中国市場2021年第2四半期(1):中国政府系および民営の完成車メーカー動向

上汽はハイテク企業への転換を宣言、一汽は生産拠点を拡充、長城は2025年に400万台を目標に掲げる

2021/07/13

要約

2020年vs2021年

 中国汽車工業協会(CAAM)の7月9日の発表によると、2021年1-6月の生産台数は前年同期比24.2%増の1,256.9万台、販売台数は前年同期比25.6%増の1,289.1万台となった。このうち新エネルギー車(以下、NEV)の生産台数は前年同期比2倍増の121.5万台、販売台数は前年同期比2倍増の120.6万台で、2021年上半期のNEVの累計販売はすでに2019年の年間販売台数と同水準となった。

 2021年6月単月では、生産台数は前年同月比16.5%減の194.3万台。販売台数は前年同月比12.4%減の201.5万台。生販ともに3カ月連続で下落した。NEVの生産台数は、前年同期比1.3倍増の24.8万台で、6月の単月では過去最高を記録。また、NEVの販売台数は1.4倍の25.6万台で、月販で過去最高となった。

 2021年第2四半期(4-6月)における中国の主な自動車メーカーは、引き続き自動運転、インテリジェントコックピット、駆動用バッテリーなどの新エネルギー分野やコネクテッド分野のラインナップを加速しており、従来の完成車メーカーからハイテク企業への転換の動きが顕著である。上汽集団は「ユーザー志向のハイテク企業」への全面的な転換を宣言した。また、2025年に全固体電池の量産およびレベル4のインテリジェントドライビング技術を搭載したモデルを量産する計画。長城汽車は、2025年までにグローバル販売400万台、そのうち80%をNEVとする「2025年戦略」を発表した。広汽集団は、多くの新エネルギーおよびインテリジェントコネクテッド技術を発表。奇瑞汽車は地平線、iFLYTEKなどとインテリジェントコネクテッド領域で戦略的提携を締結した。本レポートは、第2四半期の市場動向、主な政府系および中国民営の主要完成車メーカーの動向を報告する。なお、4月の上海モーターショーで発表された内容については上海モーターショー2021レポートをご参照ください。
 


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