インドにおけるCASE関連の開発動向 (2):モビリティ

コネクテッドカーの導入、シェアモビリティの提携、自動運転車開発

2021/02/12

要約

MG Hector
MG「Hector」インド初のコネクテッドカー(出典:MG Motor India)

  インド市場は伝統的に小型車が主流で、他の主要な自動車市場と比較すると技術開発の面で依然大きく遅れている。しかし近年インド市場における新興OEMとその先進的な自動車の登場により、この伝統にも変化が見られる。

  2019-2020年度、インドでは現代自「ベニュー(Venue)」、起亜「セルトス(Seltos)」、MG「ヘクター(Hector)」等の発売に伴い、コネクテッドカーの大量導入が見られた。主要OEMも自動運転車技術の導入準備を進めている。またインドのOEMはUber、Ola、Meruといったシェアモビリティサービスプロバイダーと提携してコネクテッド市場での足場を固めている。

  コネクテッドカー技術はインド市場で勢いを増しつつあり、主要OEMがそれぞれコンパクトSUV、SUV、プレミアム車を提供している。一方で自動運転技術はまだ立ち上がっていない。自動運転車とADAS関連技術の開発に向けて研究開発や提携を始めているOEMは数社あるが、自動運転レベル1より上のモデルを提供するOEMは存在しない。


関連レポート:
インドにおけるCASE関連の開発動向 (1):電動化 (2021年2月)
Tata/Jaguar Land Rover (1):事業改善戦略とCASE開発 (2020年10月)
現代自動車:2025年に電動化車両を44モデルに拡大、EVとFCVで世界をリード (2020年6月)
インドオートエキスポ 2020:インド系・欧州系メーカーは新型SUVやEVを発表 (2020年3月)
インドオートエキスポ 2020:長城汽車と海馬汽車がインド市場に参入 (2020年3月)

 

このレポートは有料会員限定です。 残り 5 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。