カリフォルニア州自動車局(DMV)の自動運転車テスト
自動運転システムの解除(Disengagement)に関する公道走行データ収集と分析
2024/04/25
- 要約
- カリフォルニア州自動車局(DMV)が公開した2023年データ
- 自動運転車(AV)テストの動向
- 自動運転車(AV)テストを実施している主要企業
- WaymoとCruise
- 米国系と中国系企業の結果
- まとめ
要約
本レポートについて
本レポートは、MarkLinesのポータルユーザー向けにVSI Labs(VSI)によって作成された。VSIは、アクティブ・セーフティと自動運転を支えるテクノロジーを対象に、深い洞察と分析を行い業界に発信するテクノロジー調査会社である。
はじめに
カリフォルニア州自動車局(DMV)は、自動運転車(AV)テストのパイオニアであり、2015年以降、毎年自動運転車テストのデータを公開している。同局は、2024年2月2日に2023年のデータを公表した。データは限定的だが、その内容は自動運転車企業各社の運営状況を評価するための重要な公開データである。このデータには次の情報が含まれる。
- すべての参加企業の社名
- 2022年12月から2023年11月までの12ヵ月間の月間データ
- 自動運転車許可数、自動運転車使用数
- 各自動運転車企業の月間自動運転走行距離(マイル)と年間合計
- すべての自動運転車の、日付、企業名、車両ID、その他の情報による解除(Disengagement)データ。解除とは、運転タスクが自動運転ソフトウェアからセーフティドライバーに移行することを意味する。解除は、セーフティドライバー、自動運転ソフトウェア、まれに装置関連の問題によって開始される。
- 2015年から2019年まで、すべての自動運転車は「ドライバー乗車」サインを掲示し、セーフティドライバー付きで運行された。2020年に無人運転許可が発行され、2021年には無人自動運転車データが公表された。無人運転の場合、解除はハードウェアとソフトウェアの問題によってのみ発生している。無人自動運転車の解除はほとんど報告されていない。
この技術概要では、2022年12月から2023年11月までの、2023年度のデータについて説明する。また、2015年から2023年までの9年間の動向データとデータトレンドの視点についても説明する。
資料:Egil Juliussen博士による2024年2月5日付け"[Technology Brief] California DMV Disengagement Report 2023: Nine Years of Trend Data" をVSI Labs(同社ウェブサイト VSI Labs AUTONOMOUS SOLUTIONS PORTAL)の許可を得て掲載しています。
VSI Labs レポート:
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ロボタクシーの導入拡大、苦境を乗り越えて(2023年8月)
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