マークラインズ8つの事業
コンテンツ一覧
サービス一覧

要約

本レポートについて

 本レポートは、MarkLinesのポータルユーザー向けにVSI Labs(VSI)によって作成された。VSIは、アクティブ・セーフティと自動運転を支えるテクノロジーを対象に、深い洞察と分析を行い業界に発信するテクノロジー調査会社である。

 

はじめに

 2024年4月上旬、2024年型「Tesla Model Y(テスラ・モデルY)」の定期ソフトウェア更新後、ディスプレイに次のようなメッセージが表示された。「FSD(Supervised)v12への更新により、市街地走行がアップグレードされました。30万行の明示的なC++コードが、数百万の動画クリップでトレーニングされた単一のエンドツーエンド・ニューラルネットワークに置き換えられています」

 これは、TeslaのFull Self-Driving(FSD)システムが、従来の手作業でコーディングされたルール(C++コード)に依存していたものから、市街地走行に対応する単一のニューラルネットワークに移行したことを意味する。このニューラルネットワークは広範な動画データから学習し、入力と出力を比較して、車両の挙動を直接制御する。コードベース全体がよりAI主導型となり、手動プログラミングに依存していない。

 この技術概要では、Tesla FSD Supervisedについて深く掘り下げ、最新型FSDのリリースについて感想を述べる。また、実現可能なロボタクシープラットフォームや、他のOEMが導入可能なライセンス資産という観点から、FSDの影響について調査する。

VSIが調査に使用したTesla車両(出所:VSI-Labs)

 

 Teslaのウェブサイトに掲載された説明は次のとおりである。Full Self-Driving(Supervised)機能により、Tesla車はほぼすべての場所を走行することができます。FSDにより、車両は車線変更を行い、分岐路を選択してナビゲーションルートをたどり、他の車両や物体を回避して、右左折をすることができます。Full Self-Driving (Supervised) を使用する場合、ドライバーとドライバーが承認した人は、注意を払い続ける必要があります。FSDによって車両が自動化されるわけではないため、慢心は禁物です」。Teslaのウェブサイトに掲載されているAutopilotの機能を以下に示す。

  • Autopilotによるナビゲーション:車線変更の提案、インターチェンジのナビゲーション、方向指示器の自動作動、正しい出口への進入など、高速道路の進入車線から出口車線までの間の車両の積極的な誘導。
  • Auto Lane Change(車線の自動変更):Autosteer作動時に、高速道路上の隣接車線への移動を支援する。(ユーザーはパッシブ動作とアサート動作を選択できる)
  • Autopark(自動駐車):ワンタッチで、縦列駐車または直角駐車を自動的にサポートする。
  • Summon:モバイルアプリまたはキーにより、狭いスペースへ車両を出し入れする。
  • Smart Summon:車両はより複雑な環境や駐車スペースへ移動し、必要に応じて物体を回避して、駐車場にいるユーザーのもとへ移動する。
  • 市街地でのAutosteer
  • Traffic and Stop Sign Control(交通標識および停止表示による制御):停止表示と信号を識別し、該当する地点に接近すると自動的に減速して停止する。

 

資料:Mayura Gunarathneによる2024年6月18日付け"[Technology Brief] Tesla FSD Examination: Is this a Proxy for Full Self Driving?" をVSI Labs(同社ウェブサイト VSI Labs AUTONOMOUS SOLUTIONS PORTAL)の許可を得て掲載しています。

VSI Labs

 

VSI Labs レポート:
カリフォルニア州自動車局(DMV)の自動運転車テスト(2024年4月)
自動車業界におけるGoogleの未来:ADAS、HDマップ、SDV!(2023年11月)
ロボタクシーの導入拡大、苦境を乗り越えて(2023年8月)
Software-Defined Vehicle(SDV):ADASとAVに対する影響(2023年4月)
Tesla AI Day 2021:FSD Autopilot(全自動運転オートパイロット)の実態(2021年10月)

このレポートは有料会員限定です。

会員登録いただく、期間限定で続きをお読みいただけます。
さらに、以下のようなコンテンツを無料でご利用いただけます。

  • 市場・技術レポート
  • 世界の自動車生産 / 販売台数
  • モデルチェンジ予測
  • 自動車業界の最新ニュース
  • 自動車部品300品目シェア・供給情報
  • ご利用に関するお問い合わせ先

    月~金 9:00~18:00 (祝祭日を除く)
    japan 日本
    〒100-6114 東京都千代田区永田町2-11-1
    tel-icon 03-4241-3907
    カスタマーサポートデスク
    メディア関係者様向け
    USA 米国
    Southfield, Michigan, USA
    +1-248-327-6987
    MEX メキシコ
    León Guanajuato,Mexico
    +52-477-796-0560
    DEU ドイツ
    Frankfurt am Main, Germany
    +49-69–904-3870-0
    CHN 中国 (上海)
    〒200001 上海市黄浦区
    +86-21-6212-6562
    CHN 中国 (深圳)
    〒51800 広東省深圳市南山区
    +86-755-2267-1725
    THA タイ
    Klongtoey, Bangkok, Thailand
    +66-2-665-2840
    IND インド
    Gurgaon, Haryana, India
    +91-124-4048779