2021年中国市場: 新車販売台数3.8%増の2,627.5万台、NEVは352.1万台

2022年の販売見通しは2,750万台で、NEVは500万台

2022/02/11

要約

中国の自動車販売台数

 2021年通年の中国市場の新車販売台数は、前年比3.8%増の2,627.5万台(工場出荷台数ベース、輸出を含む)で、5月以降は前年比減となったものの、通年では4年ぶりに増加に転じた。乗用車は全車型で販売台数が増加し、その結果前年比6.5%増2,148.2万台。このうちSUVが堅調で前年比6.5%増の1,007.9万台で4年ぶりに1,000万台を超えた。一方商用車はバスを除いて下落し前年比6.6%減の479.3万台。なお、2022年1月の中国自動車工業会(CAAM)の発表によると2022年販売台数は2,750万台の見通し。

 グループ別では、上位3グループは2020年と同様に上汽、一汽、東風。4位は自主ブランドのSUVモデルおよび長安Fordモデルが好調な長安汽車グループとなった。

 乗用車市場は、中国メーカーが前年比23.9%増の971.3万台と好調で、市場の45.2%を占めた。日系メーカーではトヨタグループ以外は不調だったものの、市場シェアではドイツ系メーカーを超えた。米系メーカーは、TeslaとFordグループの好調により前年比13.0%増の219.5万台。

 NEVは前年比157.5%増の352.1万台と大幅に増加。工信部の発表によると2022年のNEVの販売台数は500万台の見通し。中国で最も売れたNEV乗用車は上汽GM五菱の「五菱宏光 (Wuling Hongguang) MINIEV」で、2位と3位はTesla車。Tesla(上海)はメーカー別NEV乗用車でBYDに続く2番目の台数となった。

 2021年の自動車輸出台数は前年比101.1%増の201.5万台で初の200万台超えを達成。このうちNEVが31万台を占める。輸入乗用車は引き続きLexusブランドがトップとなった。


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