デトロイトモーターショー2025:フォード、GM、ステランティス
顧客体験と没入型エンゲージメントへのシフト
2025/02/13
- 要約
- フォード:精密なエンジニアリングと高度な能力
- GM:電動化とラグジュアリーの融合
- ステランティス:タフな電動モデルと先進的な思考
要約
![]() |
The All-New Ford Mustang RTR |
2025年デトロイトモーターショー(旧北米国際自動車ショー(North American International Auto Show: NAIAS)会期:2025年1月10日~20日)は、顧客体験と双方向性を優先し、大胆な変革を遂げた。来場者は、ダイナミックな屋内障害物コースで、フォード「ブロンコ(Bronco)」とジープ「ラングラー (Wrangler)」のオフロード性能の高さをデモンストレーションする運転体験を存分に楽しむことができた。これらのコースでは、急勾配や岩場など、オフロードの難所を模したチャレンジセクションが設けられた。
さらにショーの会場には、実際に運転体験ができるインタラクティブな試乗コースがもう2つ設けられ、興奮を盛り上げた。デトロイト・グランプリがスポンサーのコースでは、マツダ、VW、ホンダ、ビュイック、フォードの高性能車が用意され、参加者はパフォーマンスに焦点が当てられたコースで加速とハンドリングを試した。一方、Powering Michigan NECA(National Electrical Contractors Association)が主催するEV専用のコースでは、キャデラック、GMC、シボレー、BMW、リビアンの電気自動車モデルにスポットが当てられ、回生ブレーキ、瞬発的なトルク、革新的なバッテリー技術がアピールされた。
今年のショーは、電動化、パフォーマンス、魅力的な顧客体験へと業界がシフトしていることを強調し、一般大衆との接点における自動車ショーの役割を再定義した。
本レポートでは、2025年デトロイトモーターショーにおける大きなハイライトを取り上げる。フォード、GM、ステランティスがパフォーマンス、電動化、イノベーションの限界にいかに挑戦しているかを探る。ハイパワーのマッスルカーや高級EVから頑丈なオフローダーや未来的なコンセプトまで、本稿では傑出した車両、その主な特徴、そしてそれらが自動車産業の未来にとって何を意味するのかを掘り下げる。
関連レポート:
ロサンゼルス・オートショー2024:米国市場のHMI(2025年1月)
米国市場:トランプ政権への移行に向けた動き(2024年12月)
GM (2) グローバル販売は減少、収益は好調を維持(2024年11月)
GM (1) EV拡販は失速、電動化計画の見直し(2024年10月)
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。