ソフトウェア企画第9回:データドリブン開発とは?

膨大な走行データを収集し、テストシナリオの作成に活用

2023/12/18

要約

 自動運転システムの開発で「データドリブン開発」と呼ばれる手法が拡大しつつある。一般にソフトウェア開発の世界では、データを活用したソフトウェア開発全般をデータドリブン開発と呼ぶが、車載ソフトウェアの開発では、ADAS(先進運転支援システム)や自動運転ソフトウェアの開発において、この言葉が使われることが多い。ADASや自動運転向けのソフトでは、エンジニアが想定しなかったような事象にも対応できるようにするため、試験車両を実際に走らせ、様々な状況でデータを収集し、その結果を反映する必要がある。しかし、実際の走行データは膨大であり、実際に活用するのはそのうちのわずかな部分だ。いかに必要なデータを効率的に取り出すかが課題になっている。

 

ソフトウェア企画レポート:
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