東風汽車グループ最新動向: 2015年販売500万台を目指す
Renault-日産/PSAと合弁、自主・合弁ブランド事業強化
2013/12/26
- 要 約
- 東風汽車グループの販売目標・計画: 2013年の約330万台から、2015年500万台へ
- 生産体制拡大: Renault-日産やPSA等との提携を強化、福建汽車集団を子会社化へ
- 自主/合弁ブランド事業強化: 2016年までの5年間300億元投資、2016年300万台販売へ
- LMC Automotive 生産予測:東風汽車の自主/合弁ブランドの生産台数は2016年には118万台へ
要 約
中国自動車大手で2012年生産販売共に2位の東風汽車公司 (Dongfeng Motor Corp.: 東風汽車グループ)は、2015年500万台/中国自動車シェア約20% (2013年はそれぞれ330万台/16%ほどになる見込み) の目標実現に向けて、自主/合弁ブランド事業や外資との提携を強化している。
注: ①"自主ブランド"には、「東風」(Dongfeng)以外に、東風裕隆汽車の「納智捷」(Luxgen) を含む。 ②"合弁ブランド"とは、東風日産乗用車の「啓辰」 (Venucia)、東風悦達起亜の「華騏」(Horki) のような、外資合弁会社が開発し知的所有権を保有する、外資ブランド以外の合弁会社独自の新しいブランド。
2013年12月に、東風汽車グループは、Renaultと合弁生産契約に調印。PSAへ資本参加し、東南アジア市場を共同開発することで基本合意をした。また、福建汽車集団には45%資本参加し、子会社化を視野にいれて関連会社にした。
東風汽車グループは自主/合弁ブランド事業では、2016年に乗用車と商用車を合わせて300万台の販売 (うち、輸出30万台) を目指して、生産販売の体制構築を加速している。
日本メーカーとの合弁会社の販売目標について、乗用車では、東風日産乗用車は2014年に100万台以上と2015年に140万~150万台、東風ホンダは2014年に35万台から2023年に100万台と設定している (ホンダの中国合弁会社は東風ホンダのほかに、広州ホンダ/本田汽車 (中国)がある)。また、中型・大型商用車分野では、東風汽車グループは、既存中型・大型トラック中核事業を母体にし、AB Volvoと新合弁会社を設立。中型・大型商用車分野で「東風」(Dongfeng) ブランドを世界ブランドに育ていく。
以下は、これらを踏まえた、東風汽車グループ傘下各社の販売目標・計画、生産体制増強に関する主な動き、モデル計画を含む、自主/合弁ブランド車事業の詳細などをまとめた。
関連レポート:
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