中国市場2021年上半期:新車販売台数は25.9%増の1,288万台、NEVは121万台
中国メーカーがシェア拡大、NEVトップの宏光MINIEVが車型別でもトップ3入り
要約
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2021年上半期(1-6月)の中国市場の新車販売台数は前年同期比25.9%増の1,287.8万台(工場出荷台数ベース、輸出を含む、以下同様)。5月および6月の販売台数は前年割れとなったものの、半期ベースでみると2019年上半期を上回った。
中国系の集団(以下、グループ)別では、上海汽車グループがトップを維持したが市場シェアは20%を下回った。上汽、一汽、東風の上位3グループの順位は2020年上半期と同様だが、5位の長安が4位に、6位の広汽が5位に上昇した。
全ての車型が前年同期比増となり、トラックは好調で200万台を超えた。NEV販売台数トップの上汽GM五菱汽車「宏光(Hongguang)MINIEV」は、ガソリン車も含めた基本型乗用車(セダン・ハッチバック)でもトップ3入りを果たした。
乗用車市場の国別では韓国系を除き全てが前年度同期比増となったが、このうち対2019年上半期よりも販売台数が伸びたのは、中国系メーカーと日系メーカーのみである。
2021年の上半期新エネルギー車(以下、NEV)の販売台数は120.6万台。内訳は、EVが100.5万台、PHVが20万台、FCVが479台。なお、公安部の発表によると2021年6月時点でのNEVの保有台数は603万台と報告されている。
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