北京モーターショー2016 (下) 中国メーカー編:新エネルギー車を競って展示

北京汽車がスーパーカーレベルのEV ARCFOX-7を、BYDが王朝シリーズでEVを身近な車に

2016/05/31

要 約

 北京モーターショー2016レポートの第三弾では、前回の日韓メーカー編に引き続き、中国自動車メーカーの環境対応車のならびに主な初出展のモデルを中心に報告する。

 本モーターショーの開催地北京に本社のある北京汽車グループは、2020年に向けて新たな方針を発表するとともにコンセプトカーを出展。また、中国における歴代のモーターショーの中で、同社自主ブランド車を最も多く展示したこともあり、ブースには多くの人が訪れていた。中国第1位の自動車メーカーである上海汽車グループは、中国国際展覧会中心の新館ではコネクティッドカーを発表し、旧館では積極的に新エネルギー車をアピールしていた。

 2015年、中国における新エネルギー車(PHV及びEV)販売第1位のBYDは、中国人民のための車というキャッチフレーズを全面に打ち出し、秦、元などの「王朝シリーズ」を出展した。奇瑞汽車グループは、傘下の凱翼汽車Cowin Autoブランドで若い世代をターゲットしたコネクティッドカーX3やイスラエルの投資会社との合弁会社であるQorosのEVのコンセプトカーを披露した。

 今回のモーターショーの来場者は81.5万人、2014年の北京モーターショーより約3.5万人減少したが、各社が投入する新モデルの数々や国を挙げての新エネルギー車への取り組みを見る限りでは、熱気を感じるモーターショーであった。

新エネルギー車展が開催された国際展覧館中心旧館
新エネルギー車展が開催された国際展覧館中心旧館
新エネルギー車の価格、航続距離などを訴求した展示パネル
新エネルギー車の価格、航続距離などを訴求した展示パネル



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北京汽車:新エネルギー車分野の中期戦略を発表、コンセプトカーARCFOXシリーズを展示

 北京汽車本社のお膝元で開催された本モーターショーは、歴代のモーターショーの中で、北京汽車の自主ブランド車両が最も多く展示されていたこともあり、ブースは多くの来場者で活況となっていた。

 北京汽車グループの傘下で新エネルギー車を製造している北汽新能源公司は、「Innovation for Your Imagination 技術 夢」をテーマに、「Hummingbird Plan」(Hummingbird:世界一小さく、愛と幸せのシンボルと言われているハチドリ)を発表。具体的には、e-Motion Design(エモーショナルデザイン)、e-Motion Drive(スーパー電気駆動)、Light Tech(超軽量化技術)、i-Link(スーパーインテリジェントネットワーク技術)の4つのコンセプトを柱として、2020年に向けてAプラットフォームとBプラットフォームをベースに、新エネルギー車を、18モデル市場に投入するとのことである。

ARCFOX-7 北京新能源(Beijing Electric Vehicle)による初のスーパーカーレベルのEVコンセプトカーを初披露。Formula-e専用プラットフォームをベースに作られており、シャーシーとボディーは炭素繊維強化樹脂製。フルタイム4WD。容量66.6kWhのリチウムイオン電池を搭載し、最高出力450kW、最大トルク1050N・mを達成。
ARCFOX-1 北京新能源の第三世代EVプラットフォームをベースに製作されたコンセプトカー。白をベースに青のラインが入ったボディーで、テクノロジーの未来を表現。車両重量890kg。最高出力40kW、最大トルク120N・m。全長3027×全幅1680×全高1446mm、ホイールベース1870mm。航続距離200km。
ARCFOX-7
ARCFOX-7
ARCFOX-1
ARCFOX-1

EU260 2015年11月の広州モーターショーで初披露されたコンパクトセダンのEV。定格出力50kW、最高出力100kW、定格トルク130 N・m、最大トルク260N・m。全長4582×全幅1794×全高1515mm、ホイールベース2650mm。航続距離260km。価格は、25.69万元より。
EX200 本モーターショーで正式に発表されたSUVタイプのEV。2015年に末に発売されたEU260をベースに設計されている。定格出力30kW、最高出力53kW、定格トルク102N・m、最大トルク180N・m。全長4025×全幅1720×全高1503mm、ホイールベース2500mm。航続距離200km。価格は、20.89万元より。
EU260
EU260
EX200
EX200

紳宝X35 紳宝シリーズのコンパクトSUVを初披露した。パワートレインは、1.5Lエンジンに4速ATまたは5速MTの組み合わせ。最高出力85kW、最大トルク148N・m。全長4300×全幅1815×全高1640mm、ホイールベース2570mm。価格は、6.58万元より。
紳宝X35
紳宝X35



第一汽車:「紅旗」の強化で若い世代へのアピール

 本モーターショーのテーマを「新・享未来」(イノベーションをリードして発展することで、未来の喜びや幸福を分かち合うこと)と掲げ、コンセプトモデルも含めて6つの戦略モデル紅旗B-concept、紅旗S-concept、奔騰 X4、奔騰 B50、森雅 R7、駿派 A70を発表。

 また、2016年から紅旗ブランドのモデルを、最低でも毎年1モデル市場に投入し、さらに2020年までに8モデルを展開。将来的には高級ブランド市場における紅旗ブランドのシェアを高めていくことを目標としている。

紅旗 B-concept 紅旗のラグジュアリーセダンのコンセプトカーを初披露。全長4950×全幅2076×全高1264mm、ホイールベース2868mm。本革シート、スポーツタイプのホイール、BOSEのスピーカー、サラウンドビューモニター等を装備。ターゲットは、若い世代で、公用車ではなくパーソナルカーとして訴求していくとのこと。
奔騰 X4 2016年年内に発売を予定しているコンパクトSUVのコンセプトカーを披露。全長4314×全幅1773×全高1650mm、ホイールベース2600mm。
紅旗 B-concept
紅旗 B-concept
奔騰X4
奔騰X4

奔騰 B30 EV昨年発売された奔騰B30ベースのEVモデルを初披露。航続距離180km。バッテリー容量は、24.8kWh。全長4625×全幅1790×全高1505mm。

駿派 A70 駿派A70とそのEVモデルを初披露。EVモデルは、永久磁石同期モーター(最高出力80kW、最大トルク228N・m)を使用。航続距離180km。全長4610×全幅1790×全高1480mm。2016年内に第一汽車新能源汽車分公司より発売予定。
駿派 A70 EV
駿派 A70 EV
奔騰 B30 EV
奔騰 B30 EV


東風汽車:AX7、A60、景逸などの既存モデルの新エネルギー車を出展

 東風汽車グループは、中国第十三次五カ年計画の期間(2016年~2020年)に、新エネルギー車の販売目標を30万台以上としている。このような中、本モーターショーでは、中国で販売が伸びているSUVやオフロード車などの車両以外に、東風風神及び東風風行を中心として、環境対応車にフォーカスを当てた展示を行っていた。

 一方、東風裕隆は、東風裕隆という中国語名ではなく、LUXGENを全面に打ち出して鋭3ならびに鋭3 EVをアピールしていた。

東風風神

AX7 PHEV 既に2016年2月に発売したAX7、そのPHV版を展示。EVモード、Hybridモード、エンジン単独モード、回生ブレーキモードなどの多彩なモードを備えている。EV航続距離55km。全長4695×全幅1850×全高1727mm、ホイールベース2712mm。
A60 EV 2016年内に発売が予定されているA60 EVを初披露。主に北京、上海、広州、深セン、武漢などの都市に展開。尊享版では、永久磁石同期モーター(最高出力70kW、最大トルク226N・m)、28kWhの三元系リチウム電池を使用。全長4680×全幅1720×全高1515mm、ホイールベース2700mm。
AX7 PHEV
AX7 PHEV
A60 EV
A60 EV

東風風行

景逸S50 EV 景逸S50をベース開発した東風風行における最初のEV。永久磁石同期モーター(最高出力90kW、最大トルク280N・m)、36.6kWhの三元系リチウム電池を使用。航続距離250km。全長4665×全幅1790×全高1526mm、ホイールベース2700mm。
景逸S50 EV
景逸S50 EV

東風裕隆

鋭3 EV 本モーターショーでフルモデルチェンジした鋭3と合わせてEVコンセプトカーも発表された。33kWhのバッテリーパックを搭載。最高出力150kW、0-100km/加速7.2秒。40分で80%の充電が可能。
鋭3 EV
鋭3 EV
鋭3
鋭3


上海汽車:RoeweブランドのコネクティッドカーRX5と宝駿ブランドの宝駿310を発表

 上海汽車グループは、「インターネット+新エネルギー+インテリジェンス化」の組み合わせを足掛かりに、イノベーションを加速化し、競争力の高い製品を生み出そうとしている。

 新エネルギー車に関して、カーシェアリング事業「e享天開」を展開し、今後全国で20都市、5万余りの公共充電設備も建設するとしている。

Roeweブランド

RX5 上海汽車グループと中国の電子商取引大手アリババ・グループが2年間かけて開発した、アリババのOS「Yun OS」が搭載されているコネクティッドカーが初披露された。 本モデルは、2015年の上海モーターショーで発表されたパワートレイン計画「芯動戦略」にもとづき、「NetBlue藍芯」(一般乗用車モデル)と「NetGreen緑芯」(環境対応車モデル)を設定。特徴として、フロントグリルのデザインが異なることが挙げられる。なお、「NetBlue藍芯」モデルは、1.5L及び 2.0Lの2機種のターボエンジンを設定しているとのこと。なお、本モデルの「NetGreen緑芯」(環境対応車モデル)のパワートレインは不明。
RX5  NetBlue藍芯モデル
RX5 NetBlue藍芯モデル
RX5  NetGreen緑芯モデル
RX5 NetGreen緑芯モデル

e950 2015年の広州モーターショーで披露されたセダンのPHV。パワートレインは、1.4Lターボエンジン(最高出力112kW、最大トルク235N・m)と永久磁石同期モーター(最高出力32(ISG)+60(TM)kW、最大トルク(150(ISG)+318(TM)N・m)の組み合わせとなっている。また、電池ユニットは、米国UL2580の安全認証を取得。航続距離600km。28.8万元より。
Rowe e950Roewe e950
Roewe e950

宝駿ブランド

宝駿310 新たに開発したプラットフォームをベースに作られたコンパクトハッチバックモデルが発表となった。1.2LP-TECエンジンで最高出力60.3kW、最大トルク116N・m。全長4032×全幅1680×全高1470mm、ホイールベース2550mm。燃費は3.5L/100km。
宝駿 310宝駿 310
宝駿 310


長安汽車:フラッグシップモデルとなるSUV CS95の発表と「654インテリジェント化戦略」

 本モーターショーにおいて、数ある自主ブランドの出展のなか、注目を浴びていた長安汽車。長距離の自動運転試験の過程を巨大スクリーンで大々的にアピールするとともに、実車を展示していた。

 長安汽車は、グローバル市場に対応するために、「654インテリジェント化戦略」を発表。具体的には、6つのプラットフォーム体系と5つのコアになる技術を作り、自動車単体のインテリジェント化から全自動運転へ、4段階のステップを経て実現に向けて取り組んでいくとしている。

CS 95 長安汽車のフラッグシップとなるSUVを初披露。英国の長安汽車研究センターで開発された。研究チームのメンバーの大部分は、BMW、ジャガー、フォードなどの出身者で構成されている。パワートレインは2.0L GDI(Gasoline Direct Injection Engine)ターボエンジンを搭載。
PRETON 約2,000kmという世界で最も長距離の自動運転試験を達成したと発表された車両を初披露。前方カメラ、前方レーダー、レーザーレーダーなどを搭載している。
CS 95
CS 95
PRETON 睿騁
PRETON 睿騁


広州汽車:自主ブランド開発で培われた技術を新エネルギー車へ

 広州汽車の自主ブランドTrumpchiが発売開始されてから、4年が経過した2015年、累計19万台の販売を達成した。本モーターショーで初披露されたGS8の内装は精緻な作りで、ブースを訪れた来場者の注目を集めていた。

 広州汽車グループは、2015年末に広汽乗用車新能源分公司を設立し、新エネルギー車の領域における研究開発、生産、及び市場投入に注力。具体的には、2016年に3つの新エネルギー車の発売を予定、5年以内に少なくとも7モデルを投入するとしている。また、2020年には、新エネルギー車の販売目標を20万台としている。

Trumpchi GS4 EV Trumpchiブランドから初のEVのSUVモデルを発表。最大トルク250N・m、時速60kmでの航続距離240km。8年12万kmのバッテリー保証となっている。2016年内に北京地域で発売予定。
Trumpchi GS3 S TrumpchiブランドのPHV(レンジエクステンダー式EV)。パワートレインは、1.5Lアトキンソンエンジンと電気モーターの組み合わせ。
Trumpchi  GS4 EV
Trumpchi GS4 EV
Trumpchi GS3 S
Trumpchi GS3 S

Trumpchi GS8 広州汽車グループの自主開発ブランドの7人乗り高級SUVが初披露された。中国人デザイナーによる設計であり、外資合弁メーカーの中高級SUVの競合車モデルになることを目標に掲げている。Cクラスのプラットフォームを採用。パワートレインは、6速ATとTrumpchi第二世代320Tエンジンを搭載。2016年9月発売予定。
Trumpchi  GS8 Trumpchi  GS8
Trumpchi GS8


長城汽車:SUV HAVALブランドで来場者にブランド力をアピール、中型SUV H7を発表

 2016年1月、海外における最初の研究開発センターを横浜市に開設した長城汽車。本モーターショーでは、HAVALブランドを前面に打ち出しSUVの先駆者をアピール。展示車両は全てSUVであり、展示内容は、実車にとどまらず、HAVALブランドのウェアや小物を展示することで、ライフスタイルを提案していた。

 一方、新エネルギー車展を開催していた旧館では、長城汽車ブランドの新エネルギー車を展示した。

HB-02 長城汽車が、グローバルな設計メンバーで開発した中型SUVのコンセプトカーを初披露。本SUVの領域における長城汽車の実力とグローバル化をアピールした。本モデルは、PHVとなる。また、今回、ガソリン車となるコンパクトSUVのコンセプトカーHR-02も展示。
H7 HAVALブランドの中型SUVを正式に発表。6速DCT(Dual Clutch Transmission)と2.0Lターボエンジンを搭載。最高出力170kW、最大トルク335N・m。LDW(Lane Departure Warning) 、LKA(Lane Keeping Assist)、CTA(Cross Traffic Alert)等の安全機能も装備されている。価格は、14.98万元-16.98万元。
HB-02
HB-02
H7
H7

C30 EV コンパクトセダンC30ベースのEVモデル。EとE+のエコモードを備える。(E+モードは、Eモードよりさらに燃費が良いとのこと)長城汽車関係者によると、2016年5月に発売予定とのことであった。
C30 EV
C30 EV
Trumpchi  GS8
C30 EVのモータールーム


BYD:「王朝シリーズ」秦、唐、宋、元と「542科学技術」

 中国人民のための車をキャッチフレーズに、車名に中国歴代王朝の国号を用いた「王朝シリーズ」をブース全面で訴求していたBYD。王朝シリーズは、中国の伝統文化に対する尊敬と敬慕を表現しているとのこと。SUVモデルを唐、宋、元、セダンを秦と設定している。今後、セダンタイプに「漢」、SUVに「明」が投入される予定である。

 さらに、BYDは車両展示にのみにとどまらず、研究開発能力と先進の科学技術「542科学技術」(5秒以内/100km、フルタイム4WD、燃費2L/100km)を具体的に展示していた。

秦EV300 2016年3月に発売された4ドアセダンのEV。BYD自主開発の永久磁石式同期モーターを搭載。最高出力160kW、最大トルク310N・m。全長4740×全幅1770×全高1490mm、ホイールベース2670mm。航続距離300km。
2015年に発売されたSUVのPHV。パワートレインは、6速ATと2.0Lターボエンジンと2基のモーターの組み合わせ。エンジンの最高出力は151kW、最大トルクは320N・m。前後に配置されているモーターは、いずれも最高出力は110kW、最大トルクは250N・m。フルタイム4WD、フラッグシップモデルの燃費は2L/100km。全長4815×全幅1855×全高1720mm、ホイールベース2720mm。
2015年の発売当時はガソリン車のみであったが、本モーターショーでは、PHVとEVを展示。PHVモデルのパワートレインは、6速ATと1.5Lのターボエンジンで最高出力113kW、最大トルク240N・m、2基のモーターで最高出力110kW、最大トルク200N・mの組み合わせとなっている。全長4565×全幅1830×全高1720mm、ホイールベース2660mm。EV航続距離70km。なお、EVモデルの諸元は現時点では不明である。
2016年4月に発売された若い世代をターゲットにしたコンパクトSUV。ガソリン車とPHVのタイプがある。ガソリン車のパワートレインは、直列4気筒1.5Lエンジンと5速MT、そして1.5Lターボエンジンと6速AT。PHVのパワートレインは、6速AT、1.5Lエンジンと2基のモーターの組み合わせ。全長4360×全幅1785×全高1690mm、ホイールベース2535mm。
秦 EV300
秦 EV300
唐
宋
宋 EV

e5 300 秦EV300と同日に発売された4ドアセダンのEV。最高出力160kW、最大トルク310N・m。全長4680×全幅1765×全高1490mm、ホイールベース2660mm。航続距離305km。
e5 300 e5 300
e5 300


奇瑞汽車:グループ各社が展示ブースを分けて、豊富なラインナップをアピール

奇瑞汽車

 モーターショーに先立ち2016年4月20日「無限に精彩を放ち、未来をリードする」をテーマに、奇瑞汽車のブランドに関するイベントが開催された。本イベントでは、ブランドの若返り化、奇瑞ブランドの新イメージのグローバル化を発表。さらに、上海に研究開発センターを設け、研究体制を整えて、今後のモデルの研究開発と製品力の向上に努めるとした。

 また、モーターショーでは、2020年には、20万台の新エネルギー車の販売をすると発表。なお、2016年6月には、奇瑞新能源汽車技術有限公司と株式会社安川電機の合弁会社の設立が予定されている。

瑞虎7 2012年のジュネーブ国際自動車ショーに出展したコンセプトカーTXの量産モデルを本モーターショーで初披露。若い世代をターゲットとしたSUVで、奇瑞汽車の戦略モデルとしている。パワートレインは、1.5Lターボエンジンと6MT及びCVT/DCT(Dual Clutch Transmission)。全長4500×全幅1837×全高1639、ホイールベース2670mm。2016年下半期発売予定。
瑞虎7 PHEV 瑞虎7の発表と同時に披露となった、PHVモデル。自主開発のPHVシステムは、1つのモーターと2クラッチで構成されている。奇瑞担当者によると、詳細諸元は、モーターショー時点では明らかにできないとのこと。
瑞虎7
瑞虎7

艾端澤5 EV 艾端澤5ベースのEVモデル。無線通信機能、GPSを搭載したテレマティックシステムを搭載。なお、本モーターショー時点では、内装および諸元に関しての詳細は未定とのことであった。
艾端澤7 PHEV 艾端澤7ベースのPHVモデル。PHVは、瑞虎7 PHVと同様のPHVシステムが採用されている。燃費は2.2L/100km。奇瑞担当者によると、本モーターショー時点では、内装および諸元に関しての詳細は未定とのことであった。
艾端澤5 EV
艾端澤5 EV
艾端澤7 PHEV
艾端澤7 PHEV

凱翼汽車Cowin Auto

 2014年に設立された奇瑞汽車の傘下の中国の若い世代に向けたコネクティッドカーの製造を行うOEMメーカー。凱翼汽車Cowin Autoは、新エネルギー車の開発にも注力しており、2018年にはPHVやEVを発売する予定である。

X3 本モーターショーで初披露されたCowin Auto初のコネクティッドカー。パワートレインは、MT及びCVTと1.6LのDVVTエンジンを搭載。最高出力93kW、最大トルク160N・m。イタリア人デザイナーによるもので、若い世代をターゲットとしている。10.1インチのタッチパネルに搭載されているi Car1.0により、音声によるナビゲーションやインフォテイメントを実現。さらに、アプリケーションソフトウェアの凱翼icarをスマートフォンにインストールすることで、スマートフォン上で、窓の開閉や空調の設定等が可能。Cowin担当者によると、2016年6月の発売を予定しているとのこと。
X3
X3

Qoros

 奇瑞とイスラエルの投資会社との合弁会社であるQoros。本モーターショーでは、主にコンセプトモデルの展示とコンセプトモデルに搭載される予定のテクノロジーの紹介が中心であった。

観致3 Q・LECTRIQ 観致3 セダンがベースのEVのコンセプトカーを初披露。最高出力160kW、最大トルク360N・m。バッテリー容量は57kWh。全長4590×全幅1850×全高1498mm、ホイールベース2700mm。航続距離350km。2017年に量産モデルを発表予定。
観致5 Q・LECTRIQ 観致5 SUVがベースのEVのコンセプトカーを初披露。最高出力160kW、最大トルク360N・m。バッテリー容量は65kWh。全長4587×全幅1869×全高1676mm、ホイールベース2697mm。航続距離350km。
観致3 Q・LECTRIQ
観致3 Q・LECTRIQ
観致5 Q・LECTRIQ
観致5 Q・LECTRIQ


吉利汽車:ブランド戦略化元年でグローバル化を推進、帝豪ブランドのEVモデルを発表

 吉利汽車グループは、本モーターショーで2016年を「ブランド戦略化元年」とすると発表した。 具体的には、研究開発関連において、プラットフォームを作りこみ、共通化する。設計では、上海、バルセロナ、カリフォルニア、スウェーデンのヨーデボリにデザインセンターを設立。生産製造では、一流の生産設備と製造技術を導入し、グローバルにおいて先端の生産体制と品質コントロール体系を採用し、吉利ブランドを担保するとしている。

帝豪EV 2016年3月に北京地域で販売予約が開始された帝豪ブランドのEVモデルを本モーターショーで出展。若い世帯をターゲットとしている。最高出力95kW、最大トルク240N・m。全長4631×全幅1789×全高1495mm、ホイールベース2650mm。バッテリー容量45.3kWh、14時間でフル充電が完了。吉利担当者によると、充電設備に関しては、米国サンノゼに本社のあるTellus Powerと協業しているとのことであった。
帝豪GS 85年代以降の若者をターゲットにした都市型SUVを発表。パワートレインは、6速MT及び6速DCT(Dual Clutch Transmission)と1.3Lターボエンジン及び1.8Lエンジンを搭載。全長4440×全幅1833×全高1560mm、ホイールベース2700mm。
帝豪EV
帝豪EV
帝豪GS
帝豪GS


江淮汽車: 2つのEVを出展

 江淮汽車は、国際展覧館中心新館ならびに旧館双方に多くの環境対応車を展示していた。今回江淮汽車における、初のSUVモデルのEV iEV6 Sは、9年余りの歳月をかけた戦略車で、13の特許を取得しているとのことである。

iEV6 S 江淮汽車における初のSUVモデルのEVの販売予約が開始された。永久磁石式同期モーター、Samsung製の18650三元系リチウムイオンを搭載。 最高出力85kW、最大トルク270N・m。全長4135×全幅1750×全高1560mm、ホイールベース2490mm。航続距離215km。価格は10.98万元より。
iEV6 E 本モーターショーで初披露されたコンパクトハッチバックのEV。永久磁石式同期モーター、最高出力45kW、最大トルク175N・m。 全長3630X全幅1670X全高1475mm、ホイールベース2390mm。航続距離152km。
iEV6 S
iEV6 S
iEV6 E
iEV6 E

iEV7 瑞風A60ベースのEVを初披露。永久磁石式同期モーター、最高出力110kW、最大トルク330N・m。全長4995×全幅1890×全高1505mm、ホイールベース2915mm。航続距離320km。
iEV7
iEV7



華泰汽車:SUVタイプの初のEV xEV260を初披露

 2016年華泰汽車は、「価値あるマーケティング、戦略的なプロジェクト」を掲げ、消費者に対し、補修などのアフターマーケット分野でのサービス向上に向けた活動を行っている。なお、ガソリン車などの多くのモデルは、車両本体5万元から10万元の価格帯の車を扱っており、引き続き消費者に向けて値ごろ感のある商品を展開していくとのことである。

iEV230 2016年3月に発売開始された華泰汽車の最初のEV。永久磁石式同期モーター、三元系リチウムイオン電池で、容量は39.2kWh。最高出力80kW、最大トルク220N・m。全長4777×全幅1794×全高1481mm、ホイールベース2678mm。航続距離230km。
xEV260 本モーターショーで初披露されたSUVタイプのEV。永久磁石式同期モーター、三元系リチウムイオン電池で、容量は49.9kWh。最高出力80kW、最大トルク220N・m。全長4426×全幅1862×全高1683mm、ホイールベース2640mm。航続距離266km。2016年5月発売。
iEV230
iEV230
xEV260
xEV260


華晨中華汽車:新館、旧館の双方でH230 EVを展示

 華晨中華汽車は、BMWと合弁している華晨汽車グループのうちの自主ブランドモデルの製造を行うOEMメーカーである。2015年に、新エネルギー車分野で、ボッシュと新エネルギー車の車載端子およびエンジンコントロール等の業務領域において締結した。また、ヒューレットパッカードとは、自動車のクラウドサービスにおいて協業するとしている。

H230 EV 中華H230ベースのEVモデルを本モーターショーで初披露。ドイツ製の340V永久磁石式同期モーター。三元系リチウム電池は、-30度から45度の環境に対応。(快適型は中国の北方、豪華型は、中国の南方に対応したバッテリーを搭載)全長4390×全幅1703×全高1497、ホイールベース2570mm。価格は16.98万元より。
V3 EV 中華V3ベースのEVモデルを本モーターショーで初披露。永久磁石式同期モーター、最高出力65kW。全長4200×全幅1790×全高1600mm、ホイールベース2570mm。2016年末に発売予定。
H230 EV
H230 EV
V3 EV
V3 EV

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