分析レポート排気システム (日本・欧州・米国市場編)

排ガス規制の強化とその対応

2025/06/17

関連企業

＜排気システムメーカー＞

＜日本市場＞

三五	フタバ産業	マレリ(旧カルソニックカンセイ)	ユタカ技研
ヒロテック	スニック	坂本工業	クレファクト（旧三恵工業）
三恵技研工業	アイシン高丘	ケー・アイ・ケー

＜欧米市場＞

FORVIA (Faurecia)	Tenneco	Eberspaecher	Friedrich Boysen	Benteler
Marelli Europe	Bosal International

＜触媒担体メーカー＞

NGK

Corning

日鉄ケミカル＆マテリアル

＜触媒担持メーカー＞

キャタラー	東京濾器	BASF	エヌ・イー・ケムキャット
Johnson Matthey	Umicore	ユミコア日本触媒	Emitec Technologies

Ⅰ. はじめに

クリーンかつエコなエンジンのニーズが当然ながら高まっている。このニーズに応えるため、自動車メーカーはサプライヤーとともに各種部品の軽量化、エンジンの燃費改善や排気ガス浄化向上に積極的に取り組んでいる。燃費・排気に直結しているエンジン性能は、潤滑系・運動系の改良や燃焼制御最適化とともに排気系部品の性能向上が不可欠となっている。

排気ガス浄化には、触媒コンバーターの性能向上とともに、搭載されるエンジンごとに最適な触媒の効果や背圧(排気側圧力)設計が必要となる。車両床下レイアウトの制限を受ける中でマフラー/サイレンサーを含めた排気パイプ/チューブの取り回し、触媒コンバーターのシェル形状、エキゾーストマニホールドの管長・分枝形状・内壁状態、排気経路の熱容量などチューニングも重要な設計項目となっている。

また、規制強化により、中国部品メーカーに対して排ガス対策で先行している欧米や日系の触媒メーカーでは短期的にビジネスが拡大している。2020年は、EURO７の規制強化対応装置として電気加熱式触媒コンバーターが部品メーカー各社から発売された。各社は依然、排気系システムの開発を迫られている。

一方、この世界的な規制強化によりEV (電気自動車)といった環境対応車の開発が急テンポで進んでいる。そのため各社、車体部品やシャシー部品、電動化部品などへの多角化を模索している。

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