世界の二輪車生産と販売:中国、インド、ASEANの概況
インドは2021年も低迷、中国は1,785万台に拡大、各国で電動二輪車の販売が増加
2022/08/19
- 要約
- 世界の二輪車需要と生産台数
- 中国:生産・販売台数とも1,785万台に拡大
- インド:二輪車市場は3年連続減少、電動スクーターの販売は増加
- インドネシア:市場規模500万台超に回復、電動二輪車の導入策が進行
- タイ:2021年は生産・販売とも回復、今後10年で電動二輪車への移行を目指す
- ベトナム・フィリピン・マレーシアの生産・販売台数
要約
本レポートは世界の二輪車(オートバイ、スクーターなど)の生産・販売台数の集計とともに、二輪車の主要生産国である中国、インドおよびインドネシア・タイ・ベトナム等ASEANの概況を報告する。
2021年の世界主要国の二輪車生産台数は合計5,300万台水準と見られる(各国統計より推計)。2021年の二輪車の世界需要は前年比7.4%増の4,777.1万台(ヤマハ資料)。アジアは2.5%増の3,475.5万台で、全需の72.8%を占める。
中国は生産・販売台数とも1,785万台で、5年ぶりの高水準となった。インドはコロナ禍からの回復が遅れ、生産・販売とも2,000万台を下回った。
インドやASEANでは電動二輪車の普及を促進する政策が掲げられ、大手二輪車メーカーが電動モデルの導入を進める一方で、新興メーカーの台頭が著しく、バッテリー交換サービスや充電網の整備など新事業の立ち上げや企業間の提携も活発化している。
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主要5カ国の二輪車生産台数 | 主要5カ国の二輪車販売台数 |
(出所:各国自動車工業会、二輪車協会などの統計データよりMarkLines作成)
参照データ:MarkLines 各国のモデル別自動車販売台数
二輪車(インド、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、台湾、シンガポール、フィリピン)
https://www.marklines.com/ja/vehicle_sales/member
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