ReVision 電気自動車(EV)サミット2023:電動パワートレイン技術

BMW、日産の電動車搭載技術、モーター・インバーター・バッテリーのトレンドなど

2023/06/21

要約

新型BMW 7シリーズBMW i7 xDrive60.駆動ユニット
新型BMW 7シリーズ BMW i7 xDrive60 駆動ユニット(出典:BMW)

 ReVision電気自動車(EV)サミット2023(主催:株式会社InBridges)が2023年5月18日に東京・ベルサール九段で開催された。

 サミットでは調査機関、経済産業省、自動車メーカー、部品メーカー、エンジニアリング会社などの講演者から12件の講演があり、カーボンニュートラルに向けた環境政策、経済政策、規制の動向やEV・電動化に関する技術情報、ビジネスモデルに関する提案などが紹介された。

 本稿ではその中から電動車や搭載部品の技術をとりあげていた4件の講演を紹介する。

 講演の主な内容は以下の通りである。


 1)「SUSTAINABLE THROUGH INNOVATION」ビー・エム・ダブリュー デベロップメント・ジャパン本部長 ルッツ ロートハルト 氏

  • BMWの取り組み(i3、i8、iX5 HYDROGEN)
  • 新型7シリーズのBEV i7とドライブシステム
  • 次世代GEN6バッテリーセルと工場増設

 2)「日産の電動パワートレインが実現するクルマの魅力とその進化」日産自動車 パワートレイン・EV技術開発本部パワートレイン主管 仲田 直樹 氏

  • 電動化推進の2本の柱(BEV、e-POWER)と共用化(主要部品、制御技術)
  • ワクワクする運転体験を実現する技術
  • 潜在的ストレスとなる騒音、振動を低減する技術

 3)「車両や部品の分析・調査から見えてくる、次の5年間にEVに必要な技術とは」ブルースカイテクノロジー 代表取締役 矢島 和男 氏

  • 5年後のモーター/インバーター/バッテリー
  • テスラが与えた5年後の車へのインパクト

 4)「車載リチウムイオンバッテリー市場のトレンドと今後の戦略」エンビジョンAESCジャパン 経営企画部部長 澤田 裕 氏

  • 電池業界の動向、電池サプライチェーンの課題
  • AESCの取り組み、製品ラインナップの多様化とクローズド・リサイクル・ループ構築

 

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