SUBARU:グローバルBEVソルテラを発売、2025年をめどにBEVを自社生産

新世代アイサイト、フルインナーフレーム構造の採用を拡大

2022/12/19

要約

SUBARU初のグローバルBEVソルテラの外観
SUBARU初のグローバルBEVソルテラの外観(出典:SUBARU)

 本レポートは、SUBARUのモデル計画、新モデルに共通して採用している新技術、及びBEVの自社生産の計画を中心に報告する。

 SUBARUは、2022年5月にトヨタと共同開発した同社初のグローバルBEVソルテラを発売し、リコールのため生産・販売を中断したが、10月に再開した。ソルテラはトヨタの元町工場で生産しているが、2020年代中盤からBEVを自社工場で生産する計画。トヨタハイブリッドシステムを搭載する次世代e-BOXERも導入する。

 SUBARUは2021~22年にかけて、一連の新型車、レガシィ アウトバック、WRX S4、ソルテラ、クロストレック、インプレッサを発表・発売した。

 これらの新型車は、2020年発売のレヴォーグで初搭載した強化したアイサイト、フルインナーフレーム構造、2ピニオン電動パワーステアリングなどの技術を採用している。SUBARUは、「SUBARUらしさ」として「安心と愉しさ」を掲げており、この方向性に沿った改善を重ねている。

 SUBARUの2022年度4~9月期連結売上収益は、為替変動による増収効果および販売台数の増加などにより、前年同期比30.5%増の1兆7,509億円、営業利益は為替変動による増益効果および販売台数の増加などにより、2倍強の1,104億円となった。

 2022年度通期連結業績見通しについては、原材料価格の高騰を価格政策および販売ミックス改善などで一定程度打ち返すとともに為替変動による増益効果を織り込み、前回(5月)発表値に対して、売上収益は3,000億円増加させ3兆8,000億円、営業利益は1,000億円増加させ3,000億円にそれぞれ上方修正した。


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