BMW:自動運転とConnected MobilityでIntelligent Trafficを目指す

Autonomous Vehicle & ADAS Japan 2017から

2017/07/28

要約

 2017年5月に、“Autonomous Vehicle & ADAS Japan 2017”が東京で開催された。本レポートは、同講演会での、BMW Development Japanの本部長Lutz Rothhartdt氏による“Automated and Connected Mobility for Intelligent Traffic Management”と題した講演の概要を報告する。

 BMWは、大気汚染や渋滞といったUrban Mobilityの課題を、自動運転車の導入とConnected Mobilityにより解決していく構想を示した。

 講演の前半で、BMWが参加している2つの“Smart City”プロジェクトを紹介した。1つは、ドイツ・バイエルン州で実施されている“Connected Mobility Lab”で、オープンプラットフォームを構築し、公共交通から車、駐車システムなどを網羅した、効率的かつ包括的なMobilityサービスの提供を目指している。

 2つ目は、EUが主催する“bIoTope (Building an IoT Open Innovation Ecosystem for Connected Smart Objects)”プロジェクトで、将来の都市をより環境に優しく、安全で快適なものにすることを目指している。その目的に沿って、既に多くのシステムが稼働しているが、それらは「垂直なサイロ(vertical silos)」のように孤立し、それぞれのアプリケーション内で作動している。垂直なサイロを水平に結びつけることで、より包括的なプラットフォーム“System of Systems”構築を目指している。

 さらに、BMWも参画してドイツで行われている“Traffic Management 2.0”を紹介した。ここでは、自治体の交通当局とTOMTOMのようなService providerが、どのように協力して最適なルート案内をするかを検討している。

 最後に、このように効率化のシステムを積み上げた上でも、人間であるドライバーが運転する限り、各ドライバーが最短時間で目的地まで行こうとするため、交通システム全体としての効率が悪化するという問題を指摘した。近い将来に実現する自動運転車は、自律走行するだけでなく、「自分で考えることができる」アシスタントになる。状況と目的を理解させ協力を得ることで、交通流全体の最適化が可能になる。

 BMWは、上記の2つのプロジェクト、Traffic Management 2.0、さらに自動運転を統合して、Intelligent Traffic Managementを実現するとしている。

Automated and Connected Mobility for Intelligent Traffic Management<br />(本講演のタイトル)<br />(資料:BMW) Intelligent Solutionsにより、Urban Mobilityの課題に挑戦する<br />(資料:BMW)
Automated and Connected Mobility for Intelligent Traffic Management
(本講演のタイトル)(資料:BMW)
Intelligent Solutionsにより、Urban Mobilityの課題に挑戦する
(資料:BMW)



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