ホンダ:2030年までにEVとソフトウェアに10兆円投資
垂直統合型のEVバリューチェーンを構築、日産・三菱と協業
2024/08/22
- 要約
- 2024 ビジネスアップデート ~電動化に向けた取り組みの方向性と財務戦略について~
- 電動車ラインアップ戦略
- EV開発アプローチ“Thin, Light, and Wise.”
- ホンダと日産:次世代SDV、バッテリー、e-Axleなどの領域で協業、三菱自も参画
- 財務戦略 - 資源投入計画
- ホンダの連結業績:2024年度に営業利益率7%を目指す
- GlobalData生産予測:ホンダグループの生産は2027年に400万台
要約
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CES 2024で「Honda 0シリーズ」のEVコンセプトモデル「SALOON」と「SPACE-HUB」を発表 (出典:ホンダの2024 ビジネスアップデート(2024.5.16)) |
ホンダは2024年5月に、「2024 ビジネスアップデート」と題して電動化の進捗を紹介した。2020年代後半以降のEV普及期に向けて、2026年から新たなEVシリーズ「Honda 0シリーズ」をグローバルに展開し、2030年においてEV/FCEVの販売比率40%、EV生産200万台を目指している。
2030年には、バッテリーコストを現行比20%削減、カナダで2028年に稼働開始するEV専用工場での生産コストを35%削減し、EV事業の営業利益率5%を実現する計画。
上記の計画実行のため、ホンダは2030年までの10年間に、電動化・ソフトウェア領域に10兆円を投資する計画。またその財源確保のため、2021~2025年度に二輪事業、ICE/ハイブリッド事業の体質強化により12兆円の営業キャッシュフローを創出、2026~2030年度には、さらにEV事業が収益に貢献することにより12兆円を超えるキャッシュ創出を目指すとしている。
ホンダと日産は2024年8月、次世代SDV、バッテリー、e-Axleなどの領域で協業していくと発表した。新たに三菱自動車も参画する。
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