中国の日系部品メーカー:華東・華北・東北・中国全体での動向

生産能力の増強、新会社設立、新品目の投入、現地開発強化

2015/10/28

要 約

 2015年1-9月の中国での自動車生産台数は1,709万台(前年同期比0.8%減)、自動車販売は1,706万台(前年同期比0.3%増)と低迷している。減少が大きいのは商用車で、乗用車は微増だが、ブランド別では民族系、日系以外が前年割れの状態。
 今後の生産・販売の状況によっては、各自動車メーカーの生産能力増強計画の修正も考えられる。ホンダは、2015年内に計画していた東風本田の新工場の着工を見送る方針であり、ディーゼル車排ガス不正問題に揺れるVWは全ての投資計画の見直しをする方針。

 日系自動車部品メーカーは、これまでの日欧米系メーカー、中国メーカーなどの需要増に対応し、供給体制の強化や新取引先の開拓を目指した生産能力の拡充、開発機能の強化など進めている。その中には、EVやハイブリッド車関連、軽量化、環境規制対応、安全関連、車載情報機器など高付加価値商品投入のための設備拡張や新会社設立も多い。

 また、中国での人件費高騰や元高を理由とするインドや日本への生産移管の動きも一部にみられる。

 本レポートは、中国における日系部品メーカーの華東、華北、東北地域、全国の事業動向をまとめた。(2014年12月から2015年10月上旬までの約10ヵ月間を収録)

華東周辺
華東周辺(クリックするとOEM拠点マップが開きます)
華北/東北周辺
華北/東北周辺(クリックするとOEM拠点マップが開きます)
生産能力増強
(*は新品目も生産)
生産ライン・設備
等の増設など
【江蘇省】旭化成ケミカルズ、積水化学*、大豊工業、東レ、日比野工業、横浜ゴム
【上海市】エクセディ
【浙江省】愛知製鋼
工場増設 【江蘇省】三ツ星ベルト(第2工場)
【天津市】椿本チエイン*
新会社(工場)設立・建設/稼働
(*は新品目生産)
【江蘇省】住友理工(合弁)、日立金属*(合弁)、武蔵精密(第2生産拠点)、
              JSP(吉林省に分公司)
【上海市】アルパイン(合弁)、臼井国際産業、
【浙江省】臼井国際産業、セントラル硝子*(合弁)
【天津市】サンコールGSユアサ
【遼寧省】寿屋フロンテ(湖北省では工場拡張)、タチエス(湖北省にも新会社)
【地域不明】日信工業*(合弁)
技術開発拠点の設立・拡張 【江蘇省】アイシン精機(拡張)、市光工業(部門設立)
【上海市】豊田合成(拡張)
【天津市】スタンレー電気(新会社設立)
開発・製造受託 【上海市】パイオニア
国外に生産移管 【上海市】ショーワ、JVCケンウッド、


日系部品メーカー動向関連レポート:
タイ編 (2015年9月)
欧州編 (2015年8月)
メキシコへの新規進出 (2015年6月)、メキシコでの増強とブラジルでの動向 (2015年7月)
東南アジア編 (2015年4月)、米国編(2015年3月)
中国編:華南・華中・西南での動向 (2015年1月)
中国編:華東・華北・東北地域・中国全体での動向 (2015年2月)
インド編 (2014年11月)
  



華東地域での動向:アイシン精機、市光工業、東レ、武蔵精密、豊田合成

江蘇省

アイシン精機
中国の研究開発拠点を移転・拡充
アイシン精機は、愛信(南通)汽車技術中心有限公司の新社屋を南通市の経済技術開発区内で2015年12月に完成させ移転、拡充を進める。現有の車体系部品の評価設備などに加え、電子系や動力系の設計・評価、品質保証の評価設備を導入、試走路も整備。設計から評価までの一貫体制を確立する。投資額は新社屋に約10億円、設備などに約20億円。
旭化成ケミカルズ
ウレタン塗料などに使用されるHDIポリイソシアネートの生産能力増強
旭化成ケミカルズは、旭化成精細化工(南通)有限公司で、自動車用ウレタン塗料向けなどに使用されるHDI系ポリイソシアネートの第2系列の生産設備が2015年5月に稼働。年産能力は1万トンで、第1系列(年産能力1万トン)と合わせて倍増。また、汎用タイプの高機能ポリウレタン樹脂原料のポリカーボネートジオール(PCD)の新生産設備も2014年11月に稼働。年産能力は3000トン。アジア地域での安定供給体制を構築。
市光工業
ドアミラーの開発拠点を2015年に設立
市光工業は、2014年12月にドアミラーを生産する無錫光生科技有限公司(無錫市)を100%出資の完全子会社とした。2015年に同公司内に開発拠点を設置。ドアミラーの開発はこれまで日本で行ってきたが、海外では初の拠点となる。要素技術の開発は従来通り日本で行い、中国拠点では適合開発を行う。今後2年位で設計開発の体制を整備し、中国でのドアミラーの売上高を2014年の約70億円から2018年までに100億円に拡大させる計画。
住友理工
練りゴムを集中生産する合弁会社設立
住友理工は、韓国の防振ゴムメーカー大興R&Tとの合弁で大興住理工橡塑材料(塩城)有限公司(江蘇省)を2015年8月に設立。資本金は800万ドル。出資比率は住友理工40%、大興R&T60%。新工場は、2016年6月に操業開始(予定)。両社は、中国で自動車用防振ゴム・ホースなどの生産拠点を多数持ち、練りゴムを各々で生産しているが、事業拡大により生産能力増強が必要となり、練りゴムを集中生産する合弁会社を新たに設立。中国各地のグループ会社への安定供給体制を築く。
積水化学
蘇州市の工場で新たに合わせガラス用遮音膜を生産開始
積水化学は、積水中間膜(蘇州)有限公司(SEKISUI S-LEC (SUZHOU) CO., LTD.)で、通常の中間膜を生産していたが、新たに合わせガラス用遮音中間膜を2015年4月から生産開始。中国で生産される自動車で遮音ガラスの採用が増加し、フロントガラスのほかフロントサイドやルーフ等にも使用が広がり、市場規模が拡大。このため現地生産化に踏み切ったもの。2つある中間膜製造ラインの1つを改造し、工場の全生産量の半分にあたる年600万台分を高付加価値商品の遮音膜に変更。
大豊工業
常州市のエンジン用すべり軸受工場の生産能力増強
大豊工業は、常州恒業軸瓦材料有限公司(WBM)でエンジン用すべり軸受を段階的に増産する。2017年度までに一貫生産向け自動ラインを新設し、月産能力を2015年の500トンから700トンに引き上げる。投資額は約5億円。現在は、中国メーカーのディーゼルエンジントラックや農機、建機向けの生産が中心だが、今後は日系自動車メーカー向けに生産を本格化させる。
東レ
江蘇省南通市の工場でエアバッグ用基布を2015年から増産
東レは、東麗高新聚化(南通)有限公司でエアバッグ用基布を2015年から増産。月平均の生産量を2014年の80万メートルから120万メートルに引き上げる。投資額は数億円とみられる。(2015年4月報道)
日立金属
江蘇省南通市にネオジム磁石の合弁会社を2015年12月に設立
日立金属は、ネオジム磁石の合弁会社日立金属三環磁材(南通)を2015年12月に設立。資本金は4.5億元(約90億円)。出資比率は、日立金属51%、中科三環(中国でのネオジム磁石のトップメーカー)49%。ネオジム磁石事業のグローバルな中長期的成長を実現するために、中国での生産が必要と判断。原材料調達から製造、販売まで年産2000トン規模の一貫生産体制を整える。まず、2016年12月に年産能力1000トンで量産開始予定。ハイブリッド車や産業用モーター向けなどに供給。2017年度に100億円程度の売上高を計画。
日比野工業
江蘇省常熟市のアルミダイカスト部品工場の生産能力増強
日比野工業は、日比野鋳件(常熟)有限公司のアルミダイカスト部品の生産能力を2017年をめどに倍増させる。ダイカストマシンなどを順次投入し、ジェイテクトやトヨタ系部品メーカーからのステアリング部品などの受注増に対応する。投資額は約5億円。2017年の中国での売上高は、2014年比2倍の約43億円を見込む。
三ツ星ベルト
蘇州市の生産拠点で第2工場建設
三ツ星ベルトは、蘇州三之星機帯科技有限公司の敷地内に第2工場を建設し、2016年7月の稼働を計画。建屋は7290平方メートル(第1工場は1万575平方メートル)。投資額は約5億円(設備関係を除く)。自動車や一般産業での各種伝動ベルトなどの需要拡大に対応。(2015年8月報道)
武蔵精密
江蘇省南通市で中国第2の生産拠点を2015年9月に稼働
武蔵精密工業は、武蔵精密汽車零部件(南通)有限公司(Musashi Auto Parts (Nantong) Co., Ltd.) が2015年9月に稼働。上海経済圏の欧米系企業向けにデファレンシャル、サスペンションボールジョイントなどの納入拡大を図る。生産能力が増加するため、第1生産拠点の武蔵精密汽車零部件(中山)では、北米での欧米メーカーからの受注急増に対応し、デファレンシャルに使用する鋳造部品の輸出を大幅に拡大させる。また、第3生産拠点を5年以内に内陸で建設する意向。
横浜ゴム
江蘇省蘇州市のタイヤ工場を拡張
横浜ゴムは、2015-2017年の3年間に1200億円を投じて世界全体でタイヤ生産能力を2014年末の6800万本から2017年末に7400万本、2020年末に8900万本まで引き上げる計画。その一環として、中国では蘇州横浜タイヤで生産能力拡張工事が進行中。更に、工場新設あるいは既存工場での拡張なども検討。

 

上海市

アルパイン
EV向けなどの車載技術開発・販売の合弁会社設立
アルパインは、合弁会社の東軟睿馳汽車技術有限公司(Neusoft Reach Automotive Technology (Shanghai)を2015年8月に設立。資本金は3億8460万元(約76億1500万円)。出資比率は、東軟集団股分有限公司(Neusoft)41%、アルパインの現地法人が39%、瀋陽福瑞馳企業管理中心が20%。電気自動車などのバッテリーパッケージ管理やインテリジェントチャージの重要技術、高度な運転支援システムや自動運転の重要技術、テレマティクスなどの技術の開発とその販売を行う。
臼井国際産業
上海で3つ目の配管生産工場や浙江省に管材製造工場を新設
臼井国際産業は、中国での配管の生産能力を2017年をめどに増強する。その一環として上海で3拠点目の工場を新設し、上海の既存工場で生産するガソリン直噴エンジン向け高圧燃料配管を移管する。2015年内に着工し、2017年以降の量産を目指す。投資額は約22億円。また、浙江省嘉興市に直噴エンジン向け高圧燃料配管の管材製造工場を2016年に新設する計画。この他、広東省でも増産を計画。2018年度に、中国全体での売上高を2014年度比約2倍に引き上げる計画。
エクセディ
AT用トルコンの生産能力増強
エクセディは、愛思帝達耐時 (上海) 駆動系系統有限公司(エクセディダイナックス上海)で、2015年に生産ライン増設に着手。AT用トルクコンバーターの年産能力を100万台分増強し、200万台の体制を整える。中国での環境規制強化に対応する複数の非日系メーカーからの受注に備えるもの。
ショーワ
リア用ショックアブソーバー(SA)生産をインドに移管する方向
ショーワは、人民元の値上がりを受けて上海昭和汽車配件有限公司で生産するリア用SAを、インドのSHOWA INDIA PVT. LTD(Haryana州)に生産移管する方向で検討。新工場を建設し、2017年の稼働を目指す。インドを移管先としているのは通貨安のほか、中国同様に材料の現地調達が可能なため。製品は上海工場と同様に全世界向けに輸出する。
JVCケンウッド
カーナビの上級機種生産を上海拠点から日本に移転
JVCケンウッドは、上海建伍電子有限公司(SHANGHAI KENWOOD ELECTRONICS CO.LTD)とインドネシアの子会社で生産しているカーナビのうち、上位機種を日本の長野工場に移管し、2015年10月にも生産開始する。円の対ドルレートが120円程度に定着してきたためで、当初は国内向け市販カーナビを月産3000から1万台程度生産。数年内に市販用とディーラーオプション用カーナビの半分(年45万台)を日本で生産する計画。生産地集中に伴う、災害リスク低減も図る。(2015年10月報道)
豊田合成
上海の技術開発拠点が2015年に開所
豊田合成は、中国での技術開発機能を強化するため、地域統括会社の豊田合成(上海)管理有限公司(Toyoda Gosei (Shanghai) Co., Ltd.)を2015年1月に移転・拡張。延べ床面積は旧事務所比約4倍。新たに実験エリアや試験設備を備え、エアバッグや内外装部品等の製品やゴム・樹脂などの材料の評価を中国で完結できる体制にした。投資額は約3億円。技術担当人員も2017年度に2014年比1.5倍の約50人に拡充する計画。
パイオニア
百度とテレマティクスで協業、2015年11月から車載機器を供給
パイオニアは、先锋电子(中国)投资有限公司(パイオニア中国、上海市)が中国最大のインターネット関連企業の百度(Baidu)のテレマティクスサービス「百度CarLife」(カーナビや交通情報、課金システムなどのコンテンツを用意)に対応した車載機器の開発・製造受託企業第一号に認定され、2015年11月から自動車メーカー向けに対応車載機器の出荷を開始する。今後も、コネクテッドカーから自動運転車など多彩な分野での協業を検討する。

 

浙江省

愛知製鋼
小型モーター向け磁石の生産を日本から移管
愛知製鋼は、自動車向け小型モーター用磁石を生産委託している現地子会社の愛知磁石科技(平湖)有限公司(浙江省)に生産ラインを新設し、2015年末までに中国向け磁石を全面的に現地生産する。日本の東浦工場から設備を移転する。投資額は不明。(2015年4月報道)
セントラル硝子
リチウムイオン二次電池用電解液を2016年から製造へ
セントラル硝子は、合弁会社の浙江中硝康鵬化学有限公司(CGCS)でリチウムイオン二次電池用電解液の製造プラントを2015年秋に完工し、2016年初頭から量産する。第一期の年産能力は3,000トンで、今後、9,000トンまで拡大可能としている。電気自動車、ハイブリッド車向けに供給する。CGCSの資本金は、約15億8700万円。出資比率は、セントラル硝子60%、上海康鵬化学28%、衢州康鵬化学12%。

 

 



華北地域での動向:サンコール、GSユアサ、スタンレー電気

天津市

サンコール
天津市のリングギアの新工場が2015年に稼働
サンコールは、2014年8月に天津新確汽車配件有限公司(SUNCALL(Tianjin)Co., Ltd.)を設立。資本金3.4億円。生産品目は変速機に使われるリングギアで、広州に続く2つ目の生産拠点。量産開始は2015年3月。年産能力は170万本。投資額は5.2億円。
GSユアサ
天津市に大型新工場を建設、既存工場の生産を集約へ
GSユアサは、天津湯浅蓄電池、天津杰士電池の2社の電池工場の設備が老朽化し、スペースも手狭になったため、2016年度以降に最新鋭の設備を取り入れた大型新工場を立ち上げ、既存工場の生産を集約する。広東省の工場でも生産ラインを増設し、中国全体での年産能力を2014年の550万個から2015年に950万個、2018年に1200万個に増やす。
スタンレー電気
天津市に自動車用ランプの設計開発子会社設立
スタンレー電気は、全額出資の天津スタンレー電気科技有限公司を2015年8月に設立。資本金は約40億円。天津スタンレー電気有限公司(TSE)内の技術部門を独立させたもので、自動車用ランプを設計・開発しそのデータを販売するほか、金型を設計・製造・販売。先ずTSE向けに供給し、将来的には他の中国国内の工場にも販売。売上高は、2016年度に約27億円の計画。
椿本チエイン
天津拠点でタイミングチェーンドライブシステム部品の工場が2015年8月に量産開始
椿本チエインは、椿本鏈条(天津)有限公司(Tsubakimoto Chain (Tianjin) Co., Ltd.)の第2工場が2015年8月に量産開始。新たに自動車エンジン用タイミングチューンドライブシステムを生産。同製品では、上海工場に次ぐ2つ目の生産拠点で中国での生産能力が2倍に増加。投資額は約30億円。日系、欧米系メーカーからの受注増に対応すると共に、中国メーカーへの受注拡大も図る。同工場は、中国や東南アジア市場でのタイミングシステム部品の中核生産拠点の位置付け。

 

 



東北地域での動向:寿屋フロンテ、JSP、タチエス

遼寧省、吉林省

寿屋フロンテ
遼寧省大連工場などで内装部品の生産開始
寿屋フロンテは、中国でのフロアカーペットなどの内装部品事業を拡大させ、2016年度の売上高を2014年度比約55%増の約110億円に引き上げる。東風日産の大連工場内に設けた大連寿屋汽車内飾件有限公司では、2015年8月から生産を本格化。武漢の工場では、内装部品の生産ラインを増強し、2016年から東風ルノーに納入を開始する計画。
JSP
無錫の現地子会社が吉林省長春工場設立、発泡ポリプロピレンビーズ生産へ
JSPは、杰斯比塑料(無錫)有限公司の長春分公司(仮称)の新工場が2016年1月に発泡ポリプロピレンビーズを生産開始予定。年産能力は1200トン。総投資額は約1億円。この他、武漢の新工場が2017年1月に稼働。広東省東莞工場では、2015-2016年に設備を更新し生産能力を高める。中国全体での同製品の年産能力を、2017年には2万4000トンに引き上げる。
タチエス
遼寧省大連市の新工場が稼働、中国事業拡大へ
タチエスは、大連東風李爾泰極愛思汽車座椅有限公司の新工場がシートを生産2014年10月に開始。2016年度の生産規模は、約8万台を計画。同時期に湖北省襄陽市の新工場も生産開始し、中国でのシート関連の生産拠点は12カ所となった。今後、2017年度までに約70億円を投じて各地の生産設備や開発センターを増強し、中国での売上高を2014年度の約250億円から約600億円に引き上げる計画。現状では日系メーカーへの納入が多いが、中国メーカーへの拡販も強化する。

 

 



中国全体での動向:西川ゴム、日信工業

西川ゴム
発泡樹脂グラスランチャンネルを中国などの海外で生産へ
西川ゴム工業は、ドアガラス周りをシールする発泡グラスランチャンネルを日本のみで生産しているが、順次、海外拠点でも生産を開始する。同製品は、在来のゴムから置き換えて軽量化したもので、日系メーカーの海外工場での需要が見込めると判断。既に中国、タイの生産拠点に押し出し機などの設備を導入しており、2015年度中に生産開始する。インドネシア、インド、メキシコの拠点でも2017年度までに生産を開始する計画。投資額は合計で10億円程度の見通し。なお、同社は中国では上海市と広州市に拠点を持っている。(2015年8月報道)
日信工業
Autolivと四輪車用ブレーキ事業での合弁会社設立で合意
日信工業は2015年9月、四輪車用のブレーキ・コントロール、ブレーキ・アプライシステムの事業でAutoliv社との合弁会社を日本、米国、中国、タイに設立すると発表。出資比率はAutoliv51%、日信工業49%の予定。Autolivがもつ電子制御ユニットやレーダーセンシング技術を活用して先進安全技術の開発を促進するとともに、販売面でもAutolivのグローバルメーカーへの顧客基盤を活用し四輪車ブレーキ事業での成長を図る。

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