米自動車販売、8月は1.9%減の148.3万台

・オートデータが1日に発表した8月の米国新車販売台数(速報値)は、前年同月比1.9%減の148万3,330台となった。8月の季節調整済み年率換算(SAAR)は1,614万台/年だった。1-8月の米国市場の累計販売は1,135万606台で前年同期比2.7%減となった。
・車型別の販売では、乗用車が前年同月比8.5%減、ライトトラックは2.4%増となった。乗用車の販売減少が続いており、乗用車工場は生産調整を実施している。
・安定した労働市場、低金利、低いガソリン価格、高い消費者心理など販売を後押しする環境は続いている。
・8月は営業日が前年と比べて1日多く、2017年になって初めて前年同月比で僅かにプラスになると予想されていたが、8月末テキサス州に上陸したハリケーンの影響で結果的には1.9%減となった。

米国の新車販売台数(2017年8月)

2017年
8月
2016年
8月
増減率
2017年
1-8月
2016年
1-8月
増減率
乗用車
549,749
601,003
-8.5%
4,298,319
4,847,647
-11.3%
ライトトラック
933,581
911,602
2.4%
7,052,287
6,823,747
3.3%
合計
1,483,330
1,512,605
-1.9%
11,350,606
11,671,394
-2.7%

出所:Autodata, U.S. Market Light Vehicle Deliveries - August 2017 (September 1, 2017)より抜粋

・米国メーカーの8月販売は、GMが前年同月比7.4%増、フォードは2.1%減、FCA US (クライスラー)は10.6%減となった。GMは個人向け販売は4%増だったことに加え、フリート販売も好調だた。フォードは個人向け販売は2.7%減、フリート販売が0.2%減だった。FCAはモデルチェンジに伴う工順変更などでジープブランドが15%減となっている。
日本車は、トヨタが前年同月比6.8%増となりフォードを2カ月連続で上回って全体の2位。特にコンパクトSUV「RAV4」は4万3,265台が販売されて月間最高記録となった。ホンダは2.4%減、日産は13.1%減、スバルは4.6%増、マツダは1.0%減、三菱は11.3%増だった。
・韓国車は、現代自動車が24.6%減、起亜は1.7%減となった。
・米国VWグループは6.1%増、ディーゼル車排気規制の不正スキャンダル解決の目処がついたVWが9.0%増、アウディが2.8%増だった。アウディは80カ月連続で前年同月比増を更新している。
・高級車では、レクサスが0.4%減の3万801台で首位、メルセデス・ベンツが10.7%減の2万5,373台で2位、BMWブランドが7.7%減の2万3,553台で3位だった。