日本市場の新型車装備(上):レクサス、トヨタ、ホンダ編

車載通信機付きコネクテッド機能、同一車線の運転支援技術の搭載拡大

2019/05/15

概要

  日本の自動車メーカーが2017年5月~2019年4月に国内販売した新型乗用車 (軽乗用車を含む)の主要装備の概要を、2本のレポートに分けて報告する。取り上げた新型乗用車は新モデルとフルモデルチェンジ車で、ホンダは5車種、トヨタ、スズキは各4車種、レクサスは3車種、日産、三菱、SUBARUは各2車種、マツダは1車種で、計23車種 (OEM車は含まない)。

  走行性能装備では、コーナリングでドライバーが思い描いたラインを走行できるよう支援するコーナリング安定性向上システムの搭載が拡大。また、路面や走行状況に応じて4輪それぞれの減衰力を切り替えるアクティブバリアブルサスペンションシステムの採用が増加した。衝突安全装備では、歩行者と衝突すると、フロントガラスとAピラーの下端をエアバッグで覆う歩行者保護エアバッグの搭載を、SUBARUが拡大している。

  運転支援装備では、夜間の歩行者に対する衝突被害軽減ブレーキの搭載が拡大。将来の自動運転につながる技術としては、高速道路の同一車線において加速・制動・操舵支援を行うシステムの搭載が拡大。また、トヨタはレクサス車に、ドライバーの合図により車線変更を自動で行うレーン・チェンジ・アシスト、ドライバーの異常を検知した場合、自動で自車線内に車両を減速停車させるドライバー異常時停車支援システムを搭載した。

  視認性確保では、車両後方のカメラ映像をルームミラー内に映し出すデジタルルームミラーの搭載が拡大。ドアミラーを小型カメラに置き換え、車両左右後方の映像をフロントピラー部に設置したディスプレイに表示するデジタルドアミラーを、トヨタが量販車として初めてレクサス車に採用した。快適・利便性装備では、車載通信機により車とインターネットを常時接続するコネクテッド機能の採用が拡大。車両情報をもとに最適なメンテナンスの通知を受けたり、事故や急病時に自動でオペレーターに接続するなど、機能の幅も広がった。また、エンジン回転数や走行モードに応じて電気的に生成されたエンジン音を車内のスピーカーから流し、車との一体感を感じさせるアクティブサウンドコントロールの採用が拡大した。

 

日本の自動車メーカーが新型車に設定した主な先進装備

(2017年5月~2019年4月に日本で発売した新型車)

装備 設定車種
走行性能 コーナリング安定性向上システム Lexus ES/UX, Honda Clarity/Insight/Civic/CR-V, Nissan Leaf
アダプティブバリアブル
サスペンションシステム (AVS)
Lexus LS, Toyota Crown/Corolla Sport
衝突安全性 歩行者保護エアバッグ SUBARU Forester/XV
運転・駐車支援 対夜間歩行者自動ブレーキ Lexus LS/ES/UX, Toyota Crown/Corolla Sport/RAV4, Mazda CX-8
高速道路 同一車線 運転支援技術 Lexus LS, Nissan Leaf/DAYZ, Mitsubishi eK wagon, SUBARU Forester
レーンチェンジアシスト Lexus LS
ドライバー異常時停車支援システム Lexus LS
視認性確保 デジタルルームミラー Lexus LS/ES, Toyota Crown/RAV4, Nissan Leaf, Mitsubishi eK wagon, SUBARU Forester
デジタルドアミラー Lexus ES
快適・利便性 コネクテッド機能 Lexus LS/ES/UX, Toyota Crown/Corolla Sport/RAV4, Honda Clarity/Insight/CR-V, Nissan Leaf, Mazda CX-8
アクティブサウンドコントロール Lexus UX, Honda CR-V

 

Toyota Crown Toyota Corolla Sport
トヨタが初代コネクティッドカーと称する新型Crownと新型Corolla Sport

 

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