北京モーターショー2016 (下) 中国メーカー編:新エネルギー車を競って展示
北京汽車がスーパーカーレベルのEV ARCFOX-7を、BYDが王朝シリーズでEVを身近な車に
2016/05/31
- 要 約
- 北京汽車:新エネルギー車分野の中期戦略を発表、コンセプトカーARCFOXシリーズを展示
- 第一汽車:「紅旗」の強化で若い世代へのアピール
- 東風汽車:AX7、A60、景逸などの既存モデルの新エネルギー車を出展
- 上海汽車:RoeweブランドのコネクティッドカーRX5と宝駿ブランドの宝駿310を発表
- 長安汽車:フラッグシップモデルとなるSUV CS95の発表と「654インテリジェント化戦略」
- 広州汽車:自主ブランド開発で培われた技術を新エネルギー車へ
- 長城汽車:SUV HAVALブランドで来場者にブランド力をアピール、中型SUV H7を発表
- BYD:「王朝シリーズ」秦、唐、宋、元と「542科学技術」
- 奇瑞汽車:グループ各社が展示ブースを分けて、豊富なラインナップをアピール
- 吉利汽車:ブランド戦略化元年でグローバル化を推進、帝豪ブランドのEVモデルを発表
- 江淮汽車: 2つのEVを出展
- 華泰汽車:SUVタイプの初のEV xEV260を初披露
- 華晨中華汽車:新館、旧館の双方でH230 EVを展示
要 約
北京モーターショー2016レポートの第三弾では、前回の日韓メーカー編に引き続き、中国自動車メーカーの環境対応車のならびに主な初出展のモデルを中心に報告する。
本モーターショーの開催地北京に本社のある北京汽車グループは、2020年に向けて新たな方針を発表するとともにコンセプトカーを出展。また、中国における歴代のモーターショーの中で、同社自主ブランド車を最も多く展示したこともあり、ブースには多くの人が訪れていた。中国第1位の自動車メーカーである上海汽車グループは、中国国際展覧会中心の新館ではコネクティッドカーを発表し、旧館では積極的に新エネルギー車をアピールしていた。
2015年、中国における新エネルギー車(PHV及びEV)販売第1位のBYDは、中国人民のための車というキャッチフレーズを全面に打ち出し、秦、元などの「王朝シリーズ」を出展した。奇瑞汽車グループは、傘下の凱翼汽車Cowin Autoブランドで若い世代をターゲットしたコネクティッドカーX3やイスラエルの投資会社との合弁会社であるQorosのEVのコンセプトカーを披露した。
今回のモーターショーの来場者は81.5万人、2014年の北京モーターショーより約3.5万人減少したが、各社が投入する新モデルの数々や国を挙げての新エネルギー車への取り組みを見る限りでは、熱気を感じるモーターショーであった。
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