自動車技術会シンポジウム「電動車両技術の最新動向」講演

トヨタ、SUBARU、日産が最新電動車の搭載技術を紹介

2023/03/29

要約

電動車両や部品の展示
「電動車両技術の最新動向」シンポジウム併催の電動車両や部品の展示

 公益社団法人 自動車技術会が主催するNo.08-22シンポジウム「電動車両技術の最新動向」が2023年2月3日に東京・豊洲IHIビル低層棟大研修室/アトリウムで開催された。

 このシンポジウムは自動車技術会の電気動力技術部門委員会(委員長:真島隆司氏)の企画によるもので、電動車関連のメーカーや大学・研究機関などの講師による講演が行われた。

 また、今回は講演会と併催される形で電動車、電動関連部品の展示会も行われ、新型シビック、SOLTERRAなどの車両や4thプリウスのカットモデル、1st~5thプリウスに搭載されているモーター、インバーター等の部品が展示されていた。

 

 本稿では7件あった講演のうちOEM3社による講演の一部を紹介する。とりあげる講演のテーマ、講演者と内容は以下の通りである。

トヨタハイブリッドシステムの進化と展開
   トヨタ自動車株式会社 牟田浩一郎氏
・1st~5thプリウスの車両性能、THSシステムの進化
・ハイブリッドシステムの展開の方向性
・マルチステージ/パラレル/デュアルブースト ハイブリッドシステム
新型ソルテラのBEVシステム、AWD制御
   株式会社SUBARU 尾畑俊輔氏、家永寛史氏
・冷却システムと充電時のバッテリー昇温
・AWD制御による安定した走りの実現
新型軽EVサクラの電動パワートレインとバッテリーシステム
   日産自動車株式会社 新井健嗣氏
   株式会社日産オートモーティブテクノロジー 千葉智喜氏
・軽EV用電動パワートレインの採用技術
・急速充電繰り返しを可能とするバッテリー冷却

 

 各講演では電動パワートレインの機構とともに、制御系の改善によって車両性能を高めた事例の紹介が多かった印象であった。

 なお、シンポジウム併催の展示内容については、「電動車両技術の最新動向」車両・部品展示レポートで紹介している。

 

関連レポート:
自動車技術会シンポジウム「電動車両技術の最新動向」車両・部品展示(2023年3月)
トヨタ:2050年カーボンニュートラル達成に向けて(2023年3月)
日産:ルノーと15%の相互出資で合意、ルノーの新EV会社に15%出資(2023年3月)
第21回 CTI Symposium(1):電動モビリティへの移行に対応(2023年1月)
SUBARU:グローバルBEVソルテラを発売、2025年をめどにBEVを自社生産(2022年12月)
日産のe-4WDリア/軽EV搭載e-Axle 分解調査(2022年11月)

 

このレポートは有料会員限定です。 残り 3 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。