントおよびリアシートの安全性を高める新しいフレームのコンセプトモデル「Advanced Versatile Structure(AVS)」を開発した。さらに、STELIA Aerospace Compositesとタンク、フランスのスタートアップのAd-Ventaと水素供給を管理する高圧バルブシステム、French Alternative EnergiesおよびAtomic Energy Commissionらと燃料電池スタックなど研究・技術専門家などと総価値の80%に当たる3つの重要部品の高性能ソリューションを開発している。(2018年10月3日付プレスリリースより)
製品開発
高精細固体光源(HDSSL:High definition solid state light sources)
ー同社は、ヘッドランプへの応用に向け、高精細固体光源の開発を行っている。HDSSLは独立制御が可能なインテリジェントドライバーチップ付の小型LEDピクセルを使用し、それぞれのピクセルの調光によりライティングパターンをカスタマイズ可能。2020年5月期初頭に受注しており、2022年に量産を開始する予定。
77GHzレーダープラットフォーム
ー77GHzレーダーセンサーに向けたモジュール式及び段階使用が可能なプラットフォームを開発中である。77GHzレーダーは、死角検知、交差交通検知及び360°物体検知の機能に使用される。2021年に量産を開始予定。
SHAKEサウンドセンサー
ー2019年5月期、構造健全性およびノック音センサー(SHAKE)のシリーズ開発を完了した。 センサーは圧電素子を使用して接触を検出し、その情報を送信することによって他の機能を有効化する。 SHAKEセンサーは、水滴がホイールハウジングに衝突したときに水分を検出し、道路上の水分量を診断可能である。 また、SHAKEセンサーは、近くの音波を拾うことにより、音の検出も可能。 同社は、2018年末にSHAKEセンサーの量産を開始している。
オープンフュージョンプラットフォーム(OFP)
ー同社は、研究施設、大学、IT企業および自動車業界などの研究ネットワークが共同開発した費用効率の高い自動運転用オープンフュージョンプラットフォーム(OFP)を発表した。OFPはHELLAがネットワークコーディネーターを担当し、ドイツ航空宇宙センター、Elektrobit、Infineon Technologies、ロイトリンゲン大学などが開発に参画、関連パートナーとしてContinentalとNvidiaもプロジェクトをサポートした。ドイツ連邦教育・研究省が440万ユーロの資金提供を行ったこのプロジェクトは、3年間で3台の自動運転デモ車両を開発した。車両の周囲を360度カバーする4台のカメラや8基の77 GHzレーダーセンサー、車両と充電プレートなど外部インフラとの通信を可能にするV2Xモジュールなどを備えたデモ車両は、駐車場の空いている充電ステーションまで自動走行して充電プレート上に停止し、充電後は充電プレートのない空き駐車スペースへ再び自動走行する実証試験を行った。また、プロジェクト期間中に主要自動車メーカーや他のサプライヤーによって、センサーデータインターフェースの標準化に向けたISOワーキンググループも発足した。(2019年3月21日付プレスリリースより)
商用車向け照明ソリューション装備トラック
ートラックやトレーラー向けに開発した照明ソリューションを装備した展示用トラックを発表した。フロント、リア、サイド、ルーフなど様々な部分に同社の照明部品を装備したトラックの一番のハイライトはShapelineランプで、これにより独自の外観をもたらしている。モジュラーランプシリーズは、モジュラー原理に従って組み立てられる照明システムで、「Tech」と「Style」という2バージョンで利用が可能。またこのトラックにはShapelineランプのほか、リア部分の「Q90 compact LED」や運転席後方の「Flatbeam 1000 LED」、補助ランプ「Luminator LED」なども装備されている。(2019年1月16日付プレスリリースより)
2019年デトロイトモーターショー
ー2019年1月、デトロイト・モーターショーで最新スマートエレクトロニクスおよび照明技術を出展すると発表した。同社はAudi「A8」のリアコンビネーションランプに採用されている有機発光ダイオード(OLED)や、塗料の損傷や車体のへこみなどを検出する「SHAKE (Structural Health and Knock Emission)」 センサー、視野を拡大して検出能力を大幅に改善した第4世代の中距離レーダーセンサーなどを公開する予定。(2019年1月11日付プレスリリースより)
IAA国際商用車ショー2018
ー独Hannoverで開催されるIAA国際商用車ショー2018で、トラックやトレイラー、バス用のインテリジェントな照明システムを出展すると発表した。未来のモビリティ向けのプロトタイプも紹介するという。ライトでほかの車両や歩行者に警告したり、作業エリアを示したりすることができる同社のプロジェクション技術「VISIOTECH」や、現行のECE R48準拠のトレイラー用のサイドマーカーライト、完全耐食性のプラスチックハウジングを採用して安全性を向上した新たな反転・ワークライトを紹介。同ワークライトの眩しくない光源「ZEROGLARE」は、より安全な作業環境を提供するとしている。ほかにも、大型・重量貨物の積み降ろし中に使用する「K-LED Blizzard」といった警告灯などが出展される予定。(2018年8月13日付プレスリリースより)
デジタルキー・アクセス許可システム向けソフトウェア
ー分社化したYptokeyが、デジタルキーとアクセス許可システム向けソフトウェアを開発したと発表した。新技術により、スマートフォンなどのモバイル機器で鍵の開閉を操作でき、迅速・安全にアクセス権限を管理できるようになるという。施錠システム関連企業への導入を皮切りに、将来的には自動車市場への投入する計画。HELLAは、Yptokeyが開発したこの技術が、2、3年以内に自動車部門に初導入されることを期待しているという。(2018年6月28日付 プレスリリースより)
Steering Systems USA
ー米ミシガン州Detroitで開催される「Steering Systems USA」で、自動運転車や電気自動車向けのステアリング・ブレーキシステムを紹介すると発表した。同社は、レベル4の自動運転向けに、フェールセーフ・フェールオペレーショナル対応のステアリングコントロールモジュールを出展。また、エンジンとペダルセンサーをハウジングに統合したコンパクトなブレーキシステムを米国で初公開するほか、CIPOS (非接触誘導式位置検出センサー) を用いた最新世代のトルクアングルセンサー (TAS) 、ブラシレスDC(BLDC)モーターや永久磁石同期モーター (PSMS) 向けモーターポジションセンサー (MPS) なども紹介するという。(2018年6月21日付 プレスリリースより)
設備投資額 |
(単位:百万ユーロ) |
2019年5月期 | 2018年5月期 | 2017年5月期 | |
合計 | 551 | 432 | 517 |
ー同社の設備投資には、設備のメンテナンスなどのグローバルにおける開発、管理、生産ネットワークの長期拡大のための費用が含まれる。
海外投資
<インド>
ーインドで2番目となるエレクトロニクス製品工場をGujarat州Mehsanaに開設したと発表した。新工場では当初アクセルペダルセンサー用部品を製造し、徐々に製品ポートフォリオを拡大する予定。最初の拡張段階では建物面積約5,000平方メートルの施設で構成され、将来的には最大200名を雇用する計画で、総投資額は数千万ユーロ規模になるという。同社は現在、インドではChennai 、Coimbatore 、Dhankot 、Gurgaon 、Pune の5拠点で操業しており、従業員数は1,500名を超える。(2019年2月27日付プレスリリースより)
<メキシコ>
ーMexico-Now は、HELLAとPlastic Omniumの合弁会社でフロントエンドモジュールを手掛けるHBPOのSaltillo工場が完成し、FCAの新プログラムをサポートする準備に入ったと報じた。HBPOは新工場が操業を開始する日やサポートするFCAプログラムの内容について明らかにしなかったが、先日北米国際自動車ショーで発表され、2019年3月から米国で発売予定の大型ピックアップトラックRam「2500/3500」である可能性が高いという。新工場の開設により、HBPOはメキシコ国内で5カ所のジャストインシーケンス工場を操業することとなる。Pueblaの2工場ではVolkswagenおよびAudi向け製品を、Toluca工場ではFCA用モジュールを製造している。また、2018年には4番目の拠点をAguascalientesに新設し、Mercedes-Benz「A-Class」向け製品を生産している。(2019年1月21日付 Mexico-Nowより)
ー12百万ドルを投じてメキシコ8番目の工場をApaseo El Grandeに新設したと発表した。新工場では250名の従業員が第1段階の操業を開始し、ボディコントロールモジュール、運転支援システム、照明部品などを製造する。フル稼働時には650名に増員する計画。同社のメキシコ国内の拠点はSan Jose Iturbide、El Salto、Tlaquepaque、Cuautitlan Izcalli、Tlalnepantla、Irapuatoにあり、約7,000名が従事している。(2018年6月11日付 Mexico-Nowより)
<リトアニア>
ーInvest Lithuaniaは、HELLAがリトアニアKaunas経済自由特区に新たな工場を開設したと発表した。照明用電子部品の生産からスタートし、センサーやアクチュエーター、コントロールユニットへと生産を拡大する。現在の従業員数は約70人だが、今後、250人にまで増員する予定。工場完成までの総投資額は数千万ユーロとなる見通し。1年足らずの建設期間を経て、広さ7,000平方メートルの同工場はこのほど量産を開始した。リトアニア工場は、HELLAのグローバルネットワークにおける14番目のエレクトロニクス工場となる。(2018年9月13日付 Invest Lithuaniaプレスリリースより)