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北京汽車:2025年までに販売300万台を計画、商用車の福田汽車は安定

外資ブランドが販売の9割を占める、自主ブランドは電動化が急務

要約

北汽集团销量

 北京汽車集団有限公司(以下、北汽グループ)の2021年の販売台数は169.1万台で、中国自動車メーカーの中で第6位となった。内訳は乗用車の販売台数が103.9万台、商用車の販売台数が65.1万台となっている。2022年8月に北汽グループは2025年までに販売台数300万台の実現を発表。うち100万台をNEVとし、自主ブランドのNEVの割合を75%まで引き上げる。炭素排出量は対2020年比33%低減させるとした。

 北汽グループは合弁会社に対する依存度が特に高く、2021年の販売台数の88%を合弁会社のモデルが占める。内訳は北京Benzが54%、北京現代が34%となっている。近年、新型コロナウイルス感染拡大の影響や半導体不足などの要因により、合弁会社の販売台数は大幅に減少。それにともない、グループの販売台数も引き続き減少している。グループは研究開発への投資を増加しているが、電動化への展開は比較的遅い。Magnaと設立したNEVブランドのハイエンド電気自動車をリリースしたが業績は振るわなかった。北汽グループの2021年販売台数におけるNEVモデルの割合はわずか2%

 中国大型国有企業の北汽グループは、傘下の北京汽車股份有限公司(以下、北汽股份)を香港で上場し、北京Benz、福建Benz、北京現代などの合弁会社を有する。また、NEVの生産・販売及び充電ポイントのサービスを展開する北汽藍谷新能源科技股份有限公司(以下、北汽藍谷)は上海市場に上場している。その他に「北京汽車」ブランドのNEVモデル及びMagnaとの合弁NEVブランド「極狐(ARCFOX)」でハイエンドEVを生産する北京新能源汽車有限公司(以下、北汽新能源)。商用車を中心に微型トラックと重型トラック等で業界をリードする北京福田汽車股份有限公司(以下、北汽福田)も上海市場に上場している。北汽福田は、Daimer Truck及びDaimler Greater Chinaと北京福田戴姆勒汽車有限公司を設立し、福田汽車の重型トラックモデルの欧曼(Auman)ブランドとMercedes-Benz重型トラックのエンジンを生産。2022年9月にはMercedes-Benz Truck初の中国産重型トラックが生産を開始した。


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