北京モーターショー2016(中)日韓メーカー編:若い世代をターゲットにしたモデルを発表

ホンダがAcuraブランドのSUV CDXを、マツダはコンパクトSUVのCX-4を出展

2016/05/24

要 約

 北京モーターショー2016レポートの第二弾では、前回の欧米メーカー編に引き続き、日韓自動車メーカーの環境対応車ならびにワールドプレミアモデルの展示について報告する。

 日本メーカーは、欧米メーカーと同様に中国市場を重視しているが、今回のショーでは、既存モデルからの中国市場専用モデルの展開はほとんど見受けられず、新たにコンセプトを企画し、ターゲットを中国の若い世代として展開したモデルが多かった。また、車両展示に終始することなく、各社独自のテクノロジーなども訴求していた。

 具体的には、ホンダがSUVを中心に中国市場向けのフラッグシップモデルAVANCIERやAcuraブランドのCDXを発表。日産は、エントリーモデルからプレミアムモデルまで幅広いモデルをラインナップ。マツダは、新型クロスオーバーSUVのCX-4をワールドプレミアした。なお、トヨタは、マイナーチェンジしたLexus ブランドのIS以外に量産車のワールドプレミアはなかったものの、FCVコンセプトカーやトヨタのHybridシステムの構造を展示し、高い技術力をアピールしていた。

 一方、韓国メーカーは、かつての中国モーターショーでの勢いはなかったが、現代自が、韓国初のエコカー専用車IONIQを披露するととともに、IONIQのテクノロジーを詳細展示。また、起亜自は、韓国アイドルグループBIGBANGの登壇により、若い世代を中心に新モデルをアピールしていた。

開門と同時に多くの人で賑わう国際展覧館中心新館
開門と同時に多くの人で賑わう国際展覧館中心新館
東館と西館をつなぐ、新館中庭
東館と西館をつなぐ、新館中庭



関連レポート: 北京モーターショー2016(上)欧米メーカー編:各社が中国専用モデルを強化

このレポートは有料会員限定です。 残り 5 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。