欧米Tier1サプライヤー:自動運転、コネクテッド、HMI動向 (2)
Continentalはデジタル化に注力、Schaefflerのモビリティコンセプトと駆動システム
2020/11/04
- 要約
- Continental:モビリティサービスのデジタル化
- Continental:都市モビリティ分野でハンブルク市と提携
- Continental:CUbEコンセプトを用いた自動配送サービスの実演
- Continental:77GHzレーダー、センサーシステムを発表
- Continental:アンテナ、テレマティクスなどのコネクテッド製品群を開発
- Continental:eHorizon、車両データ共有アプリケーションを通じた新たなデジタルサービスの提供
- Continental:3Dディスプレイ、インテリジェントアシスタントなどのHMIシステム
- Continental:Argus Cyber Securityが各種提携により、サイバーセキュリティソリューションを強化
- Continental:Elektrobitを通じたソフトウェア・ハードウェアツール開発
- Continental:AI開発を推進するスーパーコンピューター
- Schaeffler:ドライブ・バイ・ワイヤシステムによる独自のモビリティコンセプトを提示
要約
Continental(コンチネンタル)のような大手サプライヤーは、自動運転、コネクティビティ、モビリティ、HMI等、多くの自動車トレンドを包含する開発戦略に向かう傾向がある。Continentalの「Transformation 2019-2029」戦略プログラムでは、自動運転システムや運転支援システム、コネクティビティを実現するシステム、その他のインテリジェント関連製品等、収益性の高い成長分野の強化に焦点を当てている。また、Continentalは、2022年までにAI分野の専門家を2倍以上の1,900人にまで増やす計画で、AI開発を支援するとともに、子会社のArgus Cyber Securityを通じた自動車用サイバーセキュリティの開発を推進している。
Continental CUbE |
また、Continentalは、新しいモビリティアプリケーションを探求するため様々な取り組みを行っている。例えば、都市モビリティの将来的な発展のためにハンブルク市とパートナーシップを結んだ。両者は、衝突警告システムや、駐車場の空きスペースを検知するセンサーベースの車載システム等のプロジェクト実施にむけテストを行う予定である。また、タクシーやシャトル、自動配送用のモバイルハブとして利用できる自動運転EVコンセプト「Continental Urban Mobility Experience(CUbE)」を発表した。
Schaeffler(シェフラー)は現在、Space Driveドライブ・バイ・ワイヤシステムや、駆動系およびシャシー部品を各車輪に統合したIntelligent Corner Moduleに焦点を当てて開発を進めている。また、Schaeffler Moverプラットフォーム等の独自モビリティコンセプトを発表してきた。
本レポートは、2019年1月から2020年7月までの期間における、欧州及び米国大手サプライヤーの自動運転コネクテッド及びHMI分野における各動向に焦点を当てており、今回のレポートはContinentalとSchaefflerについて記述している。
【欧米Tier1サプライヤー:自動運転、コネクテッド、HMI動向】レポート:
(1) Bosch, Marelli
(3) ZF, Aptiv, Magna
(4) Valeo, Faurecia, Lear
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