2020年1-2月の中国新車販売台数は前年同期比42%減、トップの上汽グループは半減

2019年の新車販売は2,577万台、自動車産業支援策を計画

2020/03/30

要約

中国の自動車販売台数

  2020年1-2月の中国鉱工業生産は新型肺炎の影響もあり前年同期比13.5%減、自動車製造業は31.8%減の大幅下落となった。また、消費動向を示す指標の社会消費品小売総額も自動車関連は、前年同期比37.0%減となった。


 中国汽車工業協会(以下、中国自工会、CAAM)によると、2020年1-2月の生産台数は前年比45.8%減の204.8万台で販売台数は前年比42%減の223.8万台。多くのOEMが前年同期比大幅減となった。MarkLinesのデータによると販売台数首位の上海汽車グループは傘下の外資合弁メーカーの販売台数も大幅に減少し、グループ全体では前年同期比55%減の43.6万台。


 支援策の一つとして、2020年2月25日に工業情報化部(以下、工信部)より「工業通信企業の活動再開の秩序ある推進に関する指導意見」が発表された。自動車などの大口消費を積極的に安定させ、自動車購入に制限がある地域の自動車ナンバープレートの割り当てを適切に増やし、自動車及び自動車関連製品の消費を後押しするとした。3月に入ってからも消費促進のための支援策を打ち出している。

 また、2020年1月20日に工信部は、2020年の新車販売台数予測を2,500万台(前年比3%減)前後と発表した。同時に2020年末に停止するNEV補助金に関しては検討中であると述べた。

 


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