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インドネシア:市場規模110万台水準に回復、現地生産化が進展

各社ともMPVラインナップを拡充、三菱自と五菱の新工場が稼働

要約

 インドネシアの2016年生産台数は前年比7.2%増の117.8万台、販売台数は4.9%増の106.3万台。景気刺激策により3年ぶりに新車販売が回復している。インドネシア自動車製造業者協会(GAIKINDO)は2017年の販売台数を110万台(前年比3.5%増)に達すると予測。LMC Automotiveは2020年に生産台数が130万台を超えると予測している。

 インドネシアは大家族主義から多人数乗りのMPV(多目的車)への需要が高く、新車販売全体(商用車を含む)の約4割をMPVが占める。近年はSUVの販売も伸びており、SUVのスポーティな外観と走行性能に、MPVの広い室内空間と多彩な機能を兼ね備えたクロスオーバーモデルが投入されている。また、2013年から導入されたLCGC(Low Cost Green Car)の市場規模は20万台を超え、トヨタ/ダイハツは2016年8月にLCGC適合車の2車種目として小型MPVを発売した。

 インドネシアの新車販売市場は日本メーカーが9割超を占める。市場シェアの過半数を占めるトヨタグループは、ダイハツを中心に現地仕様モデルの開発・生産を推進、特にMPVのラインナップを拡充し、さらなる優位性の確保を図っている。

 2017年には三菱自動車と上汽通用五菱汽車(SAIC-GM-Wuling)の新工場が稼働を開始した。8月に開催されたインドネシア国際モーターショーでは、両社が新工場で生産する新型MPVが披露され、今後の市場動向に変化をもたらす可能性があるとして注目を集めている。

 インドネシアは人口2.5億人を抱える潜在性の高い市場として、各社とも中長期的な内需拡大を見込んだ現地生産体制の拡充を進めている。今後は国内生産車の輸出振興に向けた奢侈税率の見直しや、排ガス基準、安全基準などの整備が課題とされる。

インドネシアの自動車生産・販売台数 インドネシアの自動車市場シェア
出所:インドネシア自動車製造業者協会(GAIKINDO)資料より作成



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