2019年中国販売の見通し(汽車工業会)は2,810万台うちNEVは160万台

ローエンドSUVの販売台数減、中古車市場は好調

2019/03/20

要約

中国の新車販売台数の増減率

 中国汽車工業協会(以下、中国自工会:CAAM)によれば2019年の中国市場の販売予測は前年並みの2,810万台となる見通し(2019年1月)。乗用車の新車販売台数は前年と同水準の2,370万台、商用車は前年比0.7%増の440万台。ローエンドSUVは中小都市部の所得減少の影響を受けるため新車販売が芳しくないだろうとした。一方で、新車購入が厳しい顧客層が中古車市場に流れ、中古車市場が好調となると予測している。

 NEV(New Energy Vehicle)は、2018年1月より開始された車両購入税の免税措置もあり、引き続き販売台数増が見込まれる。また、2019年からは内燃機関の乗用車生産(または輸入)が3万台以上の企業を対象に、NEV生産の一定割合が求められるため、中国OEMはもとより外資OEMも続々とNEVモデルを導入する動きが見られる。

 各自動車グループの2019年の販売目標/計画台数は、グループごとに大きく異なり、東風汽車集団や北京汽車集団は大幅アップを掲げる。一方、吉利(Geely)は2018年と同等の151万台としている。

 



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