クルマへの生成AI活用の動向
ソフトバンクなどの特許出願動向
2025/06/30
- 要約
- クルマへの生成AI活用に関連する特許出願動向
- 生成AIによるデジタルツインおよびシミュレーション(Strong Force TP Portfolio 2022, LLC)
- AIによるソフトウェア脆弱性検出と分析(上海交通大学)
- データ駆動型AIによる意思決定支援システム(北京航空航天大学、上海市AIイノベーションセンター)
- 車両運転におけるAIベースの行動計画と制御、車両内AIコンパニオンとドライバーモニタリング(ソフトバンク)
要約
本レポートは、トヨタテクニカルディベロップメント株式会社(TTDC)が提供している「技術情報配信サービス-swimy」の特許情報をもとに、昨今の⾃動⾞業界を取り巻く技術トピックスに関するレポートをMarkLinesが作成した。TTDCは、知的財産(IP)事業と計測制御事業を展開。知的財産(IP)事業では世界の⾃動⾞開発に関する情報収集と解析を⾏い、研究企画のコンサルティングをはじめ、外国特許の出願や技術翻訳を実施している。
近年、自動車業界でも生成AIの活用が進んでおり、今年の上海モーターショーでも複数の企業によってクルマに生成AIを活用した製品が発表されている。そこで、2020年以降の特許情報において、クルマに生成AIを活用したものの技術分類や開発アイテムの動向を示す。
特許出願件数が2022年の30件に対して、2023年では401件と急増している。開発アイテムとしては「LLMによる車載音声対話の革新」、「AI搭載型運転支援・車両総合制御システム」、「車載イーサネットの高性能ノード管理と高精度時刻同期」、「AI駆動型運転者支援と多機能車載システム」といったテーマである。技術分類別で見ると、「車両運転におけるAIベースの行動計画と制御」、「車両内AIコンパニオンとドライバーモニタリング」、「生成AIによるデジタルツインおよびシミュレーション」の特許出願件数が多く見られる。
(注)LLM(Large Language Model 大規模言語モデル)
技術情報配信サービス-swimy URL:https://thinktank.toyota-td.jp/pub/list
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