中国市場2019年上半期: 新車販売台数は12.4%減の1,231.8万台
中国系メーカー、米系メーカー大幅減、日系メーカーは各社明暗が分かれる
2019/08/09
- 要約
- 2019年上半期の販売は前年同期比12.4%減の1,231.8万台
- グループ別販売台数:上位10グループが軒並み前年同期割れ、長城と華晨が微増
- 車型別市場シェア:販売台数は落ち込むもののSUVは市場の35%を占める
- 乗用車市場:中国系メーカー、米国系メーカーのシェアが大幅減、日系メーカーはトヨタとホンダが好調
- 2019年1-6月の輸入車ブランドはLexusがトップ
- 2019年上半期のNEV販売台数は前年比49.6%増の61.7万台
- 中国主要グループ別の2019年上半期自動車販売台数(工場出荷台数)
- LMC Automotive 生産予測:中国のライトビークル市場はわずかな伸び、2022年には2,900万台に到達見込み
要約
2019年上半期(1-6月) の中国市場の新車販売台数は、前年同期比12.4%減の1,231.8万台(工場出荷台数ベース、輸出を含む、以下同様)で、1-6月の全ての月で前年同月割れとなった。
中国の集団(以下、グループ)別では、毎年順調に販売台数を伸ばしてきた上海汽車グループが自主ブランドモデル及び外資合弁モデルともに前年を下回る販売台数。4年連続で販売台数が減少している長安汽車グループは5位圏外となった。
車型別では、乗用車の全車型(セダン・ハッチバック、SUV、微型バン)で前年同期割れ。商用車のセミトレーラーが唯一販売台数を伸ばした。
中国系メーカーの2019年上半期の乗用車販売台数は、前年同期比21.2%減の399.9万台となった。米系メーカーの落ち込みも激しく前年同期比23.2%減の96.7万台。一方、日系メーカーは、ほぼ横ばいの前年同期比1.7%増の224.8万台で、販売台数の押し上げは、トヨタとホンダによるものである。
2019年上半期の新エネルギー車(NEV:New Energy Vehicle)の販売台数は61.7万台。内訳は、EVが49.0万台、PHVが12.6万台、FCVが0.1万台となった。
*本文中の販売台数は、MarkLinesデータベースより算出
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