人とくるまのテクノロジー展2015:自動車メーカーの安全装備と自動運転の出展

スズキは軽初のステレオカメラ方式を設定、ダイハツは単眼カメラを追加装備

2015/06/01

要 約

 本レポートは、2015年5月20~22日に開催された「人とくるまのテクノロジー展2015」における、自動車メーカー7社の、安全装備および自動運転の出展について報告する。

 日産は、2020年までに段階的に導入する予定の自動運転を、自動運転試作車とパネルの展示で紹介した。ホンダは2015年から導入したHonda SENSINGを訴求、富士重工はADAからアイサイトver.3にいたる安全装備開発の経緯を紹介した。富士重工は、アイサイトの延長線上に、2020年に車線変更を含めた高速道路での自動運転実現を目指すとしている。

 スズキとダイハツは、それぞれレーザーレーダーを使用する衝突被害軽減ブレーキを提供しているが、新たなセンサーを装備して、性能を強化または新たな機能を追加した新システムを紹介。スズキは、軽初のステレオカメラを搭載する新安全システム「デュアルカメラブレーキサポート」を5月に発売したSpaciaに設定、ダイハツは従来のレーザーレーダーとソナーセンサーに加え単眼カメラも装備する安全システム「スマートアシストⅡ」を、2015年4月にTantoとMoveに設定した。

 大型車2社、日野とUDトラックスは、衝突被害軽減ブレーキと車線逸脱警報を中心に、大型トラックに搭載する予防安全装備を紹介した。


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