中国市場2022年第3四半期:上汽、一汽、トヨタがFCVの商業化を推進

東風とGeelyは新たなNEVブランドを発表、BYDはNEV及び部品関連のプロジェクトを継続

2022/10/31

要約

吉利首款纯电皮卡雷达RD6
Geely初の電動ピックアップトラックRD6(出所:Geely)

 中国汽車工業協会(CAAM)の20221011日の発表によると、2022年1-9月の自動車販売台数は前年同期比4.4%増の1,947万台、そのうち乗用車は前年同期比14.2%増の1,698.6万台、商用車は前年同期比34.2%減の248.4万台。なお、新エネルギー車(以下、NEV)は前年同期比109.9%増の456.7万台で、市場占有率は23.5%となった。

 本レポートは2022年第3四半期の中国自動車メーカー及び外資大手自動車メーカーの中国市場における主要動向を紹介する。中国自動車メーカーはNEVセグメントの製品多角化を進めており、上汽集団と一汽集団はFCVの商業化の推進に注力している。東風汽車はハイエンドオフロードEVブランドを発表。GeelyはEVピックアップトラックの予約販売を開始した。第3四半期の販売台数が大幅増となった長城汽車とBYDは、NEV部品プロジェクトを加速している。零跑汽車(Leapmotor)は中国新興自動車メーカーとして、4番目に上場を果たした。蔚来汽車(NIO)、理想汽車(Li Auto)、合衆新能源汽車(Hozon)はNEV部品分野の提携及びサプライチェーンの強化を進めている。

 外資大手自動車メーカーでは、Mercedes-BenzとVWが自動運転関連テストの実施を計画している。トヨタはFCVに注力し実証運行を推進するとともに、中国でのFCV販売も計画している。Teslaは販売台数が増え続ける中、上海ギガファクトリーを拡張する。販売不振のStellantisや起亜は中国市場の戦略見直しを行い、輸出入業務に焦点を合わせるとともに、電動化の体制づくりを加速させている。


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