ReVision EV・電動化サミット2024
電動車の熱マネジメント技術、充電器の高電圧化、充電サービスを解説
2024/11/01
- 要約
- EV・電動車の進化に必要な、車両の熱マネジメントの将来に向けたアップデート(スズキ)
- 充電サービス進化の最前線 - 充電器の高電圧化や、“合間時間”の充電サービスの提供の取組みから(東光高岳)
要約
ReVision EV・電動化サミット2024(主催:株式会社InBridges(ReVision Auto&Mobility))が2024年9月25日に東京・ベルサール九段で開催された。
午前セッションでは、「EV市場変化のその先へ向けた戦略とアプローチ」として、EV市場やモビリティの動向、日本市場での戦略、EVの価値向上の戦略などの講演、パネルディスカッションが行われ、午後セッションでは「EVの価値向上への多様な技術と取組みの最前線」として、EVの技術課題と開発の方向性、EVの熱マネシステム、充電サービス進化、バッテリーのデータ連携、サーキュラーエコノミーなどに関する講演が行われた。
本稿ではその中から電動車の熱マネジメント、充電サービスを取り上げていた2件の講演を紹介する。
主な内容は以下の通りである。
1)「EV・電動車の進化に必要な、車両の熱マネージメントの将来に向けたアップデート」スズキ 四輪動体系CAE/MBD統括部主幹 勅使正輝氏
バッテリーの温度により車両性能が大きく変化するEVは、“空調システム”を中心に構成し、バッテリー温調する熱マネシステムが増えていて、ICEパワトレ用熱マネシステムとの大きな違いになっている。
- EVで熱マネが重要な理由
- EV熱マネシステム
2)「充電サービス進化の最前線 ― 充電器の高電圧化や、“合間時間”の充電サービスの提供の取組みから」東光高岳 GXソリューション事業本部EVインフラ推進室室長 石村将章氏
高性能EVで増加している800V化に対応した400kW超急速充電器の開発や「EV充電は、出かけた先で用事の合間に」に向けた充電サービスの取組みについて紹介があった。
- BEVの高電圧化と充電器の対応
- 「合間時間」の充電サービスの提供の取組み
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テスラ Model Yの熱マネジメントモジュール (オートモーティブワールド2022 マークラインズブース) |
東光高岳製急速充電器(東名高速・海老名SA) |
なお、本稿で掲載している資料については、スズキ株式会社、株式会社東光高岳から許可を得て転載している。
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