電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売月報 2024年4月
4月の電気自動車販売台数は前年同月比27.2%増の102.6万台(主要12ヵ国+北欧3ヵ国)
2024/05/23
- 電気自動車(BEV/PHV/FCV)のシェア
- 各国の電気自動車シェアと推移
- 主要メーカーの電気自動車販売台数推移とパワートレイン別販売構成比
- 主要12ヵ国の乗用車販売動向(電気自動車だけではなく、内燃機関など全てのパワートレインを含む)
電気自動車(BEV/PHV/FCV)のシェア
本レポートは、世界自動車販売台数(注1)の約83%をカバーする主要12カ国に北欧3カ国(注2)を加えた計15カ国の新車販売台数(マークラインズ集計データ、商用車を除く、推計値を含む。)を対象にグローバル市場における電気自動車(BEV/PHV/FCV)の動向を分析する。
主要12カ国:中国、米国、日本、インド、ドイツ、フランス、ブラジル、英国、韓国、カナダ、イタリア、タイ
北欧3カ国:ノルウェー、スウェーデン、フィンランド
電気自動車の世界販売に占めるこれら15カ国の割合は約90%。
(注1)2024年5月21日集計
過去の台数データの一部に修正が入りました。
2024年1月よりタイを集計対象に加えました。
中国の販売台数(出荷台数)は輸出台数を除く集計値となります。
(注2)北欧諸国の電動化率が高い理由
1. 国民の元々の環境意識が高い
2. 水力、風力等、再生可能エネルギーによる電力比率が高い(潤沢な再生可能エネルギーを電気自動車に使うという意識)
3. 補助金、税制面でのインセンティブ、充電インフラ整備などの手厚い政策
4. 電気自動車のモデルラインナップが多い
主要12カ国とノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧3カ国(計15カ国)における4月の電気自動車販売台数は102.6万台だった。前年同月比で27.2%増加したが、前月比では8.8%減となった。4月の電気自動車シェアは21.0%で、前月から1.3ポイント増加した。特にPHVの伸びが大きい。1~4月の電気自動車の累計販売台数は、前年同期比24.3%増の370.6万台となり、自動車販売台数全体に占めるシェアは19.1%だった。
HVの4月の販売台数は前年同月比6.7%増、前月比では24.6%減の34.2万台だった。シェアは前月から1.0ポイント減の7.0%となった。1~4月のHV累計販売台数は148.2万台、前年同期比で14.6%増加し、自動車販売台数全体に占めるシェアは7.6%となった。
中国で4月末から開催された北京モーターショーではAIなど知能化技術を活用したEVスマートカーが中国メーカーから多数出展され、スマートフォン大手の小米(Xiaomi)や新興EVメーカーの小鵬汽車(XPeng)がBEVの新モデルを披露した。また、トヨタはIT大手の騰訊集団(Tencent)とAI、クラウド、ビッグデータなどの分野で協力する戦略的提携を発表し、日産は百度(Baidu)とAIやスマートカー分野での戦略的提携に関するMOUを締結した。
北京モーターショー以外でも、メルセデス・ベンツとGoogle CloudがAIを活用する顧客体験の提携強化を発表、Teslaのイーロン・マスクCEOは自動車向けAIの学習・推論に100億ドルの投資を発表するなど、電動化にAIやソフトウェアを融合する動きが注目される。
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