上海モーターショー2021:上汽、東風、一汽
上汽は五菱宏光MINIEV CABRIOを初披露、東風はコンセプトカーを多数出展、一汽は紅旗のコンセプトモデルを発表
2021/05/20
要約
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上汽グループの展示エリア |
2021年4月19日、第19回上海モーターショー(会場:国家会展中心、National Exhibition and Convention Center)が開幕した。4月19日と20日はプレスデー、4月21日~23日は業界向けの公開、4月24日~28日は一般公開となった。本レポートでは上海汽車(以下、上汽)グループ、東風汽車グループ、中国一汽(以下、一汽)グループの展示内容を、新エネルギー車(以下、NEV)モデルを中心に一部ガソリン車モデルも紹介する。
上汽グループは、地元開催ということもあり160余りの新型車を出展。そのうちコンセプトカーを含む10余りのモデルは初公開された。栄威(Roewe)は新たにMEシリーズを正式に発表した。智己汽車(Zhiji Motor)は今回のショーで初出展し、ハイエンド電動車ブランドのR汽車は3モデルを展示した。また、上汽GM五菱汽車が公開した小型EV「宏光MINIEV CABRIO」が人気を博していた。
東風汽車グループは、東風風神、東風風行、風光など多くのブランド車を披露した。風神ブランドは、東風「奕炫(Yixuan)MAX」を世界初公開。東風「eπ2021」、風光「S-007」、ファミリー向けの風行モデルなど多くのコンセプトモデルを展示し注目を集めた。その他に、グループ傘下のハイエンドインテリジェント電動車ブランドの嵐図汽車(VOYAH)が量産モデルのSUV「嵐図FREE」を初出展した。
一汽グループは自主ブランドの紅旗のみのブース出展となった。紅旗ブランドの発表会では、新たなコンセプトモデルEV-ConceptとL-Conceptを披露するともに、電動EVセダンE-QM5を披露したほか、新型モデルの中・大型の電動SUV E-HS9などのモデルを展示した。また、紅旗ブランドの最新の研究開発テクノロジーを会場で共有した。
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上汽グループ:栄威はMEシリーズを発表、五菱宏光MINIEV CABRIOを初公開
上汽グループは、今回のショーで栄威(Roewe)、名爵(MG)、上汽大通(Maxus)、五菱(Wuling)、智己汽車(Zhiji Motor)、R汽車などのブランドから複数モデルを初公開した。
栄威ブランド
栄威(Roewe)ではプレスカンファレンスで若者向けに開発した新しいMEシリーズを発表した。シリーズ初となる新型SUVの「Roewe鯨」をワールドプレミア。この「Roewe鯨」を皮切りとしたRoewe MEシリーズの誕生は、2020年のRoeweブランドの全面的な刷新に次いで打ち出した若年層をターゲットとする重要な戦略の一つである。
Roewe鯨 | 「リズミカルな覚醒」をデザインコンセプトとした初のモデル「Roewe鯨」は、クロスオーバーモデルのデザインを導入し、スピード感のあるファストバックデザインとスポーツタイプのフロントフードを採用した。搭載するヘッドランプ「エネルギーキューブ」はエネルギーの結晶からインスピレーションを得たもので、鯨が持つ巨大なエネルギーを象徴している。テールランプには「星間トンネル」のデザインを採用。時空トンネルからインスピレーションを得たもので、「X」を中心に遠くに向けて無限に光を発する。 |
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上汽の最新の車載コネクテッドシステムと先進ミリ波レーダー及びカメラを搭載し、最先端レベルのインテリジェントドライブとスマートモビリティエクスペリエンスをもたらす。 |
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Roewe鯨 |
智己汽車(Zhiji Motor / IM)
上汽グループ、不動産及び投資事業を展開する上海張江高科技園区開発股份有限公司及びAlibabaが共同で設立した智己汽車科技有限公司(以下、智己汽車)は「智己L7」Angel Wheelバージョンの予約受付を開始した。同時に「智己Airoコンセプト」も公開し人気を博した。
智己L7 | 全長5,098mm×全幅1,960mm×ホイールベース3,100mm。0-100km/hの加速は3.9秒、最長航続距離は655km、空気抵抗係数0.21。 |
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軽量オールアルミシャシー、AKC(Active Kinematics Control)、39インチのスマートシーン・ワイドスクリーン、93kWhの大容量バッテリー、ワイヤレス充電を採用。車載インテリジェントカメラシステムCarlog及びIM Autonomous Drivingソリューションを搭載する。本モデルに搭載されているSOA(Service-Oriented Architecture)オープンソフトウェアアーキテクチャは、2021年4月9日にソフトウェアセンターの上汽零束のSOA開発者会議でリリースされた。 |
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智己L7 Angel Wheelバージョン |
智己Airoコンセプト | スライドドアを採用。独立したシートを4席配置し、全体の造形は非常に躍動感のある流れるデザインでSF風。最先端のHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタを採用した「呼吸する車」。コックピット内のシート、テーブル、スクリーンのレイアウトは食事や仕事、ゲームやレクリエーションなどに応じて様々なスタイルに変更でき、快適で自由、芸術的で未来のテクノロジー感のあるモビリティエクスペリエンスを提供する。Airoコンセプトモデルは、著名な建築事務所 Heatherwick Studioがデザインしている。 |
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智己Airoコンセプトカー |
R汽車
R汽車は上汽グループがリリースしたハイエンドEVブランド。本モーターショーでR汽車は「空間即体験」をデザインコンセプトの核として創造した没入型体験空間「イマジネーション・マジックボックス」を紹介。新種のインテリジェントカー「ES33」、世界初の5Gインテリジェントカー「MARVEL R」、強力なバッテリーセルで航続距離を伸ばす「ER6」の3モデルを出展した。
ES33 |
新たな技術ブランド「R-TECH 高エネルギーインテリジェントスマートボディ」をベースに、「インテリジェント電気駆動の統合」をデザインコンセプトとした初のインテリジェントカー。本モデルは「銀河フルスタックソリューション」を技術基盤として、インテリジェントドライブプログラムPP-CEM™を搭載。また、「6層統合式のセンシングシステム」と非常に高い感知能力を備えたことでモビリティエクスペリエンスをさらにスマートにする。 |
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すでにグローバルで先行予約を開始しており、2022年に発売・納車となる。 | |
ER6 | R汽車初のインテリジェントEVセダン。航続距離620km、急速充電15分で200kmの走行が可能。100kmあたりの電力消費は12.2kWh。 |
MARVEL R | 5G対応スマート電動SUV。5Gインテリジェントコックピット、信号情報のプッシュ通知、スタートストップガイド、速度警報などを搭載し5G V2Xに対応する。また「R PILOT 3.0インテリジェント運転システム」により、多彩なシーンでの自動駐車を実現する。 |
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ES33 | ER6 |
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MARVEL R | MARVEL Rのインテリア |
上汽GM五菱
本モーターショーで五菱(Wuling)ブランドは「為美好爾造」(幸せのために造る)を主題としたプレスカンファレンスを開催し、ブランド初のNEVコンバーチブルカー「宏光(Hongguang) MINIEV CABRIO」を公開した。また、シルバーエンブレムを掲げた戦略的新型SUV「星辰(Xing Chen)」を披露した。本モデルは5色で展開。同時にユーザーブランド「LING Club」を発表した。また、人気モデル「宏光MINIEV」は発売270日で27万台を突破し、1-2月の累計販売台数が単一NEVモデルとして世界一になったことも発表された。
宏光MINIEV CABRIO |
ブランド初のNEVコンバーチブルカー。自由ロマン主義をデザイン言語とし、四角いミニタイプの車体と相まった風貌は独特なトレンディ感をもたらしている。アイランドブルーの車体にサンセットレッドの電動折り畳みルーフ、コンバーチブルの象徴であるロールバーとスポーティーなツートンカラーのホイールを組み合わせている。インテリアにはラップアラウンドデザインを採用。オフホワイトのベースカラーがフレッシュでエレガントである。10インチのデュアルパネルとセンターコンソールがコックピット内のスマート・エンターテインメント・インタラクティブセンターを構成する。若年層が人生初めてのコンバーチブルカーに込める期待に応えるモデルとなっており、2022年の量産が予定されている。 |
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宏光MINIEV CABRIO | 星辰 |
MGブランド
MGは、パーソナライズ化されたスポーツカスタムライン、最新トレンドライン、スマートライフテクノロジーライン、e-スポーツラインの4つを主要ラインとし、若者の代弁者としてアピールした。
MG Cyberster コンセプト |
世界で初めてe-スポーツのゲーミングチェアをコックピットに備えた「MG Cyberster」コンセプトカー。外観はMGB Roadsterのコンバーチブルの造形を継承し、トレンドデザインとなっている。対戦ゲームで使用するハンドルのようなステアリング、無重力スポーツシートなどテクノロジートレンドを装備。 |
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MGはZ世代ユーザー向けシェアリングプラットフォームMG CyberCUBEをリリースした。本モデルが量産するかどうかはユーザーが決めるという。 |
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MG Cyberster コンセプトカー |
大通(MAXUS)ブランド
商用車を展開する上汽大通(MAXUS)は、スマート製品を増強し、さらにMPVのインテリジェント接続、インテリジェントドライブ、インテリジェント駆動のアップグレードを完了した。今回のショーでは、MIFAコンセプトカーを発表し、完成車のインテリジェントエコシステムを説明した。インテリジェントな移動空間が形成されることで、人、車、生活に無限のビジョンが開かれる。その他にはEV90及びEV30が展示された。
MIFAコンセプト | 新世代のMPVコンセプトカー。前後デュアルモーターを採用し、最高出力は500kW、最大トルクは900Nm、0-100km/hの加速は3.8秒。シリコンでリチウムを補う方式のバッテリーエネルギー密度は300Wh/g、航続距離は600kmに達する。4月19日より予約開始。 |
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新世代の「蜘蛛の巣インテリジェント運転プラットフォーム」を搭載。独創的なマルチモードドメインコントロールアルゴリズムを有する。業界で初めてTOFカメラを採用し、自車の位置を検索し自動パーキングを実現する。OMS(Occupancy Monitoring System)で各乗員の状況を精確に識別する。 |
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MIFA コンセプトカー |
EV30 |
スマート物流スペシャリストと位置づけたモデル。最高出力は70kW、最大トルクは200Nm。最大登坂能力は25%で、都市の走行条件に応じて車体のカスタマイズが可能。CATLの41.86kWhリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載。航続距離(NEDCモード)は312km、充電15分で航続距離75km分の走行が可能。直流充電モードでは45分で80%の充電が可能。 |
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マイクロカーの車幅デザインを採用した車室の内寸幅は1,700mm。車両の荷箱は正方形で荷積み荷下ろしに最適。容積はショートホイールタイプが5立方平方メートル、ロングホイールタイプが6.3立方平方メートル。上汽MAXUSの自社開発のインテリジェントコネクテッドシステム「蜘蛛の巣インテリジェントコネクテッド」を搭載。コネクテッドサービスの他には、企業管理アプリ及びWeb端末によるデータ相互接続が実現可能となる。「蜘蛛の巣インテリジェントコネクテッドシステム」の使用により、運行管理やセキュリティ監視などのいくつかの機能が提供される。 |
EV90 |
新モデルは電動バンと非事業用バスの2バージョンを設定。最高出力は150kW、最大トルクは310Nm。0-100km/hの加速は12.4秒。放充電サイクルは4,000超、電費は23.9kWh/100km。標準で普通充電と急速充電に対応。急速充電10分で100kmの走行が可能。普通充電では6時間で満充電となる。航続距離(NEDCモード)は360km。3種類のドライブモードを備える。 |
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CATLのリン酸鉄リチウムイオンの高効率安全バッテリーを採用。ADASインテリジェント自動運転補助システムを搭載。また、上汽によるとミニバスセグメントでは業界唯一のEPS、ESP、AEBを装備している。レーザー溶接と熱成型技術をいち早く採用。バッテリー電気駆動インテリジェント管理サービス、リアルタイム高効率輸送能力管理プラットフォーム、リモート空調、充電予約、リモートによる車両捜索などのリモートコントロールやオンラインサービスを提供する。 |
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EV30 | EV90 |
東風汽車グループ:EVブランドの嵐図を単独ブースで初出展、風神Yixuan MAXやeπ2021コンセプトを披露
東風汽車集団有限公司(以下、東風汽車グループ) は4月19日、「智享之城」を主題として、傘下の東風風神、東風風行、東風風光など多くのブランドから出展した。中でも東風汽車傘下のハイエンドインテリジェントEVブランド嵐図(VOYAH)の量産車は単独ブースで初出展された。風神ブランドは「奕炫(Yixuan)MAX」を世界初公開するとともに、「eπ2021」コンセプトカーを出展。風光ブランドは初のNEVモデル「S-007」コンセプトカーなどを展示した。また、東風風行は新型のファミリー向けコンセプトカーなどを披露した。
会期初の嵐図汽車(VOYAH)、上海モーターショーに初出展
4月19日に単独出展した嵐図汽車は「嵐図FREE」レンジエクステンダーバージョンとEVバージョンを2色展開で披露した。
嵐図汽車は東風汽車グループ傘下のハイエンドインテリジェントEVブランドとして2018年に設立された。2020年7月にブランド戦略と初のコンセプトカー「iLand」を、2020年9月には初の量産コンセプトカー「iFree」を発表した。その後、2020年12月18日に初の量産モデル「嵐図FREE」が発表された。2021年3月に予約受付を開始。2021年第3四半期には販売を開始する予定である。
2021年以降、嵐図汽車は毎年少なくとも1モデルの新型車を投入する予定で、今後5年間でセダン、SUV、MPVなどのセグメントをカバーしラインナップを拡充する。
嵐図FREE | ミッドサイズのインテリジェント電動SUV。 全長4,905×全幅1,950×全高1,660mm、ホイールベースは2,960mm。レンジエクステンダー電動バージョンは1.5Lターボ4気筒エンジンを搭載する。最高出力80kWのジェネレーター、前後にモーター(最高出力510kW、最大トルク1,040Nm)を搭載する。0-100km/h加速はレンジエクステンダー電動バージョンが4.5秒、EVバージョンが4.7秒。 |
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20項目にわたる先進運転支援機能を全シリーズに装備し、レベル2+の自動運転技術を導入した運転支援システムを搭載。OTAによるアップデートが可能。現在は量産トライアル段階にあり、第3四半期に納車予定となっている。 |
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嵐図FREE |
東風風神:東風乗用車ブランド
東風eπ2021コンセプト | インテリジェント電動SUV。レベル4自動運転技術を備える。 電気プラットフォームにSOAアーキテクチャを採用し、先進三電(電池、モーター、電気制御)技術と高圧急速充電技術を備える。 外観は未来を感じるデザイン言語を採用。フロントフェイスにはクローズドタイプのグリル、三角形のデイタイムランニングランプを配する。サイドは流線形のデザインを採用し、花弁モチーフの大型リム、ホイールは広い面積の黒色の加飾。また、窓ガラスと車体トリムはオレンジ色。テール部分は水平に広がったテールランプを採用。 自動運転時には、液晶ディスプレイが下降し、車両関連情報がフロントウィンドシールド上に示される。東風の最新レベルの投影技術により、サイドウィンドシールド上にインタラクティブに情報が示される。後列の乗員は座席にある操作パネルを使ってエンターテインメントと車両に関する操作が可能。同時にステアリングを折り畳むことが可能となり、より広いスペースで車内空間を楽しむことができる。 |
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東風風神eπ2021は東風風神ブランドの新エネルギー車シリーズのデザイン言語を牽引する。今後2、3年のうちにこれらのデザイン言語をSUV、セダンなどを含めた東風風神の新型プラットフォームを採用したシリーズモデルに適用する。 |
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東風eπ2021 コンセプトカー |
奕炫(Yixuan) MAX | C+セグメントのファミリーセダン。自社開発のDSMA(Dongfeng Superior Modular. Architecture)プラットフォームを採用した初のモデル。全長4,800mm×全幅1,870mm、ホイールベース2,770mm。レベル3自動運転、スマートフォンにより、リモートパーキングなどの機能を搭載する。空気抵抗係数は0.27Cd。0-100km/hの加速は7秒以内。100kmあたりの燃料消費量は4.8L。 |
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自社開発の「馬赫動力(Mach Power)」を初めて搭載したモデル。従来のパワートレインとHVの2タイプから選択が可能。 ガソリンバージョンはC15TDRエンジンを搭載。最高出力は150kW、最大トルクは320Nm。HVバージョンはC15TDRエンジンの高効率バージョンとHD120 HVを搭載する。モーター出力は130kW。EV、シリーズ方式、パラレル方式、回生ブレーキなどの駆動モードが実現可能で、日常の各種使用状況に対応する。 |
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風神 Yixuan MAX | 風神 Yixuan MAX HV |
風光S-007 コンセプト
風光S-007 コンセプトカー | 東風傘下の風光(Glory)ブランド初のNEVコンセプトカー。位置付けはコンパクトSUV。 |
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外観は、新デザインコンセプト「スター・フォース」をベースに、SF風なデザインを採用。フロントフェイスはクローズドタイプの造形に水平に広がったコンビネーションランプを配し、「スペースフォースクリスタル」状のヘッドランプ設計を採用する。2022年に市場導入予定。 |
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風光S-007 コンセプトカー |
東風風行:東風柳州汽車ブランド
東風風行ファミリーコンセプト | 東風風行(Dongfeng Fengxing)の新型のファミリー向けのコンセプトカー。東風風行T5 EVOに続く、ブランド刷新後の2番目のモデル。従来の風行ロゴとは異なりフロントヘッドには「強いライオン」を意味する新しいエンブレム「勁獅」、テールゲートには英文で「FOR THING」と表示されている。 |
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2m近い車幅と2,900mmのホイールベースの7人乗りのMPV。 当モデルは新型EMAプラットフォーム「新風行」をベースにしている。PHV動力システムを採用。 |
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ファミリー層をターゲットとした東風風行 コンセプトカー |
I-Cabin:未来志向型コックピット
I-Cabin | 自社開発のインテリジェントコックピットを採用したコンセプトカー。 I-Cabinインテリジェントコックピットに導入された一部の技術は量産体制に入っており、2023年上半期にリリース予定。 |
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無人運転モビリティシーンを想定して開発。HMI体験とコネクテッドサービスを提供する。新たに開発した車外視覚インタラクティブシステム、車内ビジョン拡張システムを搭載し、音声、ジェスチャー、顔認証など多種のHMIシステム、没入型オンラインゲームプラットフォームを搭載する。また、ドローンプラットフォームを搭載し、インテリジェントカーの進化の新たな方向性を示す。 |
Sharing-Bus&Sharing-Aircraft
Sharing-Bus | 全長5,800mm×全幅2,100mm×全高2,665mm、ホイールベース4,000mm。航続距離は200km、駆動モーターの定格出力60kW、最高出力140kW。 高精度のセンサー37個、200万画素のHDカメラ、超遠距離高精度レーザーレーダー、処理能力64TopsのNVIDIA XAVIERチップを搭載する。 レベル4自動運転と5Gを活用する隊列走行の2つのプログラムを搭載する。レベル4自動運転技術を採用し、無人運転を実現する。コンピューター融合アルゴリズムを通して環境を正確に識別、感知するとともに、自動操舵、障害物回避によりブレーキと走行を自動で実現し、V2Xに対応する。5Gを活用する隊列走行は、5G低遅延、広い帯域幅を特長とし、全国範囲での遠隔操作、車両の手配を可能にする。リアルタイムビデオ転送、体感リアルタイム再現機能を搭載し、走行中の揺れ、加速、減速、ブレーキなどのリアルタイム体験を実現する。 |
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Sharing-Bus | Sharing-Aircraft |
東風汽車シャシーのコンセプトを初公開
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統合型インテリジェントシャシー |
東風汽車傘下の智新科技股份有限公司(以下、智新科技)は新しい統合型インテリジェントシャシーを4月19日に上海モーターショーで初公開し、東風のコネクテッド技術とNEV「三電領域」のコンセプトと成果を多角的に披露した。
智新科技の統合型インテリジェントシャシーは、機能性と未来感を持つデザイン言語を採用している。同時に製品は汎用化、モジュール化、プラットフォーム化のデザインコンセプトに従い、イーサネットマルチドメイン融合アーキテクチャのセキュリティモジュールに配慮。自社開発の電動パワートレイン及びHVパワートレインシステムと一体化したバッテリーシステムを配置し、車両機能の安全と情報を融合し、サービス志向の統合型インテリジェント動力プラットフォームを開発した。
智新科技は東風汽車グループ傘下の企業で、NEVの三電領域のコアとなる部品の研究開発、製造、販売を行っており、また三電領域の開発及び検証能力を備えている。
中国一汽:紅旗ブランドの新コンセプトカー紅旗EV-Conceptと紅旗L-Conceptを発表
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電動インテリジェントプラットフォームHEi2.0 |
中国一汽は今回のショーでグループとして出展せずに、紅旗ブランドを単独ブースで披露した。2020年、紅旗ブランドの販売台数は倍増し20万台を突破し注目を集めている。今回のショーでは、コンセプトカー「EV-Concept」と「L-Concept」、EVセダン「E-QM5」と新型の中・大型電動SUV「E-HS9」などを出展した。技術面では、中国一汽の徐留平董事長が、新開発の水素エネルギーエンジン、次世代の電動インテリジェントプラットフォーム「HEi2.0」、オリジナルの300kW高出力電気駆動システム「Hm3」、FEEA3.0電子電気アーキテクチャ技術、新型のインタラクション体験プラットフォーム「旗偲(i.Rflag )2.0」などの新技術を会場で共有した。これらの新技術の発表は紅旗ブランドがすでに「路線変更と追い越し」の準備を整えたことを意味している。
紅旗EV-Concept | 新たな紅旗ブランドデザインコンセプトの“尚、致、意”を継承し、紅旗ファミリーとすぐに認識できる要素を備える。コンセプトモデルは、未来志向のスマートカーとして伝統を覆す新しいコンセプトデザインを採用。紅旗の特徴である赤いフラッグシンボルは、フロントガラスの下側からフロントグリルの中央まで伸びている。点灯後は、テクノロジーを感じる美しさがあふれる。2023年にリリース予定。 |
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紅旗EV-Concept | 紅旗EV-Concept |
紅旗L-Concept | ハッチバックスタイルの新型の紅旗L-Conceptは、紅旗ブランドにおける新時代Lシリーズの究極デザインコンセプトと卓越した技術精神の旗艦モデル。2023年にリリース予定。 |
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紅旗L-Concept | 紅旗L-Concept |
紅旗E-QM5 | モビリティ専用の新型EV。イノベーショングリーン低炭素モビリティ製品としての位置づけ。紅旗E-QM5は200項目を超える特許技術を保有する。 |
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最高出力100kW(136hp)のモーターを搭載。精緻なシャシーをベースとし、0-100kmの加速時間は9.5秒。三元系リチウム電池とリン酸鉄リチウム電池の2つのバージョンを設定。最長航続距離は431km。左右両側に充電ポートが付いているのが特徴的である。左前フェンダーにある充電ポートは急速充電用、右後方は普通充電用。5%-80%に要する時間は急速充電で30分。 | |
バッテリーは交換式にも充電式にも対応する。指標上では1kmあたりのCO2排出量は103g。 |
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EVセダン 紅旗E-QM5 |
紅旗 E-HS9 | 中型・大型の電動SUV。全長5,209×全幅2,010×全高1,731 mm、ホイールベース 3,110mm。 |
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デュアルモーターを採用。低/高出力の選択が可能。低出力バージョンの前後モーターの最高出力は160kW、最大トルクは300Nm。容量84kWhのバッテリーを搭載。航続距離(NEDCモード)は460km。高出力バージョンは前方モーターの最高出力が160kW、最大トルクは300Nm。後方モーターの最高出力は245kW、最大トルクは450Nm。容量99kWhのバッテリーを搭載。航続距離(NEDCモード)は510km。 | |
全シリーズにレベル4自動パーキングアシスト、リモートパーキングなどの機能を装備。一部のモデルにはドライバーステイトモニタリング(DSM)、ドライバー情緒モニタリングなどの機能を備える。 |
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中・大型電動SUVの紅旗E-HS9 |
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キーワード:
中国、上海、モーターショー、新エネルギー車、NEV、EV、PHV、上汽、上海汽車、東風、東風汽車、中国一汽、第一汽車、智己汽車、R汽車、MG、上汽GM五菱、宏光MINI、上汽大通、MAXUS、嵐図、東風風神、東風風行、紅旗
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