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メキシコ (2) 米国の追加関税で生産・輸出に影響

2024年は生産・輸出とも過去最高を記録、2025年1-6月は失速

要約

メキシコの生産・輸出台数推移
メキシコの生産・輸出台数推移
(出所:INEGIのデータよりマークラインズ作成)

 メキシコの2024年通年の自動車(ライトビークル)生産台数は、北米向け輸出の増加とメキシコ国内需要の好調に支えられ、前年比5.6%増の398.9万台。生産、輸出ともに過去最高台数を更新、輸出/生産の比率は90%に近い水準を維持してきたが、米国トランプ新政権発足後、状況は変化しつつある。

 トランプ大統領が公表した、メキシコ製品への25%の追加関税には猶予期間が設けられているものの、2025年1-6月の輸出台数累計はすでに前年同期比2.8%減に落ち込み、2025年以降自動車生産や輸出を控える動きが次第に顕著になっている。

 メーカー別では、メキシコ生産トップ2のGM、日産を始め多くのメーカーが2024年に生産規模を拡大した。各社とも最重要の仕向地である米国の需要に合わせてSUVセグメントを中心に生産を強化している。

 米国の輸入関税政策の動きに対しては、各メーカーが影響の精査や可能な対策の検討を始めており、生産調整や生産モデルの移管計画などを発表しているメーカーもある。

 中国系では、すでにライトビークルの現地生産を行っている安徽江淮汽車(JAC)に続いて多くのメーカーが、2024年前半まではメキシコでの需要や輸出拠点としての将来性を鑑みて生産設備建設のための投資計画を公表していたが、米中間の政治的な緊張の高まりを背景に、今後の動向は不透明になっている。

 本レポートでは、前回レポート(2025年4月掲載)の後編として、主要OEMの生産、輸出の状況を整理すると共に、米国の関税政策に対応する最新の各社の動きを取り上げ報告する。

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