ASEANの日系部品メーカー:インドネシア、ベトナム、マレーシア他
市場拡大中のインドネシアで、部品メーカーの新規進出・能力拡大が増加
2012/06/08
要 約
以下は、ASEAN諸国 (タイを除く) における日系自動車部品メーカーの最近動向である (収録対象は、2012年 5月下旬までの約 1年間)。
インドネシアでは、国内市場が中期的に拡大することへの期待から、日本の自動車メーカーのみならず、米国、欧州、韓国メーカーによる生産能力拡大投資が実施ないしは計画されている。こうした動きを受けて、日系自動車部品メーカーによるインドネシアでの新規生産拠点の建設、既存工場での増産投資が相次いでいる。2011年のタイでの洪水に伴う生産拠点分散の動きも、インドネシアへの投資を後押ししている。
ベトナムでは、日本、米国、欧州向けのほか、近隣の東南アジア諸国への輸出拠点として、新工場建設や既存工場での新商品の追加・生産能力の増強が行われている。一部のメーカーは開発拠点としての強化も図っている。
その他の国々 (マレーシア、シンガポール、フィリピン、カンボジア) では、日系部品メーカーの動きは少ないが、各国の特性に沿った製品の生産能力増強や新会社設立が行われている。
なお、タイでの動向は "タイの日系部品メーカー (1), (2)"に収録する。
関連レポート:日系部品メーカー動向レポート
中国(東北/華北地区)編 (2012年5月)、インド編 (2011年12月)、 メキシコ/ブラジル編 (2011年12月)、