中国バッテリーメーカー6社の技術・製品展示

CATL、CALB、EVE Energy、SVOLT、REPT、Sunwoda

2023/06/28

要約
バッテリーメーカー各社の製品と主な仕様
寧徳時代(CATL)：エネルギー密度500Wh/kgの凝聚態電池、車載用を2023年内に量産
中創新航(CALB)：トップストリーム円筒形電池、One-Stop 電池システム、バッテリーパックの製品ラインナップ
億緯鋰能(EVE Energy)：急速充電の発熱問題を解決し、超急速充電を実現。大型円筒形バッテリー、「π」システムなど
蜂巣能源(SVOLT)：熱電分離、空間機能を統合した「竜鱗甲(Dragon Armor)電池」、高速積層角形リチウムイオン電池を披露
瑞浦蘭鈞(REPT BATTERO)：内部構造を改善した「問頂電池」をリリース
欣旺達(Sunwoda)：超急速充電型EVバッテリー「フラッシュ充電バッテリー」を発表

要約


CATLの展示ブース(撮影：MarkLines)

　2023年4月18-27日に第20回上海国際汽車工業展覧会(上海モーターショー2023)が上海国家会展中心(National Exhibition and Convention Center)で開催された。NEVのバッテリー分野では、寧徳時代(CATL)、中創新航(CALB)、億緯鋰能(EVE Energy)、蜂巣能源(SVOLT)、瑞浦蘭鈞(REPT BATTERO、REPT、Ruipu)、欣旺達(Sunwoda)などのメーカーが、リチウムイオン電池やバッテリー交換ステーションなどの最新レベル技術や製品を展示した。

　電動化の発展に伴い主要バッテリーメーカーは、伝導構造、放熱方式、充電技術の継続的な開発と革新を進め、バッテリーの安全性と航続距離を飛躍的に向上させ、より効率的で信頼性が高く、環境に優しい電動化を推進している。CATLは反応物質による反応状態の革新により、エネルギー密度と安全性を同時に向上させた。CALBとREPT BATTERO(REPT、Ruipu)は、バッテリー構造の改良と内部抵抗の低減により、空間利用率を向上。EVE EnergyとSVOLTは、バッテリーの放熱の新たなソリューションを提供し、製品の安全性をより確かなものにする。Sunwodaがリリースしたフラッシュ充電技術は、より効率的で簡便なモビリティの可能性を提供。中国車の電動化は、大手メーカーの競争と連携のもと、ますます急速かつ活発な発展が予想される。

　本レポートは、上海モーターショーに出展していた、CATLを含む中国のバッテリーメーカー6社の動向を紹介する。