中国の日系部品メーカー (1): 華東地域の動向
上海市、江蘇省、浙江省、山東省、江西・安徽・福建省
2013/06/27
要 約
以下は、2012年5月から2013年6月までの約1年間における、日系自動車部品メーカーの上海市/江蘇省/浙江省/山東省/江西省/安徽省/福建省の所謂「華東地域」での事業動向である。
反日デモの影響で落ち込んだ中国販売が現在でも完全に回復した状況ではないが、トヨタ/日産/ホンダなど日本自動車大手自動車メーカーは中国事業計画に大きな変更はないと表明した。また、主に日系自動車メーカー大手に部品を供給する日系部品メーカーも、それに合わせて既存工場の拡張や新工場の建設を進めている。反日デモの影響で日系メーカーへの納入が落ち込んだ一部の部品メーカーは生産体制拡張計画を進めると同時に、グローバル受注獲得や現地民族系メーカーおよび欧米メーカーなどの新規顧客の開拓を模索して拡販を図っている。
うち、アイシンAWとトヨタ紡織は、現地事業統括会社の新設・移転などを通じて事業拡大を進める。また、技術支援・開発センターの新設または拡大も行い、部品事業の現地化を推進している。デンソーも2013年秋をめどに上海にあるテクニカルセンターを移設・拡張し、東海ゴム工業は浙江省の技術開発センターの稼動を開始した。
車載駆動用ニッケル水素電池メーカーのプライムアースEVエナジーは、トヨタおよび豊田通商ならびに現地車載バッテリー大手「湖南科力遠新能源股份有限公司」(Hunan Corun New Energy Co., Ltd.) などと合弁で、トヨタの技術開発センターがある江蘇省の常熟市に、HVなどの電動車向けのニッケル水素電池セルモジュールを生産する合弁新会社を建設する予定。
日系部品メーカー動向関連レポート:
中国 (華中地区/西南地区)編 (2012年7月)、中国 (華南地区-広東省)編 (2012年7月)、中国 (華東地区)編 (2012年6月)、中国 (東北/華北地区)編 (2012年5月)
メキシコ・ブラジル編 (2013年5月)、タイ編 (2013年3月)、ASEAN編 (2013 年2月)、欧州編 (2012年12月)、インド編 (2012年11月)、メキシコ・ブラジル編 (2012年9月)、米国編 (2012年7月)
上海市: アイシンAWは統括会社設立、ジヤトコ/デンソー/トヨタ紡織は事業拠点移転
(配列は企業名50音順、以下同)
アイシンAW: 上海に中国事業統括子会社を設立
アイシンAWは2012年9月、上海市 (長寧区虹橋経済技術開発区) に自社が全額出資する中国事業統括会社「愛達 (中国) 投資有限公司」 (AW China Co., Ltd.) を設立した。海外では米国、欧州に続く3拠点目。 |
資本金は5,290万米ドル。2013年には従業員を稼動当初の約20名から60名に増員。今後も拡大が見込まれる中国市場において、顧客対応の充実と管理機能の強化を図り、地域統括体制を構築し、事業拡大に対応するなど、中国事業の管理統括を手掛ける。 |
アイシン精機: 上海に営業拠点を設立
アイシン精機は2013年4月、上海市に、中国事業統括会社の上海地域営業拠点となる「愛信精機 (中国) 投資有限公司上海分公司」を設立した。天津市と広州市に次ぐ3拠点目で、主に上海地域の自動車メーカーに更なる拡販活動を行う。稼動当初の従業員は6名で、今後内陸部 (華中/西南地域) の自動車メーカーへの営業活動の拡大に伴って増員する。 |
エクセディ: 上海生産子会社にAT部品開発施設を設置
エクセディは2013年1月、上海生産子会社「愛思帝 (上海) 駆動系統有限公司」 (Exedy (Shanghai) Drive Co., Ltd.) の敷地内に立地する開発棟を稼働させた。新開発施設は、AT基幹部品であるトルクコンバーター/MT用摩擦材などの性能評価実験や設計などの開発機能に加えて、部品や素材などをチェックするなど現地調達に必要な役割も果たす。 |
同開発施設への投資総額は約2.4億円。コンピューターによる設計 (CAD) ソフトも導入した。2年後の2015年に技術者を既存の10名から15名に増やす予定。今後、開発力および提案力を高め、取引関係の薄かった民族系自動車メーカーを含めて、取引を拡大する狙い。これに加えて、日本での性能評価実験機能の一部を同新開発施設に移管してコスト削減を目指す。 |
ジヤトコ: 広州生産子会社の上海事務所を上海市内に移転
ジヤトコの広州生産子会社の上海事務所、「加特可 (広州) 自動変速器有限公司上海分公司」(Shanghai Branch, JATCO (Guangzhou) Automatic Transmission Ltd.) は2013年4月、上海市内のビジネス街 (虹橋地域) に移転したと発表した。 |
上海事務所は、リサーチ/新規顧客および新規サプライヤ開拓/サプライヤ品質保証などの従来機能に加え、来場者が自由に見学できる、最新型CVTがそろうショールームを追加設置した。事務所の床面積は約500㎡と前より1.5倍に増強した。将来的に人員を現行の16名から30名に拡充する計画。 |
なお、ジヤトコは上海事務所移転の発表に併せて、2013年6月時点、広東省の生産子会社「加特可 (広州)自動変速機有限公司」(Jatco (Guangzhou) Automatic Transmission Ltd.)で、新型機種のCVT 8の生産を開始したことを明らかにした。 |
デンソー: 上海の本社と開発拠点を移転・拡充
デンソーは、2013年秋ごろに現地 (上海) のテクニカルセンターを移設・拡張する (2013年6月時点竣工済み)。移転先の新事業所への投資総額は約70億円、延べ床面積は現行の約5.7倍に拡大。設計や製品評価なども行う計画。これに併行して開発者も増員し、2015年をめどに2012年比3倍増の約500名規模に拡充する。 |
デンソーは2015年までの2年間をめどに、設計や製品評価などの業務を拡大する。部品の評価や実験などの機能も現地移管して、生産まで一貫できる現地での事業体制を構築し、開発の時間短縮やコスト削減を図る。 |
東海ゴム工業: 上海に自動車用ホース合弁会社を稼働開始
東海ゴム工業は2012年12月、上海天普汽車零部件 (略称"上海TIP") と、上海TIP構内に、自動車 (エアコンなど) 用ホースを生産する合弁会社、「東海天普汽車零部件(上海)有限公司」(Tokai TIP Auto Parts (Shanghai) Co., Ltd.) を設立し稼働を開始した。 |
新会社の資本金は3,000万元 (投資総額3,300万元)。資本構成は東海ゴム工業 60%、上海TIP 40%。これまで取引実績がない民族系メーカーへの拡販や、日本を含む海外輸出などに注力して、2016年度には売上高約3億元を目指す。従業員約330名になる見込み。 |
トヨタ紡織: 上海にある中国事業統括会社を移転、開発センターは拡大へ
トヨタ紡織は2013年2月、上海市にある中国事業統括会社、「豊田紡織(中国)有限公司」を移転・拡充すると発表した。2013年5月に上海市内に統括会社の新社屋を建設し、別の場所にあったR&Dセンターを含めて移転、集約する。2014年7月に稼働を開始する予定。土地や建物への投資総額は合計約2,200万米ドル。移転先の新社屋は3階建てで、建屋面積は約1.2万㎡。 |
開発センターのスペースは現行の3倍に拡大する。うち、乗り心地や安全/耐久/材料などの評価用施設を充実させ、製品の設計から評価まで、現地で完結できる開発体制を構築する。中国籍開発人員は2015年までに50名増の約340名に増強する計画。トヨタ紡織は今後、トヨタのほか、欧州メーカーなど幅広い顧客からの受注獲得に注力し事業を拡大していく方針としている。 |
三菱重工業: 上海の自動車ターボチャージャー工場を増強へ
三菱重工業と上海ディーゼルエンジン大手「上海柴油機股份」が各40%と住友商事が20%を出資する、生産合弁会社「上海菱重増圧器有限公司」(Shanghai MHI Turbocharger Co., Ltd.)は、組立てラインの増設など、自動車用ターボチャージャーの生産能力を増強。2014年には、2012年4月時点の年間30万台からその約3.3倍に当たる100万台に拡大し、更に、2015年は130万台と2016年200万台と順次引上げていく。主に、中国におけるGM/VWなどの需要増に対応する。 |
三井化学: 上海に、自動車部品用素材の生産子会社を設立
三井化学は2012年11月、上海市 (金山区) に、自動車部品向けの機能性コンパウンドの生産子会社「三井化学功能複合塑料 (上海) 有限公司」を設立した。 |
2014年10月に工場稼動を開始する予定。自動車用窓枠/表皮用素材である熱可塑性エラストマー (ミラストマー) 及び燃料タンク等用の接着性ポリオレフィン (アドマー) を生産・販売する。年間生産能力は1.1万トン。なお、将来はポリプロピレン自動車材のコンパウンド生産も追加する計画。 |
ミクニ: 上海合弁工場で電動ウォーターポンプの生産を開始
ミクニ と 独 Pierburg Pump Technology GmbH は、上海に合弁生産子会社を設立した。2013年1月から自動車部品の冷却用電動ウォーターポンプの生産を開始すると報道された。詳細は明らかにされていないが、製品は欧州系メーカーや、日産/三菱/マツダなどの日系メーカーにも供給する。 |
江蘇省: 東洋紡/NPRは新工場設立、トヨタ/多摩川精機はHV部品工場建設
アイシンAW: 蘇州に技術支援センターを設立、新生産子会社を稼動へ
アイシンAWは2012年10月、江蘇省蘇州市 (蘇州工業園区) に、自動車AT (自動変速機) の技術支援センター「愛達(蘇州)汽車技術中心有限公司」(AW Suzhou Technical Center Co., Ltd.) を設立した。同支援センターの資本金は1,300万米ドル。出資比率は、アイシンAW 70%、愛達 (中国) 投資有限公司 30%。 |
同技術支援センターは主に、中国市場向けの自動車ATの設計・評価などの開発業務の請負、ならびにそれに関わる技術支援及び技術情報の調査や収集を行う。但し、基本的な設計や開発は引続き日本で行う。従業員数は2013年11月に約60名の予定。 |
これに加えて、アイシンAWは2013年後半、2011年4月に設立した蘇州市にある生産子会社「愛達 (蘇州) 汽車零部件有限公司」で、2013年末までに生産を開始する予定 (MarkLines調査済み)。 |
アドバネクス: 常州市武進に、精密ばね生産の孫会社を設立
アドバネクスは2013年1月、江蘇省の常州市 (武進開発区) に、中国で4番目生産拠点となる孫会社「邁進精密部件 (常州) 有限公司」(Advanex (Changzhou) Inc.) を設立した。2013年7月に稼動を開始し、自動車用を含む精密ばねを生産する。資本金は210万米ドル。シンガポール子会社が全額出資する。工場の建屋面積は4,274㎡。従業員数は当初80名。 |
なお、アドバネクスは中国で生産する精密ばねでは、自動車用を徐々に拡大して2016年度にその割合を、2012年9月時点の約36%から約50%に拡大するとしている。 |
旭化成ケミカルズ: 米国提携先から、張家港市のポリアセタール生産合弁会社の株式を取得へ
旭化成ケミカルズは2013年6月、米国化学大手デュポンと折半出資する、江蘇省張家港市にあるポリアセタール生産合弁会社「杜邦-旭化成聚甲醛 (張家港) 有限公司」(Asahi-DuPont POM (Zhangjiagang) Co., Ltd.: ADZ) のデュポンが所有する株式分を取得すると発表した。正式な取得時期や新会社名称は中国政府の承認を得てから決定する。取得金額は明らかにされていない。 |
同合弁会社は2004年に生産を開始した。ポリアセタール・コポリマーの年産能力は2万トン。資本金は3,200万米ドルで、資本再編後の資本構成は、旭化成ケミカルズとグループの中国統括会社「旭化成 (中国) 投資有限公司」が各50%となる。今後、自動車部材などに用いられる高機能樹脂、ポリアセタールの生産を更に強化していく方針。 |
オイレス工業: 蘇州工場へ増資・拡張
オイレス工業は、江蘇省蘇州にある、軸受機器を生産する子会社「自潤軸承(蘇州)有限公司」(Oiles Suzhou Corp.) の設備資金に充てるため、2012年6月に同子会社の資本金を約4,400万元から約7,500万元に増資した。 |
神戸製鋼所: 蘇州生産子会社の2期建設を竣工
神戸製鋼所が三井物産及び豊田通商と合弁で2010年9月に設立した、サスペンション用アルミ鍛造部品を生産する江蘇省蘇州の子会社、「神鋼汽車鋁部件(蘇州)有限公司(KAAP-China)」(蘇州高新技術開発区) は、1期工場建設を2012年8月に完工し、本格的な生産を開始した。完成した設備は、6,300トン級メカニカルプレス1台/熱処理設備1台を含み、毎月の生産能力は約12万本。 |
更に、2013年4月は、6,300トン級メカニカルプレス1台/熱処理設備1台/溶解炉/鋳造ライン/ビレット加工ライン建設を含む、同工場の2期建設を完工し、毎月の生産能力を約12万本から25万本に拡大した。また、上流工程である溶解鋳造の設備を併せて導入した事で、溶解鋳造から鍛造までの一貫生産体制を整備した。 |
工場建設への投資総額は70億円。内訳は、1期25億円、2期45億円。2013年4月時点の資本金は30億円 (2012年7月時点10億円)で、出資比率は、神戸製鋼所60%、三井物産25%、豊田通商15%。従業員は、2012年8月時点の約50名から、フル操業の時に約150名まで増員する。 |
三桜工業: 無錫工場のメッキ加工工程を刷新
自動車配管部品大手の三桜工業は、江蘇省無錫の生産子会社「三桜 (無錫) 汽車部件有限公司」(Sanoh Industrial (Wuxi) Co., Ltd.) における、金属製のブレーキチューブなどのメッキ加工を、従来の電気亜鉛メッキから溶融亜鉛メッキに切り替えて、メッキ加工工程を刷新する。 |
2012年5月は、同無錫工場の一角に溶融亜鉛メッキの少量生産ラインを設置し稼動した。2012年内に量産できる体制に増強するとの計画があった (進捗不明)。 |
山陽金属鋼業: 常州市に、駆動系磨棒鋼部品の生産子会社を設立
山陽金属鋼業は2012年5月、江蘇省常州市 (武進開発区) に、合弁生産子会社「山陽金属 (常州) 冷拉鋼有限公司」を設立した。2013年操業を開始し、自動車駆動系用磨棒鋼部品を生産する。従業員は約20名で、生産能力は月間1,000トン。資本金は56.25万米ドル。資本構成は山陽金属鋼業が51%、豊田通商が49%。 |
ジェイテクト: 無錫の軸受子会社2社を移転
ジェイテクトは2013年5月、江蘇省無錫市にある軸受生産子会社2社、「無錫光洋軸承有限公司」(WKB)と「光洋滾針軸承(無錫)有限公司」(KNBW)を、再開発対象地域から無錫市郊外の胡埭工業園に移転したと発表した。移転に伴い、2社が共に設備の更新や生産ラインの見直しを行った。 |
無錫光洋軸承有限公司は、2012年12月に新工場を竣工した (敷地面積3.55万㎡、建屋面積1.91万㎡)。小型玉軸受の生産設備の一部を更新したほか、ラインやストアを集約し工場内の物流効率を高めた。同工場ではワンウェイ・クラッチなども生産している。 |
一方、光洋滾針軸承(無錫)有限公司は、2013年3月に新工場を竣工した (敷地面積3.78万㎡、建屋面積1.99万㎡)。これまで輸入していたロッカーアームの生産ラインも新設しており、同製品を輸入から現地生産に切り替えた。今後は更に現地生産比率を一層増やして、2014年に生産量を2012年比約3倍に拡大していく。同工場は針状ころ軸受 (ニードルベアリング) なども生産している。 |
大豊工業: 常州生産子会社を拡充、2016年度から欧米/アジア拠点にも供給へ
大豊工業は2012年9月、2012年7月に連結子会社化にした江蘇省常州市の生産子会社「常州恒業軸瓦材料有限公司」(WBM) を拡充する計画が明らかにした。詳細は明らかにされていないが、2012年9月時点の自動車エンジン用軸受素材 (バイメタル)の生産能力は月間650トンを有する。2016年度をめどに、同工場製自動車エンジン用軸受素材を、欧米やアジアの拠点にも供給を開始する。 |
多摩川精機: 太倉市に、HV用角度センサーの生産体制を整備
多摩川精機は2012年5月、江蘇省蘇州郊外の太倉市で、HV用角度センサーを生産する計画を明らかにした。2012年5月には、現地既存生産子会社「多摩川精密電機(蘇州)有限公司」(Tamagawa Seiki (Suzhou) Co., Ltd.) に隣接するレンタル工場2棟を賃借し、需要に即応できる生産体制を整えている。 |
生産開始時期や生産規模などの詳細は明らかにされていないが、賃貸工場の延床面積は8,400㎡。現時点で倉庫として利用している。 |
東洋紡: 常熟生産子会社で、自動車エアバッグ用基布生産を開始
東洋紡は2012年4月、江蘇省常熟の生産子会社「東洋紡汽車飾件(常熟)有限公司」(Toyobo Automotive Textiles (Changshu) Co., Ltd.) を本格的に稼動させ、自動車エアバッグ用基布の生産を開始した。生産能力は月間55万メートルで、エアバッグ40万個分に相当する。 |
同工場の敷地面積は5,000㎡。従業員は約30名 (2012年4月時点)。資本金は2012年4月時点約5億円 (投資総額約11億円)。資本構成は、東洋紡70%と豊田通商30%。製品は主に、現地の日系エアバッグメーカーに供給。材料の糸はドイツ合織メーカーのポリアミド・ハイ・パフォーマンスの中国工場から調達する。 |
東郷製作所: 2014年に初の中国生産会社、常熟工場を稼働へ
東郷製作所は2012年12月、江蘇省常熟市に、自社初となる中国生産子会社「東郷弾簧(常熟)有限公司」の建設に着手した。2013年夏をめどに完工し、2014年春までにはAT用リターンスプリング(ばね)、2016年は主力製品であるホースクランプの現地生産をそれぞれ開始する。 |
工場建設への投資総額は約20億円。敷地面積は1.1万㎡ (建屋面積約6,000㎡)。従業員は70名、2015年12月期の売上は6億~7億円が見込まれる。なお、東郷製作所は今後、現地情勢を見極めたうえで慎重に事業を拡大する方針を示している。 |
東洋ゴム: 張家港工場で量産稼動、工場のグローバル化も推進
東洋ゴムは2012年8月、江蘇省の張家港にある生産子会社「東洋輪胎 (張家港) 有限公司」の新工場を稼動させ、中国市場専用タイヤである"プロクセスC100"の本格的生産を開始した。但し、その直後に反日デモの影響による中国需要が低下した関係で、一部余った生産能力を、北米向け大径タイヤや日本向けの低価格タイヤなど、乗用車・小型トラック用の生産に振り替えるなど、採算性の確保を目指すと同時に、同工場のグローバル化も進めている。 |
同工場の生産能力は月間16万本で、2012年末時点の生産実績は月間約10万~12万本規模。生産量の約半分が輸出用になる見込み。 |
日清紡ブレーキ: 常熟工場のブレーキ摩擦材の生産能力増強などに追加投資
日清紡ブレーキは2013年1月、中国やタイなどでの車ブレーキ部品生産拠点の能力増強を柱とした投資計画を明らかにした。投資総額は、2013年度からの3年間で合計約200億円 (2013年6月実施したMarkLines調査で同投資計画の変更がないと確認済み)。 |
中国でのブレーキ生産は、北京の第一工場に加えて、江蘇省に第2工場を建設中で、2013年前半に1期工場建設を完工し生産を開始した。江蘇省の常熟工場「日清紡賽龍(常熟)汽車部件」(Nisshinbo Saeron (Changshu) Automotive Parts) を段階的に増強する計画に変更はない。しかしながら、2012年後半から販売不振に陥っている日系メーカーへの拡販不振などから、2016年にディスクブレーキ用摩擦材の生産能力を2013年比4倍程度の1,400万個に引き上げる計画の見直しを検討している。 |
当初の計画では、江蘇省の第2工場は4期建設を経て生産能力を順次上げていく。これに合わせて、米国工場からのディスクブレーキ用摩擦材と日本工場生産の一部移管を受入れ、コスト削減など利益向上を目指すとしていた。2013年6月時点、江蘇省工場は、上海GMや日系メーカー向けの生産を開始しているが、計画よりも遅れている。一方、北京の第1工場は、欧米系および韓国系メーカーの販売好調に牽引され、日清紡ブレーキの米拠点からの移管分もあいまって、フル稼働の状態になっている。 |
日新精工: 常熟生産子会社に、エンジン用樹脂部品のラインを増設へ
日新精工は、2012年9月に稼働開始した、江蘇省の常熟生産子会社「常熟塑擎汽車零部件」(Changshu Engine Plastic Co., Ltd.) を増強する。2013年9月から2014年7月にかけて合計5億円を投資。自動車エンジン用樹脂部品の生産ラインを、射出成形/溶着/組立て/検査ラインを含む計8本増設して合計11本に拡充する。 |
現在、排気量3.5L/2.5Lエンジン向けのインマニ (インテークマニホールド) とシリンダーヘッドカバーを生産しているが 、今後、2.0L以下向けにも、順次追加生産する。主に第一汽車集団と長城汽車向けの供給増加に対応するが、今後、日系メーカーへの拡販も目指して、2017年の年間生産量は、自動車30万台分を目指す。 |
日新製鋼: 南通市に、車用銅メッキ鋼板の合弁生産子会社を設立
日新製鋼は2013年4月、江蘇省南通市に、神鋼商事との合弁生産会社「日新製鋼(南通)高科技鋼板有限公司」(Nissin Steel (Nantong) High-Tech Sheet Co., Ltd.) を設立したと発表した。資本金は9,000万元で、それぞれ90%と10%を出資。2014年春に稼動し、自動車用銅メッキ鋼板の生産を開始する予定。年産能力は12,000トン。 |
日本電産: 常州市の車載モーターメーカーを子会社に
日本電産は2012年9月、現地の車載モーターメーカー(江蘇凱宇汽車電器有限公司)に、第三者割当増資で出資し、同メーカー株式の51%を取得し子会社化した (2012年12月出資済み)。これに併せて、「日本電産凱宇汽車電器(江蘇)有限公司」と子会社化後の会社商号を改称した。新会社はブラシ付EPSモーター/車載ファンの開発・生産・販売を一貫して行う。 |
2012年末時点の資本金は1,633万元で、残りの株式は、現地メーカー「江蘇洛凱機電製造集団」が24.99%、経営陣合計24,01%。同社は武漢(湖北省)/重慶にも拠点を擁し、従業員は3拠点合計約330名(2012年末時点)。 |
日本ピストンリング: 儀徴市に、バルブシートの生産を統合する新子会社を設立
日本ピストンリング(NPR)は2012年12月、江蘇省の儀徴市に、100%出資する生産子会社「日環粉末冶金製造(儀征)有限公司」を設立した。同新工場は2013年8月に稼動し、エンジン基幹部品のバルブシートなどの生産を開始する。これに伴って、日本ピストンリングは、儀徴市にある既存生産子会社「日環汽車零部件製造 (儀徴) 有限公司」(NPR Auto Parts Manufacturing (Yizheng) Co., Ltd.) のバルブシート生産事業を、同新工場に移管し統合する。 |
同新工場の資本金は880万米ドル (投資総額2,200万米ドル)。従業員は約90名の予定。2016年の月間生産量は約300万個の見込み。将来は現地材料の利用も検討する。これに加えて、新工場は、耐摩耗性と低価格を両立するエンジン用バルブシートを新たに開発し、広州汽車集団など向けに供給する計画もある。 |
ニフコ: 塩城市の生産孫会社に400万米ドル増資
ニフコは2012年8月、主に自動車用合成樹脂成形部品を生産する、江蘇省塩城市にある生産孫会社「利富高(塩城)精密樹脂制品有限公司」 (2011年6月設立) に、400万米ドル増資を実施したと発表した。増資後 (2012年3月実施済み) の資本金は1,100万米ドル。ニフコの韓国および香港子会社がそれぞれ75%と25%出資する。2012年6月末時点の従業員数は178名。 |
このほか、ニフコは2012年12月、広東省東莞工場の親会社である、自動車用の合成樹脂成形部品の生産販売を統括する香港の子会社Nifco (HK) Ltd.にも合計7,000万香港ドルの増資を実施した。(同子会社の増資後の資本金は8,800万香港ドル、従業員は2012年9月末45名。) |
プライムアースEVエナジー: 常熟に、HVなど車載動力用ニッケル水素電池セルモジュールを合弁生産へ
日本の車載駆動用ニッケル水素電池メーカーであるプライムアースEVエナジーは2013年5月、トヨタおよびグループの豊田通商ならびに現地の電池メーカー「湖南科力遠新能源股份有限公司」などと合弁で、江蘇省の常熟に、車載動力ニッケル水素電池セルモジュールの生産会社、「科力美 (中国) 汽車動力電池有限公司」 (Corun Peve (China) Automotive Battery Co., Ltd.)を設立することが明らかになった。合弁に参加する合計5社は合意書に調印した。合弁会社は2015年前後に生産を開始する計画。 |
合弁会社の資本金は52.1億円 (投資総額156.3億円)。資本構成は、プライムアースEVエナジーが41%、トヨタの中国投資子会社「豊田汽車 (中国) 投資有限公司」が 5%、豊田通商が4%、湖南科力遠新能源股份有限公司が40%、現地の投資会社「常熟新中源創業投資有限公司」が10%。 |
合弁会社は同ニッケル水素電池セルモジュールの生産を行うほか、開発、販売、アフターサービスまでを一貫して手掛ける計画。なお、トヨタは以前の発表で、2015年前後をめどにハイブリッドコンポーネントの現地生産を開始すると表明しており、今回の合弁計画もその一環と見られる。 |
マブチモーター: 呉江工場で自動車用小型モーター専用工場を稼働、商号を改称
マブチモーターは2013年1月、江蘇省呉江市 (経済技術開発区) にある、自動車の窓や座席を動かすパワーウィンド/パワーシート用小型モーターを生産する専用工場を竣工。同小型モーターの生産を開始した。同専用工場は、新しい省人化システムなどを導入しており、人件費抑制および不良品低減を図っている。マブチモーターは新工場の年産能力を2013年に1,200万個に引き上げ、5年後の2018年をめどに現行の2~3倍に拡大する計画。 |
マブチモーターは2013年1月時点、自動車パワーウィンド/パワーシート用小型モーターの生産は、同呉江工場を含む中国2工場と台湾工場のみで行っている。呉江工場の稼働と今後の拡張によって、マブチモーターは自動車パワーウィンド/パワーシート用小型モーターの世界シェアを、現行の約10%から2023年までの10年以内に20%に高める計画。 |
同呉江工場の敷地面積は既存第1工場と合わせて合計8.2万㎡ (建屋面積4.3万㎡)。2012年6月末時点の資本金は2.94億元で、従業員数は1,300名。第1工場は設立当初、音響など非自動車用の小型モーターも生産していたが、現在自動車用に特化している。(マブチモーターの中国唯一の自動車用に特化した小型モーター工場である。) |
なお、マブチモーターは2012年8月、同呉江工場の漢字社名(商号)を、「華淵電機(江蘇)有限公司」から「万宝至馬達(江蘇)有限公司」に変更した (但し、英語名称はMabuchi Motor (Jiangsu) Co., Ltd.で変更なし)。 |
浙江省: 小倉クラッチ/JFEスチールを新工場建設、東海ゴムは開発拠点稼動
イナテック: 平湖市の生産工場を稼動
イナテックは、2011年設立した浙江省生産子会社、稲垣汽車配件(平湖)有限公司 (Inagaki Auto Parts (Pinghu) Co., Ltd.)の建設を完工し、2013年1月に自動車変速機部品の生産を正式に開始した。日本で生産していない変速機向けシャフト生産も検討中。 |
同生産子会社の敷地面積は6,188㎡ (建屋面積3,400㎡)。資本金は約4億円 (投資総額約8億円)で、イナテックが86%、岡谷鋼機グループが14%を出資。稼動当初の従業員数は合計約40名 (うち、日本人4名)。同工場はマシニングセンター(MC)、コンピューターデジタルコントロール旋盤 (CNC)、研削盤などの生産機械合計30台程度が導入された。 |
小倉クラッチ: 長興市に100%出資の新生産子会社を設立、2014年稼働へ
小倉クラッチは2013年5月、浙江省長興市に、中国3拠点目となる100%出資の生産子会社、「小倉離合器 (長興) 有限公司」を設立した (資本金600万米ドル)。2014年4月に操業を開始する予定。エレベーター/複合機などの一般産業用クラッチやブレーキ等のほか、自動車部品も生産する。 |
山陽特殊製鋼: 寧波市に、プレス機増設で自動車鍛造部品生産を拡大
山陽特殊製鋼は2012年4月、浙江省寧波市の生産子会社「寧波山陽特殊鋼製品有限公司」(Ningbo Sanyang Special Steel Products Co., Ltd.)に、熱間縦型鍛造設備である最大化圧力2,000トン級縦型プレス機1基を増設した。投資総額は約7億円。既存の縦型プレス機2基 (2,000トン級/2,300トン級)と合わせて、ホイール軸受 (HUB) など自動車鍛造部品の月間生産能力を約37万個増の約100万個に拡大した。 |
JFEスチール: 嘉興市に自動車向けなどの鋼管の合弁工場を設立へ
JFEスチールは2013年5月、浙江省嘉興市 (経済技術開発区) に、自動車用などの鋼管生産合弁工場、嘉興杰富意精密鋼管有限公司 (Jiaxing JFE Precision Steel Pipe Co., Ltd.) を2013年10月に設立すると発表した。2015年1月をめどに同新工場を稼動し、主に自動車部品用/建機用の小径電縫溶接鋼管や冷間引抜鋼管の生産を開始する。 |
資本金は9,600万元。資本構成は、JFEスチール およびその100%子会社の川崎鋼管が合計51% (うち、JFEスチール36%)、MISI (伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社) 東京が10%、MISI 香港が20%、台湾伸管最大手の萱華工業が19%。従業員数は約100名で、生産能力は月産約2,000トン。 |
タチエス: 上海シートフレーム工場を浙江省に移転へ
タチエスは、上海にあるシートフレーム工場 (上海泰極愛思汽車部件有限公司) を浙江省に移転することが報じられた (2013年2月28日付日刊自動車新聞より)。詳細は明らかにされていないが、2013年秋から、浙江省工場で100万台の年産能力で新開発フレームの生産を開始し、日本と中国国内の顧客に供給する。 |
なお、タチエスは、浙江省に生産子会社合計2社 (浙江富昌泰汽車部件有限公司および浙江吉倶泰汽車内飾有限公司) を擁している。今後について、タチエスは、中国事業計画を変更していない主な取引先である日産やホンダに合わせて、工場新設や生産能力増強を進めていく方針を表明している。 |
東海ゴム工業: 嘉興市の開発子会社を稼働
東海ゴム工業は2013年1月、浙江省嘉興市に2011年7月設立した100%出資の開発子会社「東海橡塑技術中心(中国)有限公司」 (TRTC) を開設した。同開発子会社は自動車用ゴム/樹脂製品の開発および拡販活動を行う。資本金は5,000万元 (投資総額7,200万元)。敷地面積は5,860㎡で、建屋面積は2,250㎡。従業員数は2015年度35名の見込み。 |
日本精工 (NSK): 寧波市の民間軸受メーカーMOSと資本提携
日本精工は2013年2月、浙江省寧波市の民間軸受メーカー「寧波摩士集団股份有限公司」(Ningbo MOS Co., Ltd.) に25%、金額で約10数億円を出資して、軸受事業で資本提携することを発表した。主に、小型サイズの軸受などで提携によって競争力向上を図る。 |
なお、日本精工は2012年9月も摩士集団 (MOSグループ) の自動車用軸受メーカー「公主嶺軸承有限責任公司」にも10%出資した。 |
山東省: 大豊工業は工場拡張、日信工業は自動車部品生産開始へ
キリウ: 煙台市に、ピストン加工機等を生産する子会社を設立
キリウは、子会社キリウテクノを通して、山東省煙台に生産子会社「桐生一林汽車部件設備(煙台)有限公司」(Kiriu-Yilin Auto Parts Equipment (Yantai) Co., Ltd.)を2012年4月に設立した。2012年半ばに稼動を開始しており、自動車部品製造機械用立型CNC旋盤やピストン加工機を生産する。 |
新会社の資本金は1.8億円。出資比率は、キリウテクノが70%、一林ナノテクが30%。中国のほか、東南アジアやインドにも拡販し、2015年の年間売上は10億円見込まれている。 |
大豊工業: 煙台工場を拡張
大豊工業は、山東省の煙台にある生産子会社「大豊工業(煙台)有限公司」(TCY:Taiho Kougyo (Yantai) Co., Ltd.)を拡充する。2015年度に滑り軸受の月間生産能力を現行の2倍に当たる550万個に拡大する。 |
日信工業: 威海市工場で、自動車用アルミ部品生産を開始へ
日信工業は、二輪車部品を生産してきた、山東省威海市にある乳山市工場「山東日信工業有限公司」(Shandong Nissin Industry Co., Ltd.) を2013年後半から、自動車用アルミ部品の生産を開始する予定。生産品目の詳細は明らかにされていないが、年産能力自動車約5万台分。3億円弱を投じて既存工場改修をするほか、関連設備導入も進めている。 |
江西・安徽・福建省: 鬼怒川ゴム/日本精工/マブチは新工場稼働、TPRはライン増設
鬼怒川ゴム: 福建省の福州工場の生産能力を倍増へ
鬼怒川ゴムは2013年1月、福建省の福州工場「福州福光橡塑有限公司」における、エアダクト/エアインレットホース/フィラーホースなどの自動車用ホース類の生産能力を倍増する方針(2013年1月日刊自動車新聞より)。具体的には、福州工場の同製品工場の生産スペースを現行の2倍以上に拡張する。 |
鬼怒川ゴムは、VWの中国工場などとの取引ができていることから、今後の新車プロジェクトへの参加による中国での需要の大幅増が見込まれている (中国のVW向けの売上高は2015年度100億円を目標にしている)。 |
鬼怒川ゴム: 安徽省の蕪湖工場を稼働、奇瑞汽車/鄭州日産などへの供給を開始
鬼怒川ゴムは2012年8月、安徽省の蕪湖市 (鳩江区)にある100%子会社「鬼怒川橡塑(蕪湖)有限公司」(Kinugawa Rubber (Wuhu) Co., Ltd.) を稼働し、車体シール部品/防振部品の生産を開始した。主に奇瑞汽車/鄭州日産汽車向けに供給する。2015年12月期の売上目標は25億円以上としている (2013年5月発表より)。 |
注:鬼怒川ゴムは、2013年12月期の中国における販売目標として、前年比自動車完成車30万台分増を掲げている(2013年5月発表)。
TPR: 安徽省の安慶工場にエンジン用ライナーの生産ラインを増設へ
TPRは2013年1月、中国で自動車のガソリン・ディーゼルエンジン用ライナーの需要が増える見通しで、安徽省既存工場「安慶帝伯格茨缸套有限公司」(ATGL: Anqing TP Goetze Liner Co.,Ltd.) の同製品の生産能力を増強する計画が明らかにした。 |
詳細は明らかにされていないが、同工場には生産ラインを増設し、エンジン用ライナーの月間生産能力を、2013年時点の120万本から、2015年に約50%の180万本に増強する。 |
日本精工 (NSK): 安徽省の合肥生産子会社が本格的に稼働開始
日本精工 (NSK) の100%生産子会社、安徽省合肥市にある「合肥恩斯克有限公司」 (Hefei NSK Co., Ltd.)は2013年4月、第1期建設を竣工して本格的に操業を開始した (2012年10月生産開始)。同工場は、高機能品から汎用品まで自動車用や産業機械用の軸受を生産する。 |
第1期建設への投資総額は約1.5億米ドル (資本金6,200万米ドル)。工場の敷地面積は約10万㎡ (第1期の建屋面積約5万㎡)。従業員数は約500名。 |
マブチモーター: 江西省の贛州 (がんしゅう) 工場を稼働し、鷹潭工場の拡張建設を竣工
マブチモーターの香港子会社が2011年5月に設立した、江西省贛州市の生産子会社「万宝至馬達(江西)有限公司」は2012年11月に稼働し、自動車など向けの小型モーターの生産を開始した。稼働当初は従業員数は約100名。2014年には本格的に量産を開始し、年生産量1.3億個/年生産高7億元以上を目指す。(同社の資本金は2013年6月時点約2.09億元、敷地面積は10万㎡、建屋面積は2.9万㎡。) |
また、同江西省の鷹潭市にある「万宝至馬達(鷹潭)有限公司」は2012年半ばに、2期工場建設を完工して生産能力を倍増した。2013年1月時点の同工場の従業員数は400名。2012年12月期の生産実績は4,000万個だった。 |
なお、マブチモーターは、江西省2工場の生産体制を整備したことで、広東省工場「東莞道滘万宝至馬達有限公司」(Dongguan Daojiao Mabuchi Motor Co., Ltd.) における比較的廉価な製品の生産事業を、2012年同江西省 2工場に移管した。 |
<自動車産業ポータル、マークラインズ>